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物理学者のキュリー夫人(マリー・キュリー)は、大変な有名人物ですが、なぜこれほど高名なのかが分かりません。
おそらく、放射能の発見者と思われていることと、ノーベル賞を2回受賞していることが有名である原因なのでしょうか。

しかし、まず、最初に放射能を発見したのはアンリ・ベクレルという学者ですよね?
キュリー夫妻はベクレルの発見を知ってから放射能の研究を始めて、放射性元素のラジウム、ポロニウムを発見したわけですが、要するにベクレルの研究を補足しただけではないですか?
ですから、キュリー夫妻よりもアンリ・ベクレルの方がはるかに重要な科学者であるのではないですか。

また、キュリー夫人がノーベル賞を2回も受賞する資格があるとは思えません。
ノーベル賞を2回受賞した人物は、他にジョン・バーディーン、フレデリック・サンガー、ライナス・ポーリングの3人がいますが、3人ともノーベル賞に値する異なる二つの業績があったから受賞しています。
しかし、キュリー夫人は、主要な業績は一つしかなく、ノーベル賞の受賞は1回だけでよかったはずです。
キュリー夫人にノーベル賞を2回も与えたのは、明らかな選考ミスだったと思います。

さらに、キュリー夫人よりも夫のピエール・キュリーの方が業績が多いので、夫のピエールの方がすぐれた科学者なのに、なぜ夫のピエールより夫人のマリーの方が高名なのか、さっぱり分かりません。

どうしてキュリー夫人はこれほど高名なのでしょうか?
誰かが彼女を宣伝したのでしょうか?

A 回答 (1件)

下記参考URLによれば


>キュリー夫人よりも夫のピエール・キュリーの方が業績が多いので、夫のピエールの方がすぐれた科学者なのに、なぜ夫のピエールより夫人のマリーの方が高名なのか、さっぱり分かりません。
>最初に放射能を発見したのはアンリ・ベクレルという学者ですよね?

1903年の一回目の物理学賞の受賞理由は「放射能の研究」で夫のピエールやアンリ・ベクレルとの共同受賞ですね。

アンリ・ベクレルは、1896年、ウラン塩の蛍光を研究中に、ウランが放出した放射線(アルファ線)が写真乾板を露光させることを偶然発見しただけです。そのきっかけは1901年にX線の発見で第一回物理学賞を受賞したレントゲンの1895年のX線の論文を入手したのが放射線の発見のきっかけとなったとのことです。放射線が写真乾板を感光させただけの発見でしたが、実際に放射線の研究を続けていたのがキューリー夫妻だったわけです。なので、ベクレルとキューリ夫妻の3人での物理学賞(1903年)の受賞を分け合ったわけです。

1911年の2回目の単独受賞の化学賞の受賞理由は「ラジウムおよびポロニウムの発見とラジウムの性質およびその化合物の研究」ですね。
放射性物資の抽出の長年の実験で1934年に白血病で66歳で亡くなっています。

>なぜこれほど高名なのかが分かりません。
>放射能の発見者と思われていることと、ノーベル賞を2回受賞していることが有名である原因なのでしょうか。

女性で始めてノーベル賞受賞者であること、個人で2度のノーベル賞(物理学賞と科学賞)を貰うのが最多記録であることですね。また、放射能の単位「キュリー」が使われていることもあります。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA% …
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この回答へのお礼

ご回答には、大変感謝いたします。どうもありがとうございました。
しかし、ご回答には納得しかねる点がございます。

>アンリ・ベクレルは、1896年、ウラン塩の蛍光を研究中に、ウランが放出した放射線(アルファ線)が写真乾板を露光させることを偶然発見しただけです。

その通りですよ! それが偉大な一歩だったのですよ。
「偶然発見しただけです。」と、あたかも軽いことのようにお書きになっていますが、科学史上の多くの偉大な発見は、このような「偶然の発見」なのですよ。
そういう「偶然の発見」を「セレンディピティ」と呼ぶことはもちろんご存知でしょう?
info22様は、「ゼロから1まで」進んだ人と、「1から100まで」進んだ人と、どちらが偉いと思いますか? 私は、「ゼロから1まで」進んだ人(ベクレル)の方が、「1から100まで」進んだ人(キュリー夫妻)より、はるかに偉いと思っているのです。
ベクレルは放射能という現象を世界で最初に見た人です。「世界で最初」というのは、何よりも偉大なことですよ。たとえ「セレンディピティ」であってもです。
私はベクレルよりキュリー夫人の方が高名であるというのは、絶対に間違ったことだと思います。ベクレルの方が高名であるべきです。

>1911年の2回目の単独受賞の化学賞の受賞理由は「ラジウムおよびポロニウムの発見とラジウムの性質およびその化合物の研究」ですね。

1903年の1回目の受賞理由の「放射能の研究」というのが、まさに「ラジウムとポロニウムの発見」のことではないですか!
1回目の物理学賞受賞と2回目の化学賞受賞の理由がほとんで同じではないですか。
一つの研究で2回受賞するというのは間違っていると思います。選考委員会がミスをしたのだと思います。
質問にも書いたように、ノーベル賞を2回受賞した他の3人(ジョン・バーディーン、フレデリック・サンガー、ライナス・ポーリング)は、いずれも「異なる二つの業績」があったから受賞しているのです。
「一つの業績」で2回受賞したキュリー夫人よりも納得できる受賞です。

>個人で2度のノーベル賞(物理学賞と科学賞)を貰うのが最多記録

それが選考委員会のミスだったと私は思っているのです。

いろいろ書きましたが、ご回答を書いていただいたことには、大変感謝しております。ありがとうございました。

お礼日時:2007/04/22 19:59

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