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概要と言うか、ポイントだけでも結構なのですが、社会主義と共産主義の違いとは何なのでしょうか?資本主義→社会主義→共産主義のように発展するということですが、「社会主義→共産主義」はどのような変化がともなうのでしょうか?
宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

ごく簡単にはしょります。



1.共産主義
(1)プロレタリアート(労働者階級)の独裁と階級の完全な消滅。この段階では国家は消滅しているか意味をなさない状態になっている。
(2)生産手段の共有と私有財産の否定
・ただし、(1)(2)が具体的にどのような状況の社会なのか、どうやったら成立し得るのかはマルクスはリアルには指摘していないのでは。

2.社会主義
・共産主義への過渡期
・プロレタリアートの独裁は完成していないが、労働者主権の政権が成立している、または社会主義政党が議会で合法的に多数を占めている状態
・小規模な私有財産制は禁じられていないが、重要産業やインフラが国有・国営の段階にある。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2009/03/30 17:20

「ゴータ綱領批判」という文献に、


(イ)未来社会、すなわち共産主義社会は、生まれたばかりの段階と、自分の足で立つより高度に発達した段階とに、画然と区別される。
(ロ)二つの発展段階を区別する最大の標識は、生産物の分配方式の違いで、第一の段階では、「能力に応じて働き、労働に応じてうけとる」の原則が、第二の段階では、「能力に応じて働き、必要に応じてうけとる」の原則が支配する。
(ハ)共産主義社会の特徴である国家の死滅の展望も、分配方式のこの変革と不可分の問題となる。第一の段階では、階級闘争の条件はすでになくなっているが、「労働に応じての分配」という、不平等をうちにふくむ原則を社会に守らせるために、どうしても、国家の存続が必要となる。第二のより高度な段階を迎えた時にはじめて、国家の死滅の条件が生まれる。
不破哲三「マルクス未来社会論」から引用しました。
引用ですから、途中をきりぬいて、反対の意味に使うこともできるわけです。前後の文章を加えて、誤解がないようにしておきます。
「ここで、「ゴータ綱領批判」の未来社会論についての従来の解釈を整理してみると、おおよそ、次のようにまとめられるものでした。」
その次に、引用した(イ)(ロ)(ハ)がかいてありました。
その後に、「だいたい、これらが、「ゴータ綱領批判」にもとづくマルクスの未来社会論として、これまで理解されてきた”定説”でした。」とかかれています。
http://www.jcp.or.jp/jcp/Koryo/index.html
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2009/03/30 17:19

左翼の原典を読めば、何かあるのかもしません。


しかし、実際に共産主義が完成した事があるのか分からないし、これからもないと思います。

ただ、社会主義には色んな形態があります。現在の欧州にも社会民主主義政党が存在し、また純粋な資本主義国もありません。実際は、混合経済です。アメリカも例外ではありません。違いは、社会主義的な要素と資本主義的な要素の配合が違うだけです。

一方、共産主義と言う場合は、こうした慣れ合いに非寛容です。私的財産権を一切否定して、集団化さらには国有化を行います。家の裏庭に畑を作って、その生産物を勝手に食べたり、売るのもご法度になります。

でも、旧ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)の集団農場や国有農場でも、そこまで厳しくはやっていません。だから、正式国名においても共産主義ではなく、社会主義と名乗っていたのでは?
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2009/03/30 17:18

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