No.1
- 回答日時:
糖質は体にとって、とても重要なエネルギー源です。
特に脳は糖質(ブドウ糖)のみがエネルギー源ですので、過度になれば日常生活への影響は避けられないでしょう。
もちろん筋肉を分解して、糖新生をすることで糖分の補給はできます。
ですが、日常生活以上の糖新生が肝臓に負担をかけるかもしれません。
こうなると、体は飢餓状態だと思い、さらに筋肉量も減ります。
そして筋肉の減少だけ体重は減ります。
ここで糖質制限をやめると、体は次の飢餓に備えてエネルギーを溜め込もうとし、さらに筋肉の減少が新陳代謝を弱めます。
そうなると以前より不健康な状態でリバウンドするでしょう。
あくまで私見であり、確実にこうなるわけではないかもしれませんが、オススメはできません。
No.2
- 回答日時:
糖質制限ダイエットといっても糖質制限レベルによってやり方がいろいろと分かれます。
そのうち最も極端なのが「アトキンスダイエット」とか「スーパー糖質制限ダイエット」と言われているもので、一食当たりの糖質制限量を20g以下に設定します。
一日あたりの糖質摂取量が50gを切ってくると、体の中で脂肪酸がケトン体という物質に変化し、このケトン体で足りない糖質が補われるようになります。ケトジェニックモードに移行するのです。ケトン体は脳の栄養としても使われます。ケトン体回路はもはや糖新生を必要としません。
糖の代わりに脂肪酸ががんがんケトン体として活用されますから、痩せる上ではとても有利なように見えるかもしれませんが、ケトン体というのは「酸性物質」です。体は弱アルカリ性に保たれていますから、そこに酸性物質であるケトン体が増えてくると身体のpH(ペーハー、酸・アルカリバランス)が崩れる危険性があります。
体は大変複雑で微妙な数多くの化学反応(生体反応)が行なわれることで、生命の維持がなされています。体のpHが崩れると、そういった生体反応がきちんと行なわれなくなる可能性があります。体のpHが酸性に傾く状態を「ケトアシドーシス」と言います。アトキンスダイエットを行なった結果、「ケトアシドーシス」に陥って死にそうになる人がごくまれですが報告されています。これがアトキンスダイエットが危険視される根拠の一つです。
アトキンスダイエットを実行している人は、現在、何十万、いやもしかすると何百万人もいるかもしれない中で、ケトアシドーシスで危篤状態になったという報告はほんの数例しかありません。そのことから、糖質制限推進派の人は「そんなに神経質になる必要はない。人間の体にはホメオスタシス(恒常性維持)機能が備わっていて急激な酸性に傾くことはめったにない。」とも主張します。
でも、あなたがケトアシドーシスにならない、という保証はどこにもありません。あなたが健康であっても運が悪ければケトアシドーシスになります。なぜケトアシドーシスになるのか、まだ現代医学では解明されていないのです。
またケトジェニックになると、体臭がきつくなるとも言われます。ケトン体はアセトンというかなり臭い物質も含みます。これが身体からプンプン臭ってくるからです。私の職場で、周囲に糖尿病のために糖質制限をやっている人がいますが、正直いってあまり近寄りたくないです。本人も気にしてコロンや香水を使うのですが、ケトン臭とコロンが混ざり合うと、臭いはもう最悪です。
そういうことから、アトキンスダイエットのような極端な糖質制限ではなく、もうちょっと緩い糖質制限を提唱する人たちもいます。代表的なものが「バーンスタインダイエット」と呼ばれるもので、一日の糖質摂取量を130g以下に設定するやり方です。このくらいだとケトジェニックには移行しません。それでいながら血糖値の急上昇もある程度抑えることができて、糖質制限の効果の一つである減量効果もある程度は得られます。
ただしバーンスタインダイエットの方は糖新生反応に頼るやり方なので、タンパク質を多めに摂らないとダメ、ということになります。腎臓に障害がある、などの問題がなければバーンスタインダイエットに関して医学的な危険性を具体的に指摘できている人は今のところいないようです。
タンパク質は食品としては炭水化物より高価なことが多いので、食費が嵩む可能性もあります。これも糖質制限の隠れた問題点です。
糖質制限にはいわゆる「アンチ」の人もいて、糖質制限は長期的な安全性が確認できていない、の一点張りで頭ごなしに否定してかかる人もいることはいますが、総合的にみると「アンチ」の方がやや根拠不足の感もあります。
その他の問題点をいくつかあげると、まず糖質制限を自己流で行なうと、食物繊維(これも炭水化物の一種)やポリフェノールが不足したり、糖質といっしょに摂取することが多い各種ビタミン・ミネラル不足に陥ることもあります。アトキンスダイエットを医師の指導のもとにする人は必ず足りない栄養を補うためのサプリメントを併用します。
それから糖質制限をすると当然ながらインスリンの分泌量が減ります。糖新生もどんどん進行します。そうなると気になるのは筋肉量の減少です。タンパク質をいくら摂取してもインスリンがでなければカタボリック(異化作用)が亢進して、筋量は減る傾向が顕著になります。インスリンが出ると脂肪が増える、というところばかり着目されますが、インスリンの反応は極めて複雑で多彩なので、これを少なくしてしまうことの影響は測り知れません。筋肉の減少傾向もその一つです。少なくとも筋増量を目指している人が糖質制限をするのは意味がありません。
ダイエットのバロメーターとして体重だけでなく体脂肪率も気にしている人なら、そのことも意識しておいた方がいいです。
ということでまとめると、
・糖質制限レベルのきついアトキンスダイエットではケトアシドーシスになる危険性がゼロでない。
・アトキンスダイエットでは体臭がきつくなることがある。
・バーンスタインダイエットならそういう問題はないが、腎臓に障害がある人が高たんぱくな食事をすると症状が悪化する。
・食費が嵩む。
・筋減少傾向。
・糖質制限を自己流で行なうと、食物繊維(これも炭水化物の一種)・ポリフェノールが不足したり、糖質といっしょに摂取することが多い各種ビタミン・ミネラル不足に陥ることもある。
これが客観的に言える糖質制限の問題点だと思います。そのことに注意さえできるのなら、例えば短期間(数カ月間)「ご飯やパンを抜く」のは減量する上では悪い方法ではないです。ご飯を食べなければ、やっぱり痩せます。
よく炭水化物を抜くと代謝が下がる、という回答をここのカテでも目にしますが、それは根拠がありません。アンチ糖質制限の主張には根拠がないな、と感じることも多いのです。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
炭水化物が少ないから危険なのではなく、糖質制限をすることでタンパク質の摂取量が大幅に増えるため、そちらが危険と言われています。
もっと簡単に言えば肉を大量に食べる偏った食生活になるから危険だということです。
血管を詰まらせる原因はコレステロールでして、そのコレステロール値を上げるのが動物性タンパク質。
血管が詰まれば心臓病や脳梗塞等を引き起こします。
肉の多い食生活は腎臓にも負担をかけるし、糖尿病にもなりやすいことは統計からはっきり出ています。
ですが生活習慣病というのは20年や30年経って出てくるものでして、糖質制限ダイエットが出てきてから日が浅いため確実なデータがないのです。
データがないから、危険ではない、とも言えるし、気付いた時には遅い、とも言えます。
あと糖質制限ダイエットは運動には一切触れていないため、糖質制限ダイエット=運動なしのダイエット、との認識でもあるようです。
運動をせずに食べる量を控えて痩せると筋力や骨が弱るため、将来骨折したり寝たきりになる危険があります。
私はスーパー糖質制限ダイエットを実践している人の本を読んだのですが、決して肉ばかりではなく、植物性蛋白質と野菜をしっかり取り入れ、適量を守っていました。
おいしく食べられるよう工夫して自炊していますし、糖質だらけの外食やお惣菜や菓子パンなどはほとんど食べられません。
私には到底真似出来ないなあと思ったのですが、ここまでちゃんとした糖質制限ダイエットをすればとても健康的であって決して危険ではないですよね。
また肥満で糖尿病、もしくは予備軍である場合、とりあえず現状が危険なわけですから、それを回避する意味では糖質制限ダイエットは健康的で意味のあるものだと思います。
適量を薄味で食べる、そんな「当たり前の」食生活を身に着けられるのですから。
何より運動を取り入れるかどうか、これによって健康状態は大きく違ってきます。
中途半端な知識で自炊せずに野菜なしで肉だけ食べまくり、都合よくケーキは別腹だから、付き合いだからと言い訳して糖質も摂取して運動はしない場合は病気で倒れる可能性の方が高いです。
生活習慣病になって病院に行く人はこういった考え方や生活習慣なんですよね・・・
医師はそういう人ばかりを見ているので、より警戒感が強いのでしょう。
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あと糖質制限ダイエットは運動には一切触れていないため、糖質制限ダイエット=運動なしのダイエット、との認識でもあるようです。
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なるほど、これは確かにそうですね。
運動しなくていいという認識はあるように思います。
回答有り難うざいます。
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