■コーンポタージュはとろみがある…?
ちなみに、上記の「教えて!goo」で読者から寄せられていた回答は、「日本では『ポタージュスープ』を『とろみのついたスープ』という意味で使うのが主になっています。なので、単純に考えれば『とろみのあるコーンスープ』と『さらりとしたコーンスープ』の違いということになりそうですが……」(cucumber-yさん)がベストアンサーに輝いていた。
つまるところ、コーンポタージュはとろみがあるスープで、コーンスープはさらりとしたスープということらしいのだが――。果たして真相は? 管理栄養士の松原郁実さんに聞いてみた。
「コーンポタージュは具材にコーンを使用し、裏ごししてとろみがついたものです。一例としては、コーンを攪拌(かくはん)し、生クリームや牛乳でクリーム系にした汁物、ですね。ちなみに、ポタージュというのはフランス語です」(松原さん)
コーンポタージュは裏ごししているため、コーンの実が入っていないスープのこと。では、コーンスープとの違いについてはいかがだろうか?
■コーンスープには粒のコーンが入っている
「一方、コーンスープは具材にコーンを使用したものです。裏ごししなくても良く、コーンの食感を楽しめます。コーンをメイン具材にし、溶き卵なども加えて中華風の味付けにしたものが、イメージしやすいでしょうか。ただ、日本ではこの違いに明確な規定はなく、曖昧な点もあります。どちらもコーンを具材にした汁物として扱われることが多いようです」(松原さん)
コーンスープは具材のコーンを裏ごしせず、そのまま一緒に食べるスープのこと。つまり、大まかな違いとしては、コーンの粒々感が残らないか、残るかになるのだ。
■健康面ではコーンスープがオススメ!
コーンポタージュとコーンスープの違いは以上であるが、健康面で両者に違いはあるのだろうか?
「健康面の観点から言えば、裏ごししたスープよりも具材を咀嚼できるスープの方がオススメです。咀嚼したほうが顔の筋肉が鍛えられる、満腹中枢が刺激される、早食いを防げるなどのメリットがあるためです」(松原さん)
カロリー面ではいかがだろうか?
「生クリームを使用したスープよりも、鶏ガラや醤油で味付けしたスープの方が低カロリーです。この辺りは、使う材料によって変わってきそうですね」(松原さん)
いかがだっただろうか。どちらもとっても美味しいし、選ぶのを迷ってしまいそうであるが、どちらか一つ選ぶなら、皆さんはどちらを選ぶだろうか? 筆者はなめらかな舌触りが好きなので、コーンポタージュに一票である。