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代替肉があたりまえになる時代がくる?「代替肉」メーカーに実態を聞いた!

代替肉があたりまえになる時代がくる?「代替肉」メーカーに実態を聞いた!欧米のファーストフード店では、「代替肉」のハンバーガーが販売されはじめたという。日本ではまだ知名度が低い「代替肉」だが、世界各地で普及が広がっているようだ。「教えて!goo」にも「人工肉を食べる時代が来るようです」という投稿で、その詳細について意見が交わされている。そこで今回は、「人工肉」を「代替肉」と呼び、開発・製造しているネクストミーツ株式会社の牧野勇也さんに、その実態に加え、普及の背景や日本における今後の可能性について話を聞いた。

■「代替肉」とはどんなもの?


そもそも「代替肉」とは、どのようなものを指すのだろう。

「『代替肉』とは植物性タンパク質などを原料とし、肉の味や食感を再現して作られた『動物性の肉の代わりとなる食品』のことです。主に大豆などの植物からなる『植物肉』と、牛や豚などの細胞を動物の体外で培養することで作られる『培養肉』の2種類があります」(牧野さん)

「日本では大豆を使った『植物肉』が主流」と牧野さん。その形状についても教えてもらった。

「形状はミンチタイプが多く、用途はハンバーグやソーセージが一般的です。ほかにも炒め物などに向くスライスタイプや、唐揚げや酢豚などによいブロックタイプがあります。ステーキのような塊肉はほとんどなく、当社でも研究開発に取り組んでいる最中です」(牧野さん)

味や食感についてはどうなのか。

「牛や豚に似せたものが多く、鶏に似せたものも作られています。豚タイプは中国や香港で特に人気です。オーストラリアでは、シカなどのジビエ風のものも開発されています」(牧野さん)

海外の植物肉はエンドウ豆を主原料にすることが多いそうだが、藻類や空気からタンパク質を生成する取り組みもはじまっているというから驚きだ。シンガポールやイスラエルでも培養肉の製造が進んでおり、世界的にその需要は高まっている。

■普及の背景


「代替肉」の普及の背景には、現在の過剰な畜産業が及ぼす環境負荷と未来の食料危機への懸念があるとのこと。

「牛や豚などの食肉用の畜産業は、生産過程で多くの温室効果ガスを排出します。また、穀物や野菜などの植物性食料に比べ、飼育や生産に必要な資源量(飼料、用水量など)が膨大です。その分、環境負荷が大きいといわれています。加えて牛はゲップや糞から地球温暖化に繋がるメタンガスを排出します。牛肉1kgの生産で排出される温室効果ガスは、ガソリン約43リットル分、水の消費量はお風呂100杯分以上に相当するのです」(牧野さん)

食料危機とどのような関係があるのだろう。

「農林水産省によると、2050年の世界人口は2010年比で1.3倍の97億人、食料需要は1.7倍の約58億トンにのぼると予測されています。人口増加により食肉生産も増えれば、環境負荷はさらに増大します」(牧野さん)

これ以上食肉を生産することに、地球環境が耐えられない可能性が高いのだ。「代替肉」へシフトすれば、環境負荷をどの程度軽減できるのか。

「代替肉の主原料である大豆を牛肉と比較した場合、1kgの生産で、温室効果ガス排出量は99%、消費エネルギーは81%、土地の使用面積は97%、水の消費量は87%削減されます」(牧野さん)

普及が広がれば、環境負荷を軽減し食糧危機を防ぐことにつながるかもしれない。

■日本における普及の可能性


日本における「代替肉」の普及状況をうかがった。

「これまでは健康志向の人や経済的にゆとりのある人を中心に消費が進んでいました。最近ではコロナ禍のおうち時間により、“高タンパク低脂質”の『代替肉』への関心や需要が高まりました。日本でも5~10年後には、あたりまえの選択肢になると予想しています」(牧野さん)

栄養面でも多くのメリットがあるようだが、今後の課題はあるのか。

「いちばんの課題は『おいしさ』です。つまり味、食感、見た目、風味のことですね。機械工学とバイオテクノロジーを掛け合わせ、100%植物性の『代替肉』で本来の肉のおいしさを再現したいです。最終的には『肉を超えるおいしさ』を目指しています」(牧野さん)

おいしさが実現されたら、あとは価格が気になるところだ。

「現在は価格が肉よりも高いため、製造コストを落とす工夫が必要でしょう。現状ですと販売している実店舗が少なく、オンライン以外でご購入いただきにくい点も課題ですね」(牧野さん)

環境にも健康にもよい「代替肉」。おいしさや価格などさまざまなハードルはあるものの、人類の未来を守るためには積極的に取り入れていく必要がありそうだ。日本の食卓の定番食材になる日も近いかもしれない。

●専門家プロフィール:ネクストミーツ株式会社
「地球を終わらせない」を理念に2020年設立。地球環境の今後を真剣に考え、動物性の肉に替わるおいしい植物性の肉(代替肉)の開発や、代替肉を使用した商品の企画・製造、通販事業・関連メディア運営を行いながら、地球環境を良い方向に変えていくことを目指す。

画像提供:ピクスタ
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