ある映画の台詞で「All the warmth was gone.」という文がありました。
これは、自分を可愛がってくれていた祖母が死んでしまって、彼女の手のぬくもり等もなくなってしまって、とてもその頃混乱していたんだ、と回想して友人に話すシーンで使われています。
ふと疑問に思ったのは、このbe動詞+過去分詞という形です。
過去の時点で、ああ、失われて今ではもうないんだ、ということなので、本来は「All the warmth HAD gone.」ではないかな、と僕は感じました。
ジーニアスを見ると「go 13[通例 be gone] なくなる、消える」などとあり、特に考えずにそう使うもんだとでも言わんばかりの説明ですが、
●そもそもこれはgoなどの限られた動詞で見られる用法なので、とりあえずそういうもんだと覚えるべきなのか?
●他の動詞でも普通に使う機会のある、珍しくない形なのか。
「he's gone」の'sが本来hasであるが、isと思われた所から、be動詞+過去分詞という形が定着したのかなあ、と想像したりもしますが。
A 回答 (9件)
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No.9
- 回答日時:
#4+#7です。
しつこいようですが、#8さんのコメントを見て、ちょっと完了時制の成り立ちを思い出しましたので。完了時制は「have +過去分詞」ですが、これは元来「~された何かを持つ」という意味だったようです。で、今問題になっている「be +過去分詞」は、「~した状態である」という意味なんですね。現代英語では衰退してしまったようですが。ですから#8さんがおっしゃる「goneと言う形容詞なのです」というのはそのとおりだと思います。分詞というのは、要するに動詞の形容詞化ですからね。
まあわたしは文法に興味があるし、ヨーロッパ語は所詮外国語なので、文法的にどう説明できるかということにこだわりますが、ネイティヴやネイティヴ並みの言語感覚をお持ちの方はそういうことは考えずにすむのだろうと思います。
Spring has come. と Spring is come. の感覚的な違いは、わたしにはよくわかりません。たぶん後者のほうが文語的に響くのではないか、と想像するだけです。
No.8
- 回答日時:
アメリカに38年住んでいる者です。
私なりに書かせてくださいね。これは学校英語の弊害例です。
goneはgoの過去分詞。 過去分詞であれば受身か完了系形。 だから今回もその二つのうちの一つ。
となってしまうのです。
この表現を聞いたとき、この表現を言うときに、受身のフィーリングを持っているから使うと思いますか? それとも、、、、、、ちょっと待てよ、be動詞だから受身に違いない。となってしまうわけです。
使う人のフィーリングを感じてほしい、と言うのはここなのです。 もちろん、日本で(学校で)教えてくれないと言うことがおかしいわけですけど、これはgoneと言う立派な単語なのです。 wouldはwillの過去でもあるしwouldの現在形と考えるのとまったく同じ考え方です。
このgoneと言う単語の使い方はいってみれば文法学者さんたちが分ルンする形容詞なのです。 goneと言う形容詞なのです。 goの過去分詞ではないのです。 過去分詞と考えるからわからなくなるわけですね。
これに似た単語でdoneと言う単語があります。 I'm done.と言うような表現方法をしています。 文法学者さんは形容詞と呼びたいところでしょう。 そう分類しなくては意味が通らなくなるのですから。
これは、「終わった」「終えた」と言うフィーリングを伝えるときに使う単語であり表現方法なのです。 宿題ちゃんとやったか、と言う親に向かってI'm doneという表現をして、やったよ、終えたよ、と言うフィーリングを伝えているわけです。
今回のgoneは「なくなる」「消える」「視界から消える」「行ってしまった」と言うフィーリングを出すために使う単語なのです。 ですから、どうしても品詞をあてがえたい、と言うのであれば、形容詞、と言うことになるわけです。
自動詞・他動詞と言うような分類作業をしていてはこのフィーリングを感じるにはかなりの努力が必要となってしまうと思います。 素直に、it was goneと言えば、もういない・ない、と言うフィーリングを感じるだけでいいと思います。
be interested inもinterestedと言う形容詞があり、inと一緒に使って形容詞の目的語を指定できる、と言う解釈いいですが(他動詞の受身が自動詞的に使われている、と言うよりましだとは思いますが)、~に興味がある、と言うフィーリングがある、だけでいいはずなのです。
なお、was goneと言う表現には、「いて・あって・残ってほしいのになくなった」と言うフィーリングが出せる表現なのです。
これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
No.7
- 回答日時:
#4です。
実はわたしは英語はほとんどできないので、ニュアンスの違いとなるとお手上げです。申し訳ありません。だのになぜしゃしゃり出てきたかというと、この用法がドイツ語に似通っていて、ちょっと興味を惹かれたからです。ドイツ語ではこのタイプの自動詞(場所の移動を表したり、状態の変化を表したりする自動詞)は、完了の助動詞として sein (英語の be)を取ります。haben(have)を取ることはありません。英語も昔はそうだったのですが(とものの本で読みました)、現在は have に統一されてしまったようです。どうもあまり参考にならないコメントですが。
No.6
- 回答日時:
#1です。
他の方のご説明にもあるように動作と状態の違いからきていることはお気づきになったと思う。もしHadをこの場面で使うとある時間というか期間をかけておばあさんのWarmthがなくなってきてとうとうゼロになってしまったというような感じになります。これではやはりおかしいです。
意図してそう伝えたい場合はもちろん別です。あたかも昔はかわいがっていたのに最後はいじめるようになったとか。
No.5
- 回答日時:
今の英語では、このような gone は形容詞「過ぎ去った、なくなった」と考えられています。
起源的には他の方の言われるように完了形に由来します。自動詞のうち「移動(come, go で言い換えられるもの)」「状態の変化(grow など)」を表すものは be+過去分詞で完了形を作っていました。自動詞には受身はありえないので誤解はありませんでした。後に統一を求めることから have+過去分詞に統一されていきました。今日でも is come のような表現がまれに見られますが「完了後の状態」を強調するものと考えられます。(来た、その結果いまここにいる)。No.4
- 回答日時:
過去完了でしょうね。
現代英語では、完了時制を作るときにはほとんど常に助動詞として have を用いますが、少し古い時代には be も用いられたはずです。たとえば Spring is come. という形は、ときどき目にします。be を用いることのできる動詞は、come, go, rise, fall, grow など限られたもので、用法も動作よりも結果の状態を表す場合に限られるようです。ご回答ありがとうございます。
「All the warmth was gone.」の内容と同じことを言おうとする場合、had+過去分詞でも結果の状態を言うことはありますから、「All the warmth had gone.」としても、ニュアンスは(ほぼ)同じなんでしょうか(まあ、言葉が変わればそもそもニュアンスは違うものですが)。
No.3
- 回答日時:
はじめまして。
一点考えられます。yahoo 辞書の progressive 英和中辞典に出ている、go の意味で「〈物などが〉なくなる, 消える」という使い方、その例文です。
・ The pie went fast.
パイはすぐ平らげられた
・ Our confidence in him is gone.
彼への信頼は消えた
・ Poverty must go.
貧困はなくさなければならない
・ This old computer will have to go.
この古いコンピュータは処分しなくてはならない
・ His eyesight is going.
彼は視力が衰えつつある
・ He may go at any time.
彼は今にも死ぬかもしれない(▼この意味ではしばしばbe goneで完了後の状態を表す)
・ When I came back my purse was gone.
帰ってきたとき, 私の財布はもうなかった(▼移動・方向・目的地などを含意する場合はhave gone:Where have all the children gone?「子供たちはみんなどこへ行ってしまったの」).
つまり、be gone で「消される、失われる」という受動態の意味となり、have gone で「消える、失われる」という意味になるということです。なお英辞郎にも「離れて行く、去る、消えていく」という意味は出てますが、例文は出てません。
丁寧な例文、有難うございます。
When I came back my purse was gone.
When I came back my purse had gone.
この2つは、英語を母国語にする人には、ニュアンスは違って感じられるってことでしょうか?
それはNo.4さんの書かれているように、そうなった結果(あるいは状態)を表わすか、動作に重きを置いているかの違いですかね?
No.1
- 回答日時:
自動詞が受身形を取るというコトは本来まれです。
だから特例として覚えるしかしょうがないです。意味は「行く」という動作的なものではなく、行ってしまった結果、「そこはない」というい状態を示すわけですから、これからしても「had gone」ではおかしいような気がします。
日本語にも親に死なれたという独特のものがありますね。
ご回答、有難うございます。
自動詞の受身形というのは、日本語→英語という解釈のような気がするのですが...。例えば「死なれた」は何かの力を受けて死んだというより、「死なれた=死んでしまったから(ex.私は悲しい)」という完了形と考えられるので、僕は「had gone」じゃないのかと感じたのですが...。
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