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山田詠美氏の「ぼくは勉強ができない」の「健全な精神」で、締めくくりの意味がわかりません。
長い時間と高等技術とはどういうことなのでしょうか。
お願いします。

A 回答 (1件)

全くの私見ですが



前の章で、"不健全"を推奨,自認する同級生の真理が
爪の手入れをしていますよね?
甘皮を棒で押して爪の面積を広げます。
それを見ている"ぼく"は、自分の爪にまで
痛みが伝わるように感じます。
そして、男に見られるために、そこまでして爪の手入れを
する真理に、ちょっと不健全な匂いを感じます。

一方、その"ぼく"は、桃子さんと、ちょっとした嫉妬心から
ぎくしゃくしたものを感じていて、そのことで
しばらく前から苦しんでいますよね。
男は甘皮を押したからと言って、どうにもならない、
押すべきものが、あるとすれば、長い時間と高等技術が必要だ、と。
つまり、
大好きな桃子さんとの関係を修復、発展させるためには、彼女を理解し受け容れ、
そしてその上、自分も多少積極的に押す"不健全な精神"を持たないとダメで、
それを学習するためには、ある程度、長い時間がかかり、
また、真理が甘皮を棒で押して爪の手入れをするように、
そこには、ある種の"高等技術"も必要だ、と、比喩的にオチを
述べているのだと、思います。


参考までに書いてみました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!
特に「自分も多少積極的に押す"不健全な精神"」という部分はたいへん参考になりました!

お礼日時:2008/09/26 21:13

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