
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
No.1でご回答がある通り「OH基」とは化合物中の酸素Oと水素Hから成る部位のことを指しますが、それだけでは何なんで少し説明を付け加えますと……
有機化合物でOH基を持つ化合物は一般的にはアルコールに分類され、化合物名は語尾が-olで終わるものが多いです。OH基を持つ最も単純な有機化合物はメタノールです。
質問文中に「ポリオール」という言葉が出てきますが、これはOH基をあらわす語尾-olに多数を意味するpolyがついたもので、分子中にたくさんのOH基を持つ化合物を意味しています。分子中にOH基を5個持つキシリトールもポリオールといえますが、ここでの「ポリオール」はもっと分子量が高くて大量のOH基を持っている化合物をイメージしていると思います。
高分子の有機化合物でOH基を大量に持つ化合物、すなわちポリオールとして代表的なものにポリビニルアルコールがあります。
普通は「ポリ~」という名前の高分子化合物はポリエチレンやポリエステルなど、いわゆるプラスチックに分類されるものがほとんどで、これらは当然水には溶けません。ところがポリビニルアルコールは高分子化合物にしては珍しく水溶性です。OH基が水になじむからだと考えられています。
このポリビニルアルコールに例えばOH基と反応しやすい酢酸を作用させると、親水性のOH基が疎水性のアセチル基に変わり、化合物としてはポリ酢酸ビニルというプラスチックに変化して、たちまち水に溶けなくなります。
これらから察するに、接着剤の主剤はOH基を多く持つ水溶性の高分子化合物すなわちポリオールが含まれており、これにOH基と反応しやすいイソシアネートを硬化剤として添加することによりOH基がつぶれて不溶化するという反応が起きていることが想像できます。
なので、硬化剤で十分に硬化させるためにはOH基の数に見合う量以上のイソシアネートを添加する必要があるということになるのでしょう。
この回答へのお礼
お礼日時:2010/11/03 18:31
ご連絡、遅れて申し訳ございません。
懇切丁寧な御回答、有難うございます。
ご参考にさせていただきます。
まだ、ピンとこない感は否めませんが、
あと数回読んで自分自身の頭を整理してみます。
本当に有難うございました。
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