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素朴な疑問です。
何故電鉄会社は百貨店も展開しているのでしょうか?たとえば・・・小田急百貨店は小田急線はありますし。京急百貨店は京急線がありますし・・・必ずといっても言いぐらいありますよね。
百貨店の方が先にできてあとから電鉄を展開し始めたんですかね??

詳しい方教えて下さい。

A 回答 (3件)

違います。

逆です。電鉄が先で百貨店経営は後です。新宿を例にとると小田急百貨店が1962年に、京王百貨店が1964年に相次いで開店しています。その時期は高度経済成長時代の中間点に近い。

しかし京王電鉄(開業当時は京王電気軌道)、小田急電鉄(開業当時は小田原急行鉄道)はどちらも戦前に開業しています。

新宿には伊勢丹百貨店、三越百貨店などの老舗が戦前から開業していましたが、電鉄会社が高度経済成長を追い風に異業種に百貨店業界に進出し多角化経営を図り、老舗百貨店に勝負を挑んだということです。

今でこそ京王電鉄も小田急電鉄も経営が安定した優良企業として見られていますが、開業当時は沿線人口が増えず経営が苦しい時代が続きました。赤字すれすれの貧乏会社で、異業種に進出する余裕など全くなかった。鉄道経営を安定化させるだけで手一杯だったのです。

今でこそ新宿は日本を代表する巨大ターミナルとして知られていますが、それはごく最近の事といっても過言ではない。戦前は上野・浅草・押上といった東京の東北方面の方がむしろ発展していたのです。戦前、都電は上野・浅草・押上方面が新宿よりも充実していました。

そういう東高西低の東京の発展度が逆転したのが、高度経済成長時代だった訳です。東京の転換期となったのは長い歴史において、関東大震災・太平洋戦争・高度経済成長と大きな目で見れば3回の出来事を挙げることができます。

それでは京王・小田急はどうして百貨店業界に進出したのか。先発の伊勢丹・三越は極めて高いブランド力を誇り、伝統的な富裕層を掴んでいます。普通に考えればまともに伊勢丹・三越に勝負しても勝ち目はない。

一つは伊勢丹・三越とも新宿駅に隣接していない事が上げられる。京王・小田急はブランド力で劣りますがそれぞれ京王新宿駅・小田急新宿駅の上層部に開発することが可能で、そうであれば少なくとも沿線住民には地の利ではるかに有利ですし、沿線住民にとってはどちらも知名度が高いので弱いブランド力を補うことができるからです。

2つ目は、高度経済成長によって京王沿線・小田急沿線に経済力のある新興中間層が増えて百貨店の集客が見込めるようになったことです。伝統的な富裕層は伊勢丹・三越に譲るとしても顧客獲得の目処が立った訳です。

3つ目は、高度経済成長によって鉄道経営が安定して、経営多角化・異業種進出の企業発展の目処が立ったことです。

以上のような時代背景があって、老舗の非電鉄系百貨店が存在した地域に、後発の電鉄系百貨店が進出したという歴史があるのです。

ただし全ての電鉄系百貨店が経営的に成功した訳でもない。上野京成百貨店が象徴的ですが、後発で進出したものの成功せずに撤退した電鉄系百貨店も無い訳ではない。
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ターミナル駅に素敵な百貨店があれば あら便利だわ、と沿線住民が増え、鉄道に乗る人が増えて増収につながるからです



阪急でしたら郊外に宝塚歌劇場を作ったりしましたね。これも沿線のイメージを上げて歌劇場にお出かけ
してくれるお客様が増えるようにと、同じ考え方です
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私は鉄道の駅に直結する形で小売店を展開したのが鉄道と百貨店の関係ではないかと思っていました。



西武も東武も、西では近鉄や阪急も百貨店がありますよね。
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