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- 回答日時:
自分はむしろ、かすれが無いと、筆である必要が無いと思います。
活字じゃないんですから。「書」は「文」である同時に「絵」だと思います。・・・いや、むしろ絵である意味の方が大きいのかもしれません。ただの「文」なら、わざわざ扱いにくい筆なんて使わなくてもいいし、飾って愛でるのもおかしいという話になる。そういう意味で、水墨画とほぼ意義は同じ。
黒と白の境が真っ直ぐクッキリしたところばかりだと、「絵」として単調じゃありませんか。にじみやかすれや濃淡があって、面白みや奥行きが出るのではないでしょうか。モンドリアンの絵のように境界がクッキリして幾何学的な表現もありますが、「書」はそういう趣ではないと、自分は思います。(勿論、あえてそういうのを狙った書というのもアリですが、その方が特殊。)
水墨画(もしくは書、書画)は「宇宙の力」を借りているのだ、と自分は常々感じます。人間が多くの部分を制御する油絵などとは異なり、人間の意図していない「筆や墨や紙の作用」に頼る部分が大きいからです。
にじみやかすれや濃淡は、その「宇宙(自然)」からの贈り物。その宇宙がくれた「美」をより強く感じられるのが、水墨画の醍醐味だと思います。
そういう意味では、日本における古くからの芸術の精神(「自然と共にある」)にとても沿っている手法と言えるのかもしれません。
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