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仮説(A):「非制限的用法」において コンマ無しの "that" で済ます場合が非常にたくさん見られる
仮説(B):「非制限的用法」において コンマ無しの "which" で済ます場合が非常にたくさん見られる

ここでは「非制限的用法」は、固有名詞<<など>>を関係代名詞で修飾するのですがその際にコンマを使わない、という意味です。厳密には「非制限的用法」とは言わないかもしれませんが、考えは伝わると幸いです。
たとえば (A)the Third Army that was arrayed in...
(B) the Third Army which was arrayed in...
のような場合です。

学校では"the Third Army" は固有名詞なので必ずコンマ有りの非制限的用法でなければいけないと教わりました。でも上のような例が数多くみられるはずです。

質問:仮説(A) と(B)のどちらが妥当?例文(A)と(B)のどちらが多く見られる?英語と米語の違いは?学校で教わった文法は結構フォーマルな英語でも無視されてる?
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

回答の数が少ないようなので一言私見を述べさせていただきます。



● 仮説(B)について。
(「非制限的用法」において コンマ無しの "which" で済ます場合が非常にたくさん見られる)

確かに英字新聞などを読んでいると、非制限用法であるにもかかわらず「コンマ無しの "which" で済ます場合が」「たくさん見られる」ように思います。

まず、次のサイトのNo.15と13が参考になります。(http://club.japantimes.co.jp/blog/qa/index.php?b …

ただし、1897年に出たある本によれば非制限用法全体の90%でケースでコンマは用いられているそうです(←Pam Peters, ”The Cambridge Guide to English Usage” CUP, 2004, p469)。つまり、「「非制限的用法」において コンマ無しの "which" で済ます場合が非常にたくさん見られる」の『非常に』にという部分には私は抵抗があります。

また、渡辺登士ほか著『英語語法大事典・第4集』(大修館書店、1995年、p.1149)も関係詞whoに関連して、「実際には非制限用法の関係詞の前にコンマがない例は決して少なくありません」と書いています。

● 仮説(A)について
(「非制限的用法」において コンマ無しの "that" で済ます場合が非常にたくさん見られる)

私はこの表現自身に抵抗感を覚えます。結論から言うと「コンマ無しの "that"」は確かに先行詞を「制限[限定]」するものではないものの、かといっていわゆる「非制限的用法」とは異なるものと私は見ています。

そもそも質問にある例文(A)(the Third Army that was arrayed in...)にあるthatははたしていわゆる「非制限的用法」のthatなのかという点で、私は現時点ではそうとは言い切れないようにとらえています。

例えば上述の『英語語法大事典・第4集』(pp. 987-988)は
1. the rain that nourishes the crops and the sun that ripens them …
という例文を挙げて、この2つのthatはいわゆる限定用法とは異なり、「すでにそれ自体限定されている先行詞のもっているある特徴をとくにとり出して記述する節」を導く用法であると説明しています。そしてこのthat …の節は
「the cruel Nero の cruel という形容詞と同じものと言えましょう」
と補足し、さらに
2. the rain which nourishes the crops …
のようにwhichを用いるとほかにnourishes the cropしないsunなど、いくつかのsunsの存在を認めていることになってしまい、一方
3. the rain, which nourishes the crops, …
の「非限定用法」のwhichを用いると、which …は挿入されたという感じで、” which …” の節の記述に置かれる表現の重点が、英文1のときよりもはるかに軽くなってしまう、と言っています。

また同書は、同じ限定[制限]用法でもwhichとthatでは「差異」があり、指示代名詞に由来するthatの方がwhichやwhoにくらべて「限定力が強い」ということができるとしています。このthatの特徴をジャパンタイムズ編集局の伊藤サム氏は、先行詞とthat以下を「強力に溶接し、一体化する」(また、「前後の意味を強烈に接着して一つの概念にしてしまう」とも表現しています)ものと説明しています(The Japan Times 2005年5月26日付け第17面の「英字新聞Q&A」の回答より)。

● 因みに私自身がこのカテで取り上げた関係詞thatの用例:
Such transactions are illegal under the Organ Transplant Law that went into force in October 1997.
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2447209

もこの「先行詞とthat以下を『強力に溶接し、一体化する』関係詞thatの用法かな、と今思っているところです。
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この回答へのお礼

a) Japan Times のオフィシャルQ&Aサイト(ブログ形式)があったなんて知りませんでした。とても役に立つリンクで、本当に感謝しています。今まであいまいにしてきた点が明確に解説してあり、梅雨明けのような爽快な気分です。

b) 『英語語法大事典・第4集』の2に関しては「それ、that と逆じゃないのかな」と思ったのですが、それ以外は鱗が目から落ちた気分です。that を溶接になぞらえるのはすごく視覚的で、インパクトは最高です。その比ゆを利用させてもらいたいと思います。
私なりの言葉で言うと、関係代名詞と言っても形容詞の変形と考えたら楽です。その際、that のほうが which より「密接な(fwkkさんの言葉では溶接し、一体化する」一種の後置形容詞、と。

(あ)まさに「付加的形容」のときはコンマと関係代名詞、
(い)「すごく密接」のときは普通の制限的用法

その中間はコンマなしで済ます。
でも、ジャパンタイムズ編集局の語るように大半の人はルースである。

と自分なりにまとめてみました。この回答は自分がめぐりあったベスト10の回答に入ります。ネット越しですが拍手と祝福を送らせていただきます!

お礼日時:2006/10/09 16:41

まず、the 3rd Armyは固有名詞ですか?



非制限用法の意図は、その唯一のものに対して説明を付け加える事にあります。
制限用法との違いは何かというと、例えば
(A) He is Taro, who is good at math.
(B) He is Taro who is good at math.

(A)の文は「彼は太郎で、算数が良くできる」
(B)の文は「彼は(たくさんいる太郎のうちでも)算数が良くできる太郎だ」
という意味になります。つまり、制限用法の「制限」というのは、先行詞に対する制限、すなわち限定になりますので、(B)の文は「たくさんいる太郎のうちでも」というニュアンスになってしまいます。だから、固有名詞についてはコンマ付の非制限用法が使われるのです。

あんまり質問の答えになっていない気が・・・すいません。
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