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映画ララランドは何度観てもラスト泣けてしまいます。しかしひとつ疑問があります。ミヤがパリへ行ってしまった後、二人は5年間、全く連絡を取り合わなかったのでしょうか?

A 回答 (1件)

以下、ネタバレ。





それは明確には描かれてはいませんが、そう考えるのが自然でしょう。

そもそもその前に二人は喧嘩別れしましたよね。電話をかけてきたエージェントに対して、彼が明確に「彼女と連絡を取る手段は、もう自分にはない」みたいなことを言っています。

そこを彼が、遠い昔に彼女からちょっとだけ聞いた話をしっかりと覚えていて、無理やり探し出したのは、エージェントの伝言を伝えるという事務連絡のためです。そして伝言を伝えた彼は「これから君は女優として成功するから、それを最優先しなければダメだ」と念を押します。これは半同棲時代の二人とは、もはや違います。心から相手の幸せを願って、彼は彼女の背中を押し、彼女はその思いに応えてキャリアを積み上げていこうとしています。ここでは二人は、喧嘩別れを返上して、改めて前向きな別離を宣言したのだと思います。

この映画では、各業界の忙しい流れをにおわせつつ、そこに飲み込まれて、私生活を犠牲にする人たちが冒頭から描かれていますが、ミヤは、半ば女優として、半ば映画製作者としてパリに実験的な映画を撮りに行くわけですから、その後は、編集や試写など、製作面に伴う作業で忙しかったでしょうし、おそらくは大した支援もない実力派の低予算映画だったのでしょうから、映画祭回りなど各種宣伝で移動を繰り返していたはずです。そして次から次へとオファーが来て、そうこうするうちに、理解のある夫にも恵まれたわけですから、彼とは連絡を取る暇も手段もなかったでしょうし、(別れたので)その義理もなかったし、(信頼し合って改めて別れたので)その必要もなかったのだと思います。

で、彼は彼で、彼女に応える人生を送ってきたのが、あの店名と繁盛ぶりでわかるわけですよね。物理的な連絡はとっていなかったものの、心は通じていたのでしょう。
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