海外旅行から帰ってきたら、まず何を食べる?

歯の矯正は美容整形じゃないの?
私の妹の話ですが、高校生で学校の健康診断で歯のかみ合わせがずれている、というような診断を受けました。
彼女は微妙に「受け口」で、といっても上と下の前歯がぴたり同じ位置、ってぐらいなんですが、ほんの少し気にしていたんです。
そこへ来て学校でそんな診断書をもらったもんだから、さっそく歯医者さんで見てもらって矯正する。なんて言い出して、もうノリノリなんです。別に食べるのに不自由してないのにさ。
なんか、美容整形のいい口実が出来たみたいな感じですよ。
矯正って病気じゃないから保険も効かないでしょう。お金出すのは親だしね。
美容整形、プチ整形は賛否両論なのに、歯に関してだけは「したほうがいい」ってなりますよね。
よく考えたら不思議じゃないですか?

A 回答 (5件)

高校生にもなったら、姿勢や癖を正すだけで骨格が治るという事はまずありません。

小学生くらいの子供であれば成長途中の骨に働きかけてその形を変えることは十分に可能ですし、実際その原理を利用して治療しています。幼ければ幼いほど治療の選択肢が増え、増えた分治療のゴールは高いものになります。

どういう動機で治療を始めるかと言うのは患者さん個人個人違い、歯科医師が目指すものと患者さんが目指すものが違うことがよくあります。妹さんのように、歯が長持ちするだとか、将来的に症状が出る可能性をなくすだとははどうでもよくてただ、見かけを良くしたい、コンプレックスを治したいという事で来院する患者さんも実はたくさんいます。かといってそれが歯科医師側のゴールとして正しいかと言えばそうではなく、こちらは患者さんが一番気にする「審美的なもの」を治すのは当然であり、その上で「医学的に」正しい位置まで歯を動かし、機能が最大限発揮できるように再生する使命があります。つまり、動機がただコンプレックスであった受け口を治したいだけであったとしても、正しい矯正治療をすれば美しく、なおかつ医学的に正しく最大の機能を発揮する環境にできるわけです。ちなみに妹さんの症例は医学的にしたほうがいいとされる症例です。自分の娘なら本人が嫌がっても説得してさせたいと思うケースです。

矯正治療がいいことづくめであることはありません。おっしゃるとおり高額な治療ですし、治療途中は装置がとにかく邪魔に感じたり、痛みが出たり、針金のトラブルも出る事があります。治療期間は長いし、毎月診療室に通わなくてはならない。矯正治療をしなくても、年齢とともに崩れやすい口の中の環境を、歯医者に通って壊れては治し、壊れては治してなんとか一生を乗り越えていくのも一つの選択肢ですが、私の患者さんは皆さん、大きな負担を強いてまでとても頑張って乗り越えています。そのすべての負担を強いてまでも、その先にあるゴールに価値を見出す人だけが、治療をする意義があると思います。矯正治療はする必要があるか?という質問をよく聞きますが、私の答えは「NO」です。した方がいいですか?の質問には間違いなく「YES」と答えます。
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この回答へのお礼

先生。丁寧な説明、本当にありがとうございました。
納得がいきました。

お礼日時:2010/07/17 08:29

歯列矯正医です。



上下の前歯がピタリと同じ位置である場合、下顎の動きをガイドできなくて奥歯が擦り減ってきたり、奥歯が擦り減るだけでなく顎の関節が擦り減ってきたりします。顎の関節が擦り減ると、顎がポキポキ音が鳴り始めたり、痛みが出始めたりすることがあります。ひどい場合は顎が開かなくなることもあります。ほっておくとどれくらいの症状が出るかは、患者さんの噛む力や筋肉の強さ、噛むくせなど複雑な要因で左右されますが、まったく症状がなく一生を過ごす人もいるし、症状と闘いながら、対症療法のみで一生痛みの部分だけを治しては再発を繰り返す人もいます。「生活に支障をきたす症状が出る大きな可能性を除去する」という点では、美容整形とは大きく異なります。鼻が多少低くても、胸が小さくても一重まぶたであっても、物理的に生活に支障をきたす事はまずないですから。

いずれにしても歯並びが悪い人より、歯並びがいい人の方が歯は長持ちしますから、精神的、金銭的負担を強いてでも症状が出る可能性を除去し、健康な口腔内環境を手に入れたい人には(もちろん美しくなりたい人にも)矯正治療は効果的な医療行為と言えるでしょう。

この回答への補足

先生。詳しいご説明、本当にありがとうございます。
妹の場合、境界線だと思うんです。だって、実際に困ってないんだもん。
でも、先生の書き方だと矯正するのがいいことづくめですよね。

彼女の場合、本当に噛み合わせとかの心配ってたぶん10%で、残りの90%は「ああ!これでコンプレックスだった受け口を直すことができる!」っていう思いなんです。
だから矯正を入れている時期の精神的負担はないでしょうね。
彼女は自立心が強くて善悪の判断もつくし、家族がいちいち叱ったりしなくても全然自分で判断して生きて行けるタイプなので本人がそう判断したならやらせてあげたい気持ちもあるんです。
あとはお金だけの問題ですよね。(うちはそんなにお金持ちじゃないんです。)
私が出すわけじゃないから親の苦労が心配だけなんですが。

あ、もう一つ、生活態度。っていうか、つまり猫背で顎を前に出して歩くような姿勢を、「胸を張って顎を引いて歩く」に変えた場合、顎とか、そういう骨格がいい形に改善されることなんてあるんでしょうか?
自然に矯正される、というか。高校生ぐらいの場合です。

補足日時:2010/07/16 22:30
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歯の矯正は、美容面だけではありません。


食物を正常に咀嚼して健康を保つためには、矯正しなければいけないことも有ります。
ただし、それが直ちに健康に害を及ぼす物でない物がほとんどで、医療保険は利かないようで、場合によっては100万円程度かかりそうです。
しかも、1年程度不快な物を歯に付けて過ごすこととなります。

それまでして矯正しなければいけないのか、我慢できる程度か。
歯医者さんは客商売で断りはしないでしょうから、家族で十分に話し合われて見ることです。
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整形は手術、あるいは体内に異物を入れることによって、人の見た目だけを変える技術です。


矯正は、人の新陳代謝を利用して骨格を整える手助けをするものです。

人の体なんてのは寝るときの姿勢一つ違えば大きく変化するものですから、
自分は、その日々変化する体の「方向」を示すものが矯正、という感じで捉えています。
整形と矯正の定義の違いは「生物として異常の無い姿」か否か、と言い換えられると思います。


どちらも以前より改善・綺麗になるので、嫉妬心を煽る存在に変わりはありませんが、
口に出して非難されるか否かは、「(親にもらった)体に傷をつける」という(儒教的?)
説得力の差と、整形を嫌う日本独特の風潮によるものでしょう。
子供にピアスや整形をさせるのが当たり前な地域だってありますしね。
生まれたらすぐに性器を切ったり縫ったりされる国だって沢山あります。
総じて「風潮」や「文化」としか言いようがありません。
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すべては医者の判断です。

この歯は矯正しないと食物がうまく摂取できなくなり体に
悪いと判断すれば「治療」となります。
>矯正って病気じゃないから保険も効かないでしょう。
そうですが医療控除の対象になります。税金が返ってきます。
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