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このカテゴリーであっているのかはわからないのですが、新聞についてのレポートを書いていて、疑問に思ったことがあるので質問させていただきます。
日本で発行されている主要な新聞(朝日・読売・毎日など)の全ての記事の総字数はどのくらいなんでしょう?
例えば朝刊なら30ページほどありますが、その文字数を数えると何字くらいになるのかご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてくださいm(__)m

A 回答 (2件)

大体の見積もりでいいのだったら,試しに数えてみたらいかがでしょうか。



新聞によって多少違いますが,たいていの新聞で,1ページは上から下まで15段あります。
戦後の一時期は,紙が貴重だったので,1ページ18段なんていうつめ込み状態のこともありましたが,戦後しばらく経って落ち着いたころ(ちょっといま手元に資料が無いので不正確ですが,1950年代なかばぐらいでしょうか)からは,5ずっと15段が続いています)

1段に入る字数は,現在は11字が多いようです。(運動面に書かれた記録や,毎年6月頃に掲載される各社の決算など,データを並べたような記事では,もっと小さい文字を使っていますので,12~15字入っていることが多いです)

そして,紙面の左端から右端までは,だいたい75行です(文字サイズが1段11字の場合)。

以上を単純に書け合わせると,1ページに収まる文字数は,15×11×75=12375字,ざっと原稿用紙30枚程度になります。
これに全体のページ数をかければ,1部あたりの最大使用文字数が出ることになります。

もちろん,すみずみまでこの小さい文字で埋めつくされたページは通常ありませんし(強いて言えば株式面だが,ここはもっと小さい活字なので,字数はさらに多いでしょう),見出しや写真,広告などの部分もありますから,その分を割り引かなくてはなりませんが,だいたいの見当はつくと思います。

戦後しばらく経った頃からずーっと,紙面は15段,1段は15行,というデザインが続いてきました。
文字の拡大が始まったのは,たしか1981年かその頃でした。
「目にやさしい朝日の文字」をキャッチフレーズに,一回り大きい本文活字を採用し,1段14文字になりました。
これに対抗して,毎日は「M字」,読売は「読売新字」を導入,1段13文字が登場。
その後も大文字化競争は続き,現在では11字が主流。
同じ面積に入る文字数を,20年前と比較すると,(11/15)の2乗=0.5377……ですから,ほぼ半減ということになります。(なぜ2乗かというと,活字のサイズは上下の高さだけでなく左右の幅も広がっているから)
これは回答No.1で示されている数値とも符合しますね。

さて,20年ほど続いてきた大型化の競争も,そろそろ限界といいますか,これ以上大きくすると,さすがに1行あたりの字数が小さくなってかえって読みにくくなるようで,各社ともいろいろ工夫を凝らしています。
北海道新聞は一時期,1段10字の正方形に近い活字を本文に採用しましたが,現在は11字に戻ったようです。
読売新聞は,1ページの段数を15段から14段に減らすことで,1段あたりの字数が少なくなりすぎないよう工夫しています。

>新聞の大きさは一定である以上、その分だけ情報量が減ったということになるんですね。

おっしゃる通りです。
その分,朝刊では社会面を2ページから3ページに増やしたりしていますが,昔(1970年代)の朝刊は社会面が4ページあることも多かったので,やはりそのころと比べると情報量は減っているのかなという気がします。
増えているのは広告と運動面でしょうか。(といっても,広告は全体の半分以上になってはいけないのだそうで,これ以上はそうそう増えないでしょう。)

また,記事の書き方も字数に余裕のあった時代とは文体が変わってきています。
週刊誌などによく見られる,思わせぶりな導入部分(リード)は省き,単刀直入に必要な情報を書くスタイルが増えているようです。
国会などでのやりとりも,議事録のように一問一答を詳しく載せていては場所を取るので,要点だけをごく簡単にかいつまんで載せることが多いですね。
重要な裁判の判決では,判決の詳しい内容はホームページなどを見てください,として,紙面では要旨をさらに簡単にしたものだけにするとか。
運動面でも,野球の試合で,夕刊では(高校野球など)イニングごとの経過が時々載っていますが(鈴木三振,田中右安,山田中飛…みたいなやつ),朝刊ではまず載らなくなりました。
(地方紙の場合,地元球団の試合のみ,スポーツ紙のように表形式で載っていることがあります)

外国の特派員からの記事のクレジットも,昔なら
【ワシントン二十五日発=山田太郎特派員】
と書いていたものが,
【ワシントン山田太郎】
のように簡略化されています。
その他,1960年代・70年代の紙面と,今日の紙面を見比べてみると,いろいろと面白い発見があるのではないかと思います。

そもそもは「新聞の総字数はいくらぐらい?」というご質問でした。ちょっと蛇足が過ぎたかもしれません。余計なお世話だと思われたら,ごめんなさい。
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この回答へのお礼

いえいえ、詳しく説明してくださってとても助かりました(^_^)v
掲載される文字数が少なくなると、言い回しまで変わってきたり、
簡略化されるなど、情報量だけではなく、いろんなところに影響が出るんだなあと
改めて実感しました。
丁寧なご回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/01/14 20:13

30ページと云うのは広告ページも入りますが、一面については調査した数字が出ています。



  『さらに一面全体の記事行数、字数を比較すると、あまりの格差に驚かされる。
  「毎日」の六八年二月の一週間での最大行数は五百十七行(七千七百五十五字)、
   九八年十一月の一週間の最小行数は二百二十五行(二千七百字)、両者の間に二倍以上の開きがある。
   情報量がある程度文字数に比例するとすれば、現在の新聞の第一面は
   三十年前の新聞の半分ほどしか情報を伝えていない、ということもできる。』 

この報告はこのURLを開いてご覧下さい。(終わりの方)

http://www.info.sophia.ac.jp/sophiaj/hp/fujita/r …

その他:
http://www.info.sophia.ac.jp/sophiaj/hp/fujita/r …
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました!!
ここ数年、新聞各社は春あたりになると文字を大きくして読みやすくします、と宣伝していますが、
それは新聞の大きさは一定である以上、その分だけ情報量が減ったということになるんですね。
勉強になりました。

お礼日時:2004/01/11 15:54

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