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国立大学の附属小学校で実験的に行なわれてる複式学級についてご存知の方、教えてください。
他に単式学級のクラスもあることから、同じ学年で複式と単式での学力差とかは無いのでしょうか?
他に、学校行事など単式クラスは人数もあり盛り上がりそうだけど
複式クラスも一緒に行なったときは、連帯感は味わえるでしょうか?
休憩時間の運動場等で、少数派はの仲間はずれ等ないでしょうか?
どんな細かいことでもいいので教えてください。
近い将来、メリット・デメリットを踏まえて
複式学級希望か希望しないかの意思表示が必要な
小学受験を考えております。

A 回答 (2件)

こんにちは。


付属小学校には赴任したことがないのでわかりませんが、複式学級なら経験があります。

複式学級の良いところは、人数が少ないので、個別に見てあげられるということです。
単式の場合、落ちこぼれようが、実際にはもっとできようが、みな同じペースで基本的には授業が進んでいきます。
でも、複式の場合、個々に必要な課題を与えることができます。
もちろん、学年に応じた漢字や計算、学習内容を教える必要はありますが、融通がきくのです。

たとえば、割り算は掛け算ができなければ解けません。

複式学級に、まだかけ算をしっかり理解していない子がいれば、割り算を教える段階であっても、割り算を新しい単元として教えながらも、
かけ算を復習する時間を多くとることができます。
これが単式学級だと、個人のために多く時間をとることはできないのです。

まぁでも、附属小に通われるお子さんの場合は、基本的な学習はできている子が多いのでしょうけれど。

連帯感と言う意味では、学年が違えどやはり同じクラスですから大丈夫だと思います。
公立学校の特別支援学級や、保育園の違年齢保育などもそうですが、同じクラスという意識は子どもたちの中に容易にできあがります。

仲間はずれということもないでしょう。
自分たちが勝手にやっている「少数派」なのではなく、学校が認めている「少数派」なのですから。
他の子どもたちにとっても、「当たり前」のこととして受け止められると思います。

また、単式学級のメリットは、やはり人数が多いので、体育や音楽などの実技でも、やれることがあるということです。
5人でバスケはできませんよね?5人で合奏より30人で合奏の方が面白いです。
また、「競い合う」ということができます。
5人、それぞれの学年で違う内容というのは、確かに個々に必要な内容を見てあげられるので落ちこぼれたりすることがなく良いのですが、
子ども同士の競争心を作りにくいのです。

九九を誰が一番早く言えるようになるか。
この単元の漢字で誰が一番いい点をとれるか。

ある程度の競争は、それによって奮起できる子どもほど、学力が伸びていきます。

お子さんの性格で決めてもいいのかもしれませんね。
子どもたちの集団の中で競争心を味わいながら、自分が一番になってやろうという意気込みの持てる子なら単式。
一人の教員にじっくり苦手な面を見てもらって、得意な面を更に伸ばしてもらって、大人と一緒に学習した方が伸びる子なら複式。とか…。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とても参考になりました。
単式、複式・・それぞれのメリットを考えると本当に迷います。
娘は、現在・・縦割の幼稚園で過ごしています。横での教育や遊びもあり有難いのですが・・小学校の複式ですと単式との横での合同が無さそうですね。
競争心が少ない娘なので、単式の方が将来的にいいのかも知れないですが・・
そこを伸ばしてあげるなら少人数の複式かも知れないですね。
どちらかを希望できるかと言うのがまだ不明(まだ、先なので説明会に参加できない)だし、今後変更もありそうです。
今後も情報を集めながら、ジックリ考えたいです。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2010/01/24 12:08

>同じ学年で複式と単式での学力差とかは無いのでしょうか?



教育系大学の教員です。まさにそれを調べる実験をしているわけでしょう。
あまり知られていないことですが、文科省が出している学習指導要領では、教科の内容や目標が2学年ごとに書かれている教科がかなりあります。

国語、社会科の3,4年生、生活、音楽、図画工作、家庭科、体育
道徳、外国語活動(こちらは領域といいます)

上記に示した教科は、目標も内容も「第一学年及び第二学年」「第三学年及び第四学年」という形で書かれています。教科書が学年別になっているため、どうしても学年毎に教える内容が分かれてしまいますが、本来はそうではないのです(社会科の3,4年の教科書や家庭科の教科書は2年間で一冊です)。学年別に内容や目標が分かれている教科は、算数と理科、社会科の5,6年生だけです。

もちろん、内容の順序性という前提はありますが、4年生国語の(教科書の)内容を、4年生社会科の内容を3年生で教えても何の問題も無いのです。

ということは、逆に考えると1,2年生を複式学級にしても、制度上も教える内容からも困ることはほとんど無い(理社はありませんから、実質的には算数のみ)ということになります。むしろ、一人一人の理解や進度に合わせて、1年生に2年生の内容を先取りさせたり、その逆に2年生に1年生の内容を復習させたりと、多様な活動ができる可能性があります。

或いは、実験校であれば既存の教科そのものを取り払い、例えば「言語科」のような国語と算数を融合させたような教科を作り、2年間で教えるという可能性もあります。ですから、学力についてはあまりご心配される必要はないでしょうし、もっと言えばそれに対応できそうな児童を「選抜」するでしょう。

>複式クラスも一緒に行なったときは、連帯感は味わえるでしょうか?
>休憩時間の運動場等で、少数派はの仲間はずれ等ないでしょうか?

この辺は、当該の学校が配慮するはずです。教員もベテラン揃いですし、新しい取り組みなのですから、行事や生活時程も含めて色々考えるとは思います。

失礼ですが、最近の保護者の方が勘違いされていることがあります。国立大付属校の本来の社会的使命は、このような、公立ではできない「実験」(研究)をすることです。お受験(進学)のための学校ではありません。「受験」をするなら、国立附属とはそういう実験をする学校だという前提で入学を希望されるべきです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
特に二年間に一冊の本っていうのは全く知らなかったので複式になっても上下どの学年でも問題ない学習なのがわかりました。
わたしの地域では、小学校受験の選択が私立(小・中・高一貫)がひとつ。後は附属小のみです。もちろん経済的な問題もあるし、
自分の意志で高校受験はさせたいのと、地元公立小学校での学級崩壊の懸念もあり附属小受験を考えています。
ご指摘通り、最終的にわが子を実験されるのは、イヤという考えで辞めるという方も多いです。わたしもモチロン、それを踏まえてで受験させるつもりですのでより複式に関しての知識を得たいと思ってます。
今回、本当に有難い情報とアドバイスに感謝しています。

お礼日時:2010/01/24 12:01

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