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No.3
- 回答日時:
低空用の超小型のものは論外ですが、高高度を飛行するグローバルホーク級のものであればレーダーには映るはずですよ。
もちろんある程度のステルス性は備えていますけどね。じゃあなんで撃墜されないの?となると、いくつかの理由が考えられます。
ひとつは巡航高度が高すぎること。最新鋭のジェット戦闘機であれば同程度の高度には到達可能なものは多いですが、基本は「到達できる」というもので、それなりの兵器と燃料を積んで巡航できるわけではありません。高いところに上るには燃料も消費しますし、迎撃可能な半径は限られます。戦闘機が配備されている基地はわかっているわけですから、当然偵察機側も迎撃を最も受け難いコースを選択するでしょう。
対空ミサイルも似たようなもので、高高度に届くものも多いですが、基本は拠点防空用ですので、標的の高度が高ければ迎撃できる半径は相対的に狭まります。これも配備予想地点を迂回して飛行するんでしょうね。
であるのなら、飛行コースさえ慎重に設定すればかなり迎撃しにくい。
あとは政治的問題。高高度偵察はどこの国でも(能力があれば)やっているものですし、よほど見られてマズイものの近くを飛行しない限りはあえて見逃す、ってな不文律があるように思います。かつて起こったU-2事件でもそんなような説もあったかと。
目視で見えるかどうかは難しいところですかね。約10000mを飛行する旅客機は普通に見えますが、その倍の高度を飛ぶやや小さめの機体が見えるかどうか…少なくとも私の視力では無理です。双眼鏡なら見えるかもしれませんが、その場合は視野が限られるので動目標を見つけるのには手間取りそうです。
この回答への補足
よほどまずい場所でなければ敢えて見て見ぬふりをする慣習のようなものがあるのでしょうか。
一方で旅客機や軍用機などが他国空域に近づいただけで他国の戦闘機がスクランブル発進してくるようですが、この時点でレーダーでは偵察機と捉えているのでしょうか?
それともレーダーで判別することはできずスクランブル発進はするものの侵入機を確認して帰投する、あるいは政府間で事前の通知がある、などでしょうか?
No.2
- 回答日時:
一般に無人機はある程度のステルス性を備えているか、または超低空を飛行し、レーダーから検知されにくいか、または小型であるかのいずれかです。
一般には、ステルス性能を備えたものが使われ、世界最強のJSFでおなじみのRaptorなどよりも、高度な性能を備えているものが多いです。そもそも、領空の侵犯は、その物体が機体として認識出るだけの大きさでなければなりませんから。
たとえば、大型の鳥類であるコンドル(大きなものでは翼を広げると3m~4mあります)と同等の大きさの北朝鮮の無人偵察機は、どうやって鳥と区別するのか・・・考えてみてください。それから、レーダーとはいっても、たとえば超低空飛行すると、レーダーの索敵から外れます。理由は単純で、地上付近は他の障害物が多く、低空を飛行する鳥や動物もいます。さらに、レーダー波は電波ですから、水平発信すると他の電波による混信の恐れもあり、索敵がうまくいかないか、敵ではないものを敵と識別するかもしれません。
それから、レーダー装置を使えば、対象を自動追尾し破壊できるとも限りません。自動追尾を行うには、最終的には対象を捉え、進路を予測して破壊する必要があります。ミサイル防衛網の命中率が百発百中ではないのは、レーダーで照準となっている移動体をそのまま攻撃しても、その物体は数秒後には別の地点を飛んでいるからです。
そのため、標的の落下予測や、リアルタイムの移動補正情報をミサイル側の管制システムと連携させ、撃墜地点を弾きます。ただし、ごく小さな標的や、超低空を飛行する標的、さらにステルス性能を備えた標的は、その対象にはなりません。
最後に、人の目で確認が出来るか否かですが、確認が運良くできたとして、一つの仮定として時速80kmの機体が2km先で確認でき、飛んでくるとしましょう。対空砲でも目の前にあれば、打ち落とせるかもしれませんが、射撃の依頼をしている間に、機体は通過する可能性が高いです。
時速60kmでも1分で、1km飛行できますから・・・。
ちなみに、これはとても運が良くての話です。たとえば、質問者様は4交代制と仮定し、6時間(通常は3交代の8時間ぐらいかな)ぶっ続けで空を見て、確認しなさいと言われたとして、出来ますか?週末など暇なときにやってみると良いかもしれません。特に、ねらい目は夜間と曇り空の日かな・・・。
双眼鏡で常になど以ての外です。双眼鏡では、視野角が狭くなるため、一般には不審な場所を見つけたときなどに、使うのですよ。最初から双眼鏡で眺めていると、広域の探索が出来なくなるため、余計に索敵率は低下します。
レーダー装置が生まれたのは、人では全体を把握するのに難があるためです。どんなに頑張っても、目視できる範囲が索敵の限界です。双眼鏡などを使うと、今度は広域を一度に確認できないため、取りこぼしに繋がります。だから、電波や音波などを用いてあらゆる方向に索敵を行える設備を作ったのです。しかし、地形による影響や、生活による影響、自然の状況による影響、生き物による影響などがあるため、小型であったり、低空であったりすると、対象から外れます。また、電波や音波などを反射する特性がなく、吸収する素材や、受け流す素材(レーダー方向には返さない)を用いたステルスと呼ばれる機体の場合は、その対象から外れるのです。
その場合は目視で確認するか、相手が使うリモートコントロールの信号を傍受、またはアビオニクスやトランスポンダーのわずかな電磁情報を収集することが出来れば、攻撃できるかもしれませんが、そもそも捕捉されないように設計するのが、無人機ですから、よほど運良く肉眼で捉えない限りは、難しいでしょう。(尚、肉眼での索敵を防ぐため、偵察などの多くは夜間や曇り空の日などに行われることが多いのです)
この回答への補足
質問の偵察機はグローバルホークなど大型のジェット機を想定していました。
なので低空で飛び続けるということはないと思います。
巡航高度は20km程度のようです。
巡航速度はジェット機のそれであり翼幅が35mあり、大きさはコンドルどころの騒ぎではないと思うのですが、それでもレーダーとコンピューターは自然界の動物の行動として処理するのでしょうか?
または下方からレーダーを当てても主翼面積50平米の翼はコンドルや鷹と同程度の大きさと認識するのでしょうか?
電波を反射しない、あるいは受け流す技術があるならIH製品や電子レンジで活用してほしいものですが、聞いたことがないことからすると、よほど重要な技術なのでしょうね。
まるで魔法のような。
回答ありがとうございました。
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