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菱川師宣の『見返り美人図』に興味を持ち、先日菱川師宣記念館に行ってきました。なんでこれが美人なの??なんで、この絵がこんなに、有名で人気があるんだろう?と疑問に思いました。
美的感覚は人それぞれ違いがあると思いますが、もし、見返り美人に魅せられたひとがいたら、どんなふうに思ったのか教えて下さい。
美人というのは、顔がじゃなくて、線や、着物が美しいということですか??
いろいろ勉強したいと思うのでもし、参考資料みたいのがあったら教えて下さい。
お願いします。

A 回答 (4件)

「見返り美人」と名づけたのが誰で、いつのことかは不明です。

山東京伝が「半面美人」と書いた箱書きがあるそうですが、これも贋作のようです。研究者の評価も低く、文化財にも指定されていません。恐らく、切手になった時に「見返り美人」と名づけられたのだろうと私は思っています。つまり美人ではなく、単に1948年の大判切手で有名になった絵で、名作でもないのです。「名画日本史」第一巻、朝日新聞社に詳しいです。
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外見の美しさの尺度は時代・地域によって全く異なるので仕方ないと思うのですが、少なくとも、配色と構図は美しいなあ、と思います。

この構図は左右非対称的ですが、「見返り美人」の女性の視線や体のひねり、布地の波によって、長細い絵に微妙なバランスが保たれていることがわかります。左右対称のドッシリとしたバランスではなく、「粋」なバランス感です。そうした視覚的なバランスは、女性の思わせぶりで何となく肉感的な風体とあいまって、心理的にも微妙なバランスを働かせてくるように感じます。人気の理由の一つは、心に働きかけてくるそうした微妙さなのかもしれません。

また、(上流階級御用達の)肉筆浮世絵から(一般市民のための)木版による浮世絵版画を考案した菱川師宣らしく、ポップとも言える(かもしれない?)配色も好きです。

菱川師宣の資料は国立国会図書館で調べてみました。
http://webopac2.ndl.go.jp/

その他に国際浮世絵学会でもオンラインではないですけれども、扱われていました。↓

参考URL:http://www.ukiyo-e.gr.jp/04ukiyoegeijutsu.html
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うまく説明できませんが江戸時代の美人は髪の黒さと長さ、富士額、口元、目元涼しく一重の目、眉は三日月、鼻は小鼻が小さ過ぎず大き過ぎづ、鼻筋は少し窪みで着物が似合う撫肩と襟元(首の長さ)、出尻、色の白さ、踝の小股が切れ上がる、着物を粋にこなす等々の条件を綜合して最後に全体に『華』があるが条件としたようで菱川師宣もこの女性に画家としての感性で美人と感じて描いたと思いますがmimi-chachaさんが見返り美人に魅力を感じないなら感性の問題でしょう。


勉強するなら骨董の世界と同じで江戸時代の文字の勉強からと思います。
参考資料は図書館にあると思いますよ。
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この絵は万人が納得する「美人」を描いた美人画ではないと思います。


道を行く遊女(と思われる)がふと足を止めて振り返った瞬間に画家は「美」を発見したのでしょう。この場合の美とは総合的なもので、単に顔の美しさだけでなく
長く垂らした黒髪、体の線、着物のきこなし、若い女性が何かに見とれた瞬間の顔の表情等など全てがふくまれています。「見返り美人」とは後世の人がこの絵に与えたニック・ネームのような気がしますが・・・

いずれにしても300年前の(欧米の美的感覚の影響のない)美人の基準を詮索しても
仕方がないでしょう。現代の美女は300年後には気持ちの悪い病的な女性に見えるかも知れませんよ。
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