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どうして日本のテレビ局はこれほどの権力を持つことができたのでしょう?
歴史的な経緯をご存知の方、教えてください。

A 回答 (8件)

 外国と比べても日本におけるTV局の力が相対的に強力な事には幾つかの理由があります。



・新聞社とTV局が一体である事
 これが最大の原因です。多くの文明国においてテレビと新聞は最も規模の大きいメディアとなっておりその影響力は絶大です。日本では読売テレビは読売新聞、フジテレビは産経新聞、テレビ朝日は朝日新聞というように新聞社と深いつながりを持っておりそれぞれが個別の企業活動を行うよりも言論の歩調を合わせやすいという特質を持ちます。この為両メディアは互いに対して痛烈な批判を行うこともなく構造的な問題点(民放の寡占状態や反社会勢力の介入、政治・宗教問題におけるタブー等)を国民から隠しおおせてきました。この原因としては戦後、疲弊した日本が外来文化であるテレビ放送の創立に必要な資本を新聞社に頼った所が大きいです。

・その他のメディアが未成熟である事
 一部地域を例外として日本では余り地方局や地方新聞が盛んではありません。またその盛んでないメディアもキー局や全国新聞の影響下にあり、日本では代替メディアが非常に乏しく、マスメディアという権力を掣肘するのには望ましくない状態です。
 ただ近年インターネットが普及し代替メディアとしての萌芽を見せています。しかしこれも社会の中心たる中高年世代のネットへの不信感や誰でも参加可能なために信頼性の低下などを理由にマスメディアに対抗しうる程のメディアには成長していません。

・日本社会と日本人が現状を改善する為の性向を持たなかった事
 上記論点を要約すると 
 ・既存メディア(新聞・テレビ)が協力して既得権益を確保し
 ・その代替メディアが(ローカルメディア・インターネット)が脆弱

であると言えますが、この現状がなかなか改善されない理由として日本社会及び日本人の排他的・画一的な性向があげられると思います。
 開かれた大陸国家や多民族国家と違い日本国民は海外の制度情報に直接触れにくい状況にあり、自国のそれと比較して問題点を模索するという行為が十分にできていません。一般大衆まで流入する情報の多くは既存メディアのフィルターを通過した毒にも薬にもならないものです。
 また一頃より遥かにマシにはなりましたが、日本人の“周囲と同じでありたい”という性向が代替メディアの成長を阻んだという可能性は低くないと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

・新聞社とTV局が一体である事

の項は大変参考になりました。
ムネのつっかえがひとつ取れました。

お礼日時:2008/03/28 01:36

新規参入が困難で競争が少なく、好き放題にできるからじゃないの?

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この回答へのお礼

どのような経緯で今の状態に陥ったのでしょうか?

お礼日時:2008/03/28 01:11

テレビ局が権力を持つのではなく


巨大資本を持ってる者が
テレビ局を私物化してる・・・

というのがフツーの視点では??
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この回答へのお礼

どのような経緯で今の状態に陥ったのでしょうか?

お礼日時:2008/03/28 01:08

「これほどの権力」とはどういう権力でしょうか? 一般に「マスコミは第4の権力」と言われますが、この訳語の元となった英語の”The Fourth Estate”の”Estate"には、「権力」という意味はなく、本来なら「第4階級」とか「第4の地位」といった程度の意味しかありません。

 実際テレビ局を含め、いかなるメディアも実質的な(法的根拠に基づいた)権力などは所有していませんし、独裁国家、民主的国家にかかわらず、マスコミが国家権力に匹敵する権力を持っている国家など存在しません。メディアが唯一所有することを許された特権とは、憲法で保障された「言論・表現の自由」のみですが、実際この特権さえ、国家権力の前では常に不安定なものです。 
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「日本のテレビ局」と限定していますが、マスコミが権力を持つのは日本に限りません。

一党独裁国(たとえば中国)のテレビは党に完全に従属した形で権力を揮います。

権力の源泉は、主に「組織の規律」と「視聴者側からの信頼」です。あいまいでいい加減な報道や解説ばかりしていては、信頼されませんから、もっともらしいと思われていなければなりません。その積み重ねなく、信頼を得ることはできません。大資金力や巨大組織があっても、信頼されなければ、マスコミ権力はありません。ゴシップ雑誌では世論を形成できません。いかに多くの民意を代弁しているかが大事なので、ドキュメンタりーや報道の強いところは、強いマスコミ権力を形成していると思います。
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この回答へのお礼

なるほど。興味深いご意見ありがとうございます。

お礼日時:2008/03/28 01:06

テレビの持つ広告力が凄まじいから、というのがあります。


総務省にただ同然の電波料を支払って、王手企業の足元を見てCM料をふんだくる。儲けはいいし、何より日本人がテレビに影響されやすすぎるということもあると思います。テレビ局は「事実を曲げずに特定の人物を悪く映す」という表現方法にも長けています。実際に一次情報を読んでみると「え?」という感じですよ。

まあ、最大の原因は「どこかの業界の不祥事を伝えるのがテレビ局だけ」ということです、最近はネットの普及でそうでもありませんが。他業界の不祥事は「徹底的」にやるくせに、自分の業界の不祥事には甘い甘い。テレ朝でやらせ報道がありましたが、その事実は1分程流しただけですしね。「自分の欠点をわざわざ言わなくてもいい」この腐った根性がテレビ局最大の強みです。

「TBSに不利な記事を書くなら今後一切こちらの情報は渡さない」
なんてビックリ発言もありましたね……

あれは良く見せてこれは悪く見せて…と、世論を簡単に洗脳できるところが今のテレビ局の権力を作ってきたのではないでしょうか?極端な話「○○君が学校にエロ本持ってます!」って(例え嘘の情報でも)学校全域にそれを言って回れば○○君はエロキャラとして学校中からみなされる、って感じですよ。
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政治家が放送局を味方にすればどうなるか、敵にすればどうなるかをよくわかっていて実行したのが小泉さんでした。

日本は民主主義国ですから、国民の意見に大きな影響力を持つ放送局が権力を持つのはとうぜんだと思います。
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こんにちは



権力と言うのは、狭い意味では公僕しか持てないものです。
その証拠に、放送規定に縛られています。問題が起こればそれをもみ消すことは往々にしてできません。そのための機関もあることですし。
テレビ、および放送網会社はその資産やまさにネットワークの面で有力であるだけです。
歴史的経緯といっても、放送局がある程度の影響力を持っているのは致し方ないことでしょう。新聞と同じく、完全な客観を貫けないのですから。
googleで「テレビ局 権力」として検索したらお好みに合いそうなページがかなり見つかりますよ。
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この回答へのお礼

もちろん仰るとおりですが、
日本は他の先進国より人口の割りにテレビ局の資金は多いですし、
日本は他の先進国よりもテレビの平均視聴時間は長いです。

(アメリカも先進国の中ではテレビの影響力が
強い国ですがケーブルテレビの普及によって
日本のような状態にはなっていません。)

「権力」という言葉はそぐわないとしても
日本国内において非常に強い「影響力」を持っていると思います。

別に今の放送業界に不満があるわけではありません。
ただ、どのような経緯で今の状態に陥ったのか?

それが知りたいだけです。

お礼日時:2008/03/28 01:26

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