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弦楽器のアレンジを勉強しています。
チェロ用にヘ音記号と、ところどころト音記号で楽譜を書いたところ、
「この曲の記号(clef)はなに?」とチェロの方(外国人)に聞かれました。

ト音記号がまじったのが見にくかったのかと思い、へ音記号だけでオクターブ上下の指示を入れて書き直すと伝えたところ、

「ヘ音記号はコントラバスだけ。チェロはヘ音記号でもいいけど、通常ト音記号よ」
「使う記号によって、高いか低いかだけではなく、ピッチ自体が変わってくるのよ」
と言われたのですが、そんなことを初めて聞いたので意味がわかりません。

チェロは基本はへ音記号だと思っていましたし、使う記号によってピッチが変わるというのは、音の質感が変わってくるという意味でしょうか? また、どのように変わってくるのか具体的に教えてもらえますか?

宜しくお願いいたします。

A 回答 (2件)

こんにちは。


まず最初に明かしておきますが、私はクラシックの作曲家です。もちろんオーケストラの曲も作曲、編曲、演奏しておりますし、指揮もします。
正直言って、全く意味不明です。その「チェロの方」というのはどういう方なのですか。また、「外国人」とありますが、日本語で話しているのですか。
まず、ヘ音記号はコントラバスだけ、と先に言っているので、チェロは通常ヘ音記号は使わない、という意味で言っているとしか思えないのですが、それは全くあり得ないことです。確かに、チェロの楽譜では、ヘ音記号、ハ音記号(テノール記号)、ト音記号の3種を併用しますが、低い音はヘ音記号に決まっています。ヘ音記号だと加線が多くなりすぎるような音域になったら、テノール記号に切り替え、さらに高くなったらト音記号を使います。しかし、通常、ト音記号を使わなければならないほどの高さの音を使うことはそれほどないので、ト音記号を使う頻度は高くありません。そして「使う記号によって、高いか低いかだけではなく、ピッチ自体が変わってくる」というのも意味不明です。ピッチという言葉は、ドレミファなどの音の高さを言うのではなく、楽器の調律の問題です。演奏の前にAの音ですべての楽器を同じピッチに調律します。たとえば440ヘルツとか、442ヘルツとか。ですから、記号によってピッチが変わる、というのは成り立たない説明です。ただ一つ思いつくのは、クラシックで古典派と呼ばれる時期までの作曲家がチェロの楽譜中にト音記号を使用した場合は、実音より1オクターブ高い音を記譜した、ということぐらいです。しかし、この場合もピッチとは言いませんし、そのような記譜法は近代以降全く使われなくなりました。
したがって、正しいのはあなたです。その「チェロの方」に助言を求めるのはやめた方がよいです。しかし、もしその方が、アレンジしたものを演奏することにいなっているのならやっかいですね。下に、ブラームスのチェロ・ソナタのパート譜がみられるURLを張っておきます。ト音記号は出てきません。印刷して、その方のお見せになったらいかがでしょう。

http://javanese.imslp.info/files/imglnks/usimg/6 …

御参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答いただきましてありがとうございます。
プロの作曲家の方、しかもオーケストラでご活躍されてる方にご回答いただけて大感激です。

>ヘ音記号はコントラバスだけ、と先に言っているので、チェロは通常ヘ音記号は使わない、という意味で言っているとしか思えない

私もそう感じてしまい、日本と外国で違うのか、とかそんなことがあるわけないのに悩んでしまいました。

>そして「使う記号によって、高いか低いかだけではなく、ピッチ自体が変わってくる」というのも意味不明です。

私もこれが一番混乱しましたが、これは最初の回答者の方におっしゃっていただいたように、単純に楽譜の書き方を言っていたのでしょうね。pitchではなくnoteといってくれればよかったのですが、相手も英語がネイティブではないので書き違えてしまったのかもしれません。

>「チェロの方」というのはどういう方なのですか。また、「外国人」とありますが、日本語で話しているのですか。

この後録音があり、なんとか無事に終了したのですが、チェロの方は後から聞くと某有名映画のサントラにも参加されていたキャリアのある方でした。
英語でやり取りをしているので、お互いの言葉のあやもあったのかもしれません。

いずれにしても録音前にお二方のご意見を伺えて本当によかったです。
ブラームスのチェロ・ソナタの譜面も大変参考になりました。
いつか質問者さまのように本格的にオーケストラの譜面を書けるようになりたいです。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/09/20 23:19

> 「ヘ音記号はコントラバスだけ。

チェロはヘ音記号でもいいけど、通常ト音記号よ」

チェロは基本楽譜ではヘ音記号ですが、他にもハ音記号とト音記号も頻繁に使われます。その言い方はト音記号もよく使われるという事を強調したかったのだと思います。

>「使う記号によって、高いか低いかだけではなく、ピッチ自体が変わってくるのよ」
質問者様はへ音記号とト音記号の違いはオクターブが違うだけだと勘違いされていたのでしょか。そうではないですよ。同じ位置に書かれたオタマジャクシでも記号が違えばピッチが変わりますよ。音質ではありません。

例えば

ヘ音記号(ドレミハソラシド)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8 …

ト音記号(ラシドレミファソラ)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4 …

これらは同じ位置に音符が書かれて記号が違うだけですが、全く別の音になります。どうしてそうなるかというと、それらの記号がそう定義されているから、としかいいようがありません。

「へ音」記号と呼ばれる理由は、ヘ音記号のマークが「へ」つまりファの音の位置から始まるからです。ファは英語でFですので、Fの文字を崩したのがへ音記号です。

逆にト音記号はその記号を書いてみればわかるとおり、「ト」つまりソの位置から書き始めますよね。なので「ト音」記号とよばれます。ソは英語でGなので、Gの文字を崩したのがト音記号です。


少しずれますが、コントラバスとチェロで同じヘ音記号の楽譜を渡して弾かせると、コントラバスの音はチェロより1オクターブ低い音になります。これは、コントラバスの楽譜は実際の音より1オクターブあげて書かれているからです。

(また木管楽器などにはBbと書かれていても、実際の音はCになる場合もあります。Bbクラリネットなどがそうです。)


さらに余談ですがにコントラバスでもハ音記号、ト音記号をみたことがあります。(ソロなどの特殊な楽譜でですが。)
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この回答へのお礼

早速ご回答頂きありがとうございます!

>チェロは基本楽譜ではヘ音記号ですが、他にもハ音記号とト音記号も頻繁に使われます。その言い方はト音記号もよく使われるという事を強調したかったのだと思います。

なるほど、そういう意味だったのですね。言葉のあやか、取り違えてしまいました。

>質問者様はへ音記号とト音記号の違いはオクターブが違うだけだと勘違いされていたのでしょか。

あ、これは単純にそういう意味だったのですね!ピアノをやっていたので楽譜は読むのですが、同じ音符をヘ音記号で記すかト音記号で記すかで弦の押さえる場所が違うとか、なにかもっとチェロ独自の自分が知らない特殊なルールがあるのかと深読みしすぎていました。

いずれにしても自分の勉強不足・自信のなさから招いてしまった誤解だったように思います。

>さらに余談ですがにコントラバスでもハ音記号、ト音記号をみたことがあります。(ソロなどの特殊な楽譜でですが。)

これは初めて知りました。教えていただいてありがとうございます。
画像までつけていただいて、ありがとうございました!

お礼日時:2014/09/20 22:52

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