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現在市立大学医学部に通う学生です。自分は医学が大好きで、将来何科を選択してもいいと思っていましたが、奨学金を得て勉強している身分なので、まじめな医療をしつつ、自分のポリシーに反しないように、将来はそれなりにお金を稼がなければと考え直しました。そこで、大学の先生に相談をした所、生涯勉強していく意識がしっかりあるみたいだから、家庭医を目指してみたらとアドバイスをいただきました。現在3年生の自分は駆け出しで未熟すぎるので、家庭医という言葉に「町医者」や「かかりつけ医」のようなイメージしか湧きません。そこで、質問したいと思います。家庭医にはどんなイメージがありますか?よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

こんにちは、q49vさん



私は、日本で家庭医療の専門研修を受け、その後、大学や
医師の研修も行う医療機関で、家庭医の実践と後進の育成などをしております。
(今は、海外へ行かなくても家庭医の研修が受けられるようになってきています)


q49vさんが、家庭医療にご興味を持っていただけてうれしく思います。

将来どの科にすすもうと、医師不足・偏在などをはじめとする社会的な問題に
必要不可欠な手段の1つとして重要視されているものですから、
家庭医療とその医師の育成について、この機会に理解を深めていただれば幸いです。




まだ3年生ということで、今のうちにありとあらゆること
(もちろん医学に関係なさそうなことも含め)をどん欲に楽しく学んでくださいね。

その経験は、将来、あなたとあなたに関わったすべての人を助ける
すばらしい財産になります。


さて、家庭医の件ですが、
1つには、家庭医が、どんなものか 現場を見に行くのも様々な気づきがあり、
よいと思います。

その他、Blogや出版物から垣間見れるナレーティブな理解もあると
診療のスタイルの理解という範疇を飛び出し、将来の伴侶といってもよい、
自らの生涯をかけて、関わる領域について、自分が一生をかけるに値するものか
どうを想像する際の有効な手段なると思います。


それから、kiyocchi50さん、いつも様々な方の質問に乗ってあげていてすばらしいですね。
医道の神様・大豪院さん、「・・・見落とさない」これって、ほんと大切ですよね。
どの科の医師にも言えることですね。

renoraさん、いい職場で働いていらっしゃいますね。
funchiさん、責任性も大切ですね。万能である必要はなくとも、
      他科の医療者・施設とも協力してみれる医師も多いですよね。



さて、下記、いろいろ検索してみました。


寄稿「米国ミシガン州での家庭医療実習」医学生5年 日本家庭医療学会
解説:診療の全体像をうまくとらえていらっしゃる
http://jafm.org/journal/pdf/vol11no2/11_2_28.pdf


北海道家庭医療学センター「家庭医療とは」
http://www.hcfm.jp/


花見川中央クリニック(千葉県)
解説:救急、外科系にも強い家庭医
http://www.aishin.or.jp/hanamigawa/index.html



亀田メディカルセンター 家庭医後期専門研修プログラム(千葉県)
http://www.kameda-resident.jp/latter/examination …


〔投稿〕開業医の家庭医談 医学書院 2003年
――あるプライマリケア系学会の帰り道 
解説:未だあるよくある誤解にも言及されています。
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2003dir/n25 …


「アメリカ家庭医療学専門医として考えること」医学書院 1997年
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n1997dir/n22 …


「毎日精いっぱい生きる事が一番の修行なのです」
解説:南房総の地で雇われ院長と家庭医療後期専門研修プログラムのディレクターを
   されている家庭医のblog。アカデミックな内容が多くおすすめ。
http://tadao-okada.blogspot.com/2008/12/jim.html


Dr Guts 院長奮闘物語(本音の家庭医)
http://09423291.at.webry.info/


最後に、
家庭医の研修に100億円拠出(オーストラリア)
http://www.medicalnews.jp/index.php?itemid=1218
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◆医道の神様・大豪院です。

ご質問ありがとうございます。
神様は帝国大学の白い虚塔を頂点まで登りつめましたし、家庭医としての実践も長く経験があります。
医学生でいらっしゃるので、私が学生に常々話していることを書きます。本題の答えも見えてくるでしょう。

最近は専門医とか家庭医とか呼び方がいろいろです。けれども、どうも行政や医者自身の言い訳のように使われていることが目立ちます。
「かかりつけ医をもつように」って言われてもどんな医者がいいの?というのが患者の本音です。まさか「かかりつけ医」という看板を出している医者に納得してかかる患者もいないでしょう。

結論は1つです。良い医者になることです。
良い医者で最も大切なことは「優しさ」とか「人間味」ではありません。「見落とさないこと」です。
見落としてはならない内容は、家庭医と専門医、あるいは状況によって様々です。でも、どんな領域でも「悪い医者=見落とす医者」です。

見落とす理由はいろいろあります。
不勉強:勉強は生涯続けなくてはなりません。
肉体的疲労:学生の間に体を鍛えておくことです。
精神的疲労:学生の間に耐えることを学ぶことです。
誘惑や傲慢、悪意:学生の間に心を鍛錬することです。

開業して見落とをせずに過ごすことができれば、立派な家庭医です。
どんなに有名な教授でも見落としをすればただのヤブ医者です。

ご自身が家庭医と呼ばれようが、町医者でも、かかりつけ医でも、開業医でも、そんなことはどうでもよいのです。イメージなどどうでもよいのです。見落とさない医者であることが患者が求める一番のことなのです。患者にとって「見落とさない医者」こそが「自分の主治医(=家庭医=かかりつけ医)」なのです。

どのような場所で働いても「見落とし」さえしなければ、次に何をするかは決まってきます。専門医でも開業医でも同じです。

自分の守備範囲ではない病気を見落とさなければ、専門医に紹介できます。
治る症状を見落とさなければ、適切な治療ができます。
治らない病態を見落としてしまえば、いつまでも治りません。
病気の原因を見落とせば、治療法の研究はできません。

医者としてお金を儲けてもよいですし、地位と名誉を追ってもよいです。でも、どちらの場合も「見落とし」をしない医者になるようしっかり勉強してください。

どうやって勉強すれば見落としがなくなるか・・これはいつも注意して地道に謙虚に深く勉強するしかありません。
そして「この分野(仕事)では見落としをしなくなった」と思った時が一番見落としをする危険が高くなった時です。

家庭医・かかりつけ医・専門医・・・「○○医」なんていう医者になろうと思わないことです。そんなものの実体は存在しません。厚生労働省白書の中にあるだけです。

「見落とさない医者になろう」これが全てです。
見落とさない医者は・・・少ないです。
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医師一人のクリニックで医療事務をしている者です。



うちの先生はとりあえずどんな患者さんでも診ます。
見もせずに「専門医へ」と言うのは眼と耳とお産関係くらいだと思います。
それ以外は必要に応じて専門医に紹介状を書いています。
皮膚科や整形外科が多いような気がします。
胃カメラや大腸カメラもやっているので、ポリープ切除などが
必要な患者さんにも大学病院などを紹介しています。

患者さんも「ここに来ればとりあえず何でも見てもらえる」と
分かっています。家族3代にわたってかかっているお家もあります。
個人的には、「この症状は何科にかかればいいんだろう」と悩む必要も
なく何でも見てもらえる所が近くにあるのはとても助かることだと
思います。自分の祖母の家の近くにもこういったお医者さんが欲しかった
と思っています。

在宅医療もやっているので通常の診療に往診にと先生は大変忙しいです。
自分の出身大学を始め、地域の(入院設備のある)病院とも連携して
いますし、訪問看護ステーションなどとも良く連絡を取り合っています。

私のイメージする家庭医(かかりつけ医)は、何でも診てくれて
相談できる頼れる存在、です。
以上、素人の意見ですが少しでも参考になれば幸いです。
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私は開業医(産婦人科・小児科)の娘ですが、決して軽いイメージのものではありません。


一国一城の主になる訳で、総合病院のように何かあった時に他の医師と連携する事もないのではないでしょうか。
ということは、豊富な知識・経験・腕が必要であり、誇れる職業だと思います。
ただし、開業に至までの医学に対する弛まぬ意思が重要です。
最後に生涯勉強していくなら、大学に残って教授の道を目指すのもまた、ひとつの選択肢ではないでしょうか? (従兄がその道で成功をおさめているので)
偉そうに語ってしまい大変失礼しました。
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こんにちは。


私は、プライマリーケアを学ぶサークルに所属してまして、将来的には地域医療の現場で家庭医として働きたいと考えています。
正直、家庭医や総合診療医とは専門医の逆の様な感じですが、ある意味全ての診療科を幅広く診察できるという能力は専門医と同等の評価対象ではないかと思っています。

質問者さんのイメージである、町医者やかかりつけ医というので良いのではと思います。
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