
■あまり知られていない穴場スポット
子連れファミリーはもちろん、三世代でも楽しめるというスポットから教えてもらった。
「静岡県伊豆市の『修善寺虹の郷』は、伊豆最大級の紅葉が楽しめる屋外テーマパークです。東京ドーム約10個分の広さを誇る園内には、ミニSLが走り、紅葉のほか日本庭園やアスレチック、多様なレストランやショップなど、家族みんなで楽しめる施設が豊富です。9月にリニューアルグランドオープンし、屋内キッズエリアなども登場しました。紅葉ライトアップは、知る人ぞ知るインスタ映えスポットで注目です。紅葉と同時に見頃を迎える『ロイヤル・ローズ・ガーデン』は、100種類、2300株のバラが一面に咲き乱れ必見ですよ」(追分さん)
静岡県伊豆市の紅葉の見頃は、11月中旬~12月上旬だとか。朝から園内をまわり、締めにライトアップされた美しい紅葉を鑑賞するとよさそうだ。
■令和オープンの新スポット
令和初の紅葉狩りに、新スポットを訪れるのもよいだろう。
「神奈川県南足柄市の『足柄森林公園 丸太の森』には、モミジの木がたくさん植えられた『紅葉の広場ゾーン』があります。紅葉の見頃は10月下旬~12月上旬ですが、モミジ以外の秋の植物も多く鑑賞でき、季節を感じられるでしょう。園内には、2017年夏にグランドオープンした新感覚の空中アスレチック施設『パカブ』があり、自然の中で大人も子どもも思い切り遊べますよ」(追分さん)
「パカブ」では、森の中に張り巡らされた丈夫な漁網の上で、迷路やミニサッカー、バドミントン、ドッチボールなどの空中遊びが楽しめるそうだ。爽やかな秋晴れの日、新スポットのアスレチックで体を動かしたあとは、「紅葉の広場ゾーン」で真っ赤なモミジのじゅうたんを堪能するのはいかがだろう。
■都内で満喫できるスポット
都内近郊で、渋滞や混雑の心配が要らないスポットを教えてもらった。
「横浜市青葉区と東京都町田市にまたがる『こどもの国』は、多摩丘陵の自然を生かした100万平方メートルもの広大な遊び場です。都内から白鳥湖周辺の幻想的なモミジの紅葉を鑑賞しに来る日帰り客も多いことで有名です。赤く色付いた紅葉を楽しみながら遊べるボートや、機関車型園内バス『あかぽっぽ号』での探検もこどもの国ならでは。紅葉の見頃は10月下旬~12月上旬でしょう」(追分さん)
秋の風物詩である紅葉。見頃の時期や所要時間などに応じて紅葉狩りスポットを選ぶのもよいが、徐々に色付いていく姿を見届けるのも悪くない。令和初の今秋に、そんな日本の情緒を再確認しに出かけてみてはいかがだろう。
●専門家プロフィール:追分 翔海
熊本大学を卒業後、半年間NYにコメディ留学。総合商社を経て、アクトインディ(株)に入社。全国のファミリー向け大型テーマパーク・遊園地などの集客支援を手掛ける。親子共に楽しめ、学んで成長できる場を世界中に作るのが目標。一児のパパでもある。