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素朴な疑問なんですが…。
例えば、注射は医者でも看護婦でもできますよね?
手術は医者しかできませんよね?
逆に、看護婦しかできない医療行為ってあるんですか?(法律で許されている、という意味で。)もしくは、医者はやってもいいけど多分できない様な、特殊な技能を看護学校で習うってことがあったりするんですか?

本で、医者が現場で看護婦を見下したりするって話を読んで、なんだか気になりました。学歴にしても給料にしても明らかに上下関係が生じそうな医者と看護婦の間で、お互いどんなプライドを持って仕事されているのかなーと思いまして。色々ご苦労があるんでしょうね。「看護婦に対してこんな失礼な医者がいた!」という現場の体験談でもいいです。

A 回答 (5件)

元看護婦です。


看護婦の仕事は法律的に「療養上の世話」と「診療の補助」のふたつと定められていて、診療の補助(=医療行為)は医師の指示がないとできません。医師のしごとの一部を代行するだけなので、看護婦ができて医師ができない医療行為というのはありません。
一方、療養上の世話については看護婦が独自にその必要性を判断し、適切な方法を選択して実施することができます。例えば寝たきりの患者さんがいたら、どうやったらこの人に床ずれができないようにすごしてもらえるかとか、むせずに食事を摂ってもらえるかいったことなどをいろいろと工夫したりしています。医師もこのあたりのことは考えているとは思いますが、こういった業務については看護婦のほうが専門的な教育を受けていますし、現場でも看護婦のほうが主体的に観察、判断、実施を行っている仕事と思います。このあたりの専門性の違いが看護婦の職種上のプライドを保っているのではないかと思います。実際働いてると、上下関係というより、別の部署という感覚に近いです。
とはいえ、医師の一部には看護婦を見下している人もたしかにいると思います。しかし#1の方の回答にあるような立場の違いからある意味しかたがないとも思えます。ただそんな人たちと会話をするのは気分のいいものではないので、事務的な連絡事項はホワイトボードやメモを利用するなどして、極力医師と話をしなくてもすむような工夫をしている職場も多いと思います。
また、病棟で働く仲間には、看護助手や事務員、リネンや滅菌担当の部署の人、清掃員など、資格を持たない人もたくさんいますが、看護婦の中にはこういった人たちを見下して、あいさつすらしない、名前すら覚えようとしない人もいます。そう考えればお互い様かもしれません。
しかし職場の雰囲気は同じ病院でも場所によってぜんぜん違います。職種間のチームワークがとれてて、こういうことを考えずに働けるところももちろんありますよ。
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この回答へのお礼

わかりやすく説明してくださってありがとうございます。よくわかりました。

どちらも資格職なので指示する側とされる側だと、上下関係みたいになってしまうのではないかという疑問が出たため質問してみたのですが、「別の部署という感覚に近い」というお話で少し安心しました。

大学では教授・助教授・助手・学生などの上下関係があっても、下から上へと地位が実績と共に上がって行きますよね?医師が看護婦に指示を出すからといって、それによって看護婦が知識と経験を積んで、いずれは指示をだす医師側の人間になるわけではないというのが、会社や学校ではないシステムなので、どういう人間関係になるのかな…と思いました。

どんな職場であっても、専門性の違う職業の方を見下すことのない職場であって欲しいですね。どんな職業でも同じですね。

お礼日時:2001/08/15 13:44

わたしも看護畑の方から・・・



 すでにみなさまご回答のとおり。法律上は看護婦等ができて医師ができない
医療行為はありません。しかし、一人の医師は全科の専門医ではないため
どうしてもその方の経歴により得手不得手(専門分野とそうでないものにより)は
出てきます。
 各科に分かれている病院の看護でさえ、資格上はまだまだ完全な
専門化に至ってませんが各科ならではのものがあります。
 ですから、例えば耳鼻科の医療処置については、
とある消化器外科の医師よりも、よく勉強し現場で経験のある
一耳鼻科ナースの方が詳しかった、ということも起こりえることです。
 しかしこれは医療行為について医師の専門性と矛盾するものでは
ありませんので、誤解をされないようお願いしたい所です。

 看護には看護の専門性があるのですよ:看護婦の医療行為における法的な位置付けはshoyojiさまのおっしゃるとおりです。・・・・では看護婦の専門性とは?
 看護婦の行う技術は「看護行為」と言います。勿論医師の行う医療行為の中に網羅されるものもありますが、「治療=キュア」に対して対象の方(患者さん)を安楽にさせる「ケア」に当たる部分がその専門性です。例えば体を清潔に保つことは医療的にも必要なことです。しかしそれをどうやって行えばいいのか?入浴なのか拭くのが適当なのか?では条件的に拭くことにしましょう、ではお湯の温度は?どういう姿勢が安楽で効果的か?石鹸は使用するか?清拭剤は?拭く方向は?この方は生活歴と個人的価値観によりお風呂が嫌いだ、ではどう言ってこの方の気持ちにはたらきかけようか?
 ~その結果対象の方は、「どう感じたか」?
・・・・「気持ちよかった」「またやってもらおう」こう言っていただけ、しかも医学的に良い方向に向かうのが看護上の成功です。
 看護では対象は「病む部分」ではなく「人」、人的部分に関与するために社会科学分野への踏み込みも医師より大きく、看護行為は相互関係であるということから「行う側」がどうであるのかという視点を初めから持っているのも特徴です。

 医師との確執話となると、特に思い浮かばず、ご期待された回答ができなかったのですが、少なくとも看護側はプライドを持ち、かつ医療面の総括をして下さっている主治医を尊敬していますよ。あとはやはり現場レベル、個人レベルでの確執ではないでしょうか。
 他のコメディカルはどうなのでしょうね。医師へのコンプレックスを持ち張り合おうとする人は現場では「プチドクター」といって揶揄の対象になります。

長くなりました、また中途半端に仕事話をしてしまい・・・でももし
お役に立てたら幸いです。

 
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この回答へのお礼

なるほど。医療と看護それぞれの専門性が良くわかりました。

医師との確執というのは、なにも回答がいただけなかったときの保険のような質問なので、嫌な話がなければそれに越したことはありません。TVに出てくる暴露話を期待したわけではありませんので…。

どちらも命を左右する大切な職業、大変だと思いますが医師の方も看護婦さんもそれぞれの仕事独特のプライドをもって仕事されていることを願います。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2001/08/15 13:31

医師です。



看護婦を見下せることができる医者は、人間として未熟すぎるか、相当高い地位におられる方か、誰の手を借りずとも何でもできる方でしょう。

私ども若い医師は看護婦さんに頭が上がりませんよ。はっきり言って仕事のできる中年の看護婦さんほど恐ろしいものはないです。こういう方々に嫌われたら仕事になりませんから。かなりその辺は気を遣っています。

医療行為に関しては、それは医師がすることで、看護者はいわば医師の下請けだと思います。(下請けが悪いというわけではありません。ほかに言葉が思い浮かばなかったもので。誤解なきよう。)しかし医療行為と看護は全く別と言っていいと思います。打ち合わせも別々にやっていますし、必要な指示はきちんと書面で出しています。

彼女たちの仕事は彼女たちが決めて行っています。私たちが看護婦の仕事をしろといわれても、体を拭いたりおむつを交換したりはできません。どうすれば患者さんが快適かわかりませんので。専門が違うからです。しかし、体位変換などは医療行為の一環として医師が行うこともありますので、明確な線引きはできないと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。現場にいる方のお話でなんとなく雰囲気が伝わってきます。専門性を考えずに悪い意味で下請けだと考えてしまう医師がもしいると、大変なんでしょうね。

お礼日時:2001/08/15 13:36

 現在の医療制度では、医療行為は医師しかできないことになっています(医師法17条)。


 看護婦は「保健婦助産婦看護婦法」に「厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助をなすことを業とする女子(5条)」というように定義され、あくまで、医師の補助的な役割として医療行為が認められているに過ぎません。ですから、注射も医師から具体的指示によるものに限られます。誤った指示に基く場合は明白なものを除き責任はありません。もちろん、医療スタッフの一員として、患者と直接、向き合っていますので、患者の悩みを聞いてあげて、心の支えとなったり、状態を観察して、医師に伝えることが社会的に要請されている役割だと思います。
 現状では医師と看護婦には制度上、大きな格差があり、看護婦の職務を広げるための努力はされていますが、法律を改正するまでは至ってないようです。

参考URL:http://www.ne.jp/asahi/law/y.fujita/med/kango.html
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私は医者ではなく臨床検査技師ですが、主人は医者で、私は現在医学部で働いています。


看護婦にしても臨床検査技師のようなパラメディカルな職種にしても、すべてにおいて「医師の指導監督の下」等の制限に則った医療行為を行います。医師法上では、医師は医療行為すべてにおいて統括的な立場にあるとともにその分他の職種の医療行為の責任を負わなくてはなりません。
だからといって看護婦その他の医師以外の職種の専門的仕事をすべて医学部で習得しているかというと、そうではありません。専門分野においてはやはり専門的な教育を受けていたその道の有資格者の方がもちろん詳しいです。そのための分業といっていいでしょう。

ですが、医師が看護婦を見下すことはあまりありません。どちらかというと看護婦さんの方が立場的に強いです。やはり医師よりも患者さんと接してケアする時間は圧倒的に看護婦さんの方が多いのですから。ですが、医師以外の医療職の有資格者が医療ミスを犯した場合、医師自身はそのミスに直接的に関わっていなくても、主治医(あるいはその指導医)であったということで責任を負わされることは少なくありません。(例えば、注射液の調合の際に薬剤の分量の単位を間違えて看護婦が調合し、注射してしまったなど。医師側は、「○○を×mg投与しといて」といっただけで一見何の落ち度もなくても、医師に責任があるとされた判例もあります)

給料が高いと言われますが、その分馬車馬のように働いていますよ。看護婦さんのようなシフト制がないので、時間や休日関係なしに働いてますし、私の主人も休みなしです。患者さんをみるだけでも精一杯な上に、研究、最新の知識の収集等、息つく暇はなかなかないです。ドラマのような優雅で時間がいっぱいある医者って、私の周りでは見たことないです。「旦那元気で留守がいい」という奥様方には打ってつけの配偶者の職業ですね。それに先ほども言ったように、医療行為全般について責任を負うわけですから。

給料が高いと言いますが、それも医師によってピンキリです。研修医は特にひどいです。(私の主人は低い方です)それに社会人スタートが他の人たちより遅いですよね。その分他の職業の方の方がある程度それまでの年齢に収入を得ているはずですよね。また、高いと言っても、(もちろん破格の人もいますが)同年齢のサラリーマンよりも10歳ぐらい高い年齢のサラリーマンがもらう給料ぐらい。ですが、医局人事により、2年から3年サイクルで所属医療機関が変わったりします。そうすると病院ごとに給料が違う上に、病院の常勤医になれずに、医局に医員として残ったりしたら、公務員以下の収入になってしまいます。その分当直で頑張ったり、バイトしたりで必死です。そういった意味で、決して身分的に安定した職種な訳ではないので、手続き等が大変です。
看護婦に対してこんな失礼な医者がいた!もあるでしょうが、その逆もありますよ。どちらも人間なのですから、できた人もいればそうでない人もいます。

長くなりましたが、一応医者の立場も少し分かってあげてください。

この回答への補足

誤解されたかもしれませんが、決して医者が楽して高収入で看護婦がその横暴に耐えていると思っているわけではありません。医者も看護婦もハードで収入に見合わなくても頑張ってらっしゃる方が沢山いるだろうとは思っています。
「素朴な疑問」と言ったように、資格として「看護婦≦医者(医者にできることが看護婦にできなくても、逆はない)」という図式だったら、それによって職場で摩擦があったりするのかなーと、ふと思っただけです。
質問の文面は、看護婦さんに失礼な文面にならないようにと気を使って書いたのですが、お医者さんに失礼になったのであれば、すみません。

補足日時:2001/08/11 12:16
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