限定しりとり

アメリカの哲学者、ジョン・ロールズは現代リベラリズムの論客で正義論を書いた人物ですが、一部のサイトでは彼のことをマルクス主義と同系列の全体主義思想の持ち主であるとか、極左だとかしています。これはまともな学界では相手にされる見解なんですか?
確かロールズは原爆投下は不正であると述べており、(指導者・要職者/兵士/非戦闘員の区別、相手国の非戦闘員の人権尊重が理由)またマルクス主義者も正義論を批判していたこと、正義論では個の尊重、自由、平等が記されていたことから、ロールズが全体主義者だったとは思いません。
ロールズの意見への好き嫌いは自由ですが、このようなレッテル張りは良くないと思います。

A 回答 (2件)

ジョン・ロールズの思想を全体主義とする見方を持っている方がいるというのは、初めて聞きました。



 ジョン・ロールズは、典型的な自由主義(リベラリズム)の立場で、
言うまでもないことですが、自由主義は全体主義とは相いれない思想ですので、
ロールズの思想は、全体主義であるとか、ましてや極左といったものではないと思いますが。

 もしかすると、独自の考え方や特殊な考え方を持つ一部の方の中に、社会契約論的考え方や功利主義を批判する考え方一般に関して
全体主義的と勝手に位置づける方がいるのかもしれませんが、社会契約論=全体主義でないのは明らかでして、
ジョン・ロールズを全体主義者と見る人は、普通はまずいないと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
私はロールズの思想を好む者なので、安心しました。
ロールズは、全体の利益のためなら少数者の不利益はやむをえないと考える功利主義を批判しリベラリズムを提唱した人物なので、彼を全体主義者と見るほうが普通でないということが分かりました。
ちなみに質問者様が挙げられていたように、社会契約論的考え方を嫌う人物やサイトがロールズを全体主義のカテゴリーに位置づけているそうです。
ただ、アメリカでも保守派の一部からロールズは米国を弱体化させる社会主義者・共産主義者だと見なされていたそうであり、どこの国にも極端な考えを持つ人はいるのだと思いました。

お礼日時:2011/10/02 19:39

出来ればそのサイトのURLを教えて下さい。

如何なる根拠でそのように言うのか是非興味があります。今まで散々デマゴギーを聞きましたが、それは生まれて初めて聞きました。

まあ愚劣な奴はとことん愚劣なのですから、相手にしないのが一番ですね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
1つは、比較的有名な「国民が知らない反日の実態」というサイトです。
下記のページの「4.本当の対立軸は、自由主義 v.s. 全体主義」で、ロールズが全体主義(=反・自由主義)に位置づけられています。
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/1606.html#id_ …
このサイトはロールズ批判にそれほど割いてはいませんが、バークの保守主義を称揚する一方、(バークも全体主義者でない)ルソーの社会契約論を徹底的に非難し、ルソー、マルクス、ロールズの思想を全体主義だと分類しています。

もう1つは、下記のサイトです。
http://blogs.yahoo.co.jp/umayado17/61473813.html
このコメント欄に、ロールズの正義論を「自由主義の仮面を被った極左思想」としている書き込みがあります。
確かに愚劣といえば愚劣な意見です。

お礼日時:2011/10/02 19:59

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!