性格いい人が優勝

総銀製のフルートの場合、同一メーカーの製品ラインナップにおいても、単に総銀製と銘打ってある製品と、総銀製で且つハンドメードと銘打ってある製品との2種類があるようですが、この両者、どういう違いがあるのでしょうか?  また、(材質の点で、両者同一の銀の含有量の場合でも)音質に違いがあるのでしょうか? 
楽器店で、わずかな時間ですが、試奏させていただいた限りでは、アマチュアの私が音を出した場合ですが、この両者の音質に関しては、顕著な違いはないように感じられるのですが如何でしょうか? 単なる総銀製という場合と、総銀製/ハンドメードという場合、構造上、あるいは、製作工程の上で、具体的にどんな違いがあるのでしょうか?

A 回答 (3件)

総銀製としか書いていないのは、機械による加工組付けが可能な部分は全て機械で製造しているという意味ですね。


このメリットは、比較的安定した品質で大量生産ができる部分にあります。

ハンドメイドは、本来機械による加工組付けが可能な部分も人の手で加工組付けをするという意味ですね。
このメリットは熟練した技術者・製造工が手先の感覚をもとに細かい微調整をしながら、より精度の高い加工組付ができる部分にあります。

管楽器は息を吹き込むことで、フルートなら歌口の部分で起きる乱気流であったり、クラリネット・サックスならリードの振動であったり、金管楽器なら唇の振動等によって空気の振動を起こし、その振動が管体やパーツに伝わって楽器全体で共鳴しながら各楽器独自の音色や響きを作ります。そこで材質や加工組付け精度の違いの影響を受けて、少しずつ音色や響きが違ってきます。
僅かな音色の違いをどこまで聴き分けられるかについては、アマチュアでも経験値や耳の良し悪しによって差がありますし、結局はプロアマ問わずベテラン奏者の拘りになりますね。
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この回答へのお礼

大変分かりやすいご説明に感謝申し上げます。  そうしますと、たとえば、フルートをオーバーホールに出したような場合、ほとんどのパーツは分解取り外しをした後、再び(職人さんによる手作業にて)組み立て/据え付け、調整の工程を経るのでしょうから、 
結局は、ハンドメード仕様でない楽器でも、オーバーホールの工程を経ると、実質的にはハンドメード仕様の楽器と同等の製作仕様になってしまう、と考えてよろしいのでしょうか?

お礼日時:2018/11/08 12:24

普通に演奏するなら同じメーカーの同じ材質の管体ならそれほど音色に差は感じられないかもしれませんね。



ねだんが2~数倍するので質問者さんが疑問に思うのもごもっとです。
ハンドメイドと称する多くのフルートは多くのパーツを最適に作って組み立てるのに対し、特に書かれていないのはできるだけ機械化して人手を省いて作られます。

普及品のフルートは穴が開いていない管体からプレスで音孔を作ります。
これ自体がたいへん高度な技術でまともにできるのは日本とアメリカしか世界広しといえどあしません。10年近く前、中国製のやっすいフルートがネットでたくさん出回りましたが中国ではこのプレス技術が無くすぐに壊れてしまってしかも修理不能だったので今は全く見かけなくなりましたね。ヤマハのYFL-31なんて40年前のフルートでもネットオークションでそれなりの価格で落札されています。
話それました。
機械プレスで一番大事なのはいかに早く不良品を出さないことです。なので音孔の形状が音的に理想形状で打ち抜くのはなかなか困難で,どうしても型抜きしやすい形になってしまいます。
それに比較してハンドメイド品は音孔形状から位置まで自由にできますから音(質)最優先で楽器を作ることができます。

ハンドメイドフルートは音孔やキーはロウ付け(温度の高いはんだみたいなもの)で組付けられるため機械化はほぼムリです。一品一品職人による手作りみないなモノになるためどうしても価格が高くなってしまいます。

価格が高いのでプロ奏者の方はみんなハンドメイドの楽器を使ってますが、プロの方は楽器は自分の価値を表す大切な”道具”となります。大事な演奏会で楽器の不都合で演奏ができないなんて許されません。自身もきちんとメンテナンスしますが、どうしても自分で修復不能になると製作者(メーカー)に直してもらうしかありませんよね。
ハンドメイドフルートは各パーツ殆どが手組手作りなので修理はもちろん、修理できなければ新たに作ることもします。(フルートではないのですが近代ファゴット発案者のヘッケル社は100年以上前の自社のファゴットなら修理はもちろん管体破壊しても楽器番号からほぼ同じ楽器を作ることができるといっています   お値段は田舎に新築一軒建つくらいかかるらしいですが...........)

プロ奏者にとって自身と楽器は一緒です。楽器(を作った人)と一緒なのです。
普通のアマチュアの方ならたぶん、たまに演奏するくらいだと思うので耐久性やどれくらい修理に時間がかかるかはあまり問題ないでしょう。ですがプロ奏者は1演奏でもおろそかにはできません。1演奏を最高に仕上げるためのハンドメイド(修理や修復の
楽器製作職人)であると思っていいのです。

繰り返しになりますが普通の方が趣味で楽器を演奏するならカタログの○○製など気にせず、お店で試せるなら吹きやすさや音程できめていいと思いますね。幸い(おというか)日本でフルートを作っているメーカー(YAMAHA、三響、ムラマツ、パールなど)は世界で評価は高いです。楽器個々の音色に拘るなら自分で録音して聴き返してみるのがいいのではないでしょうか。
スマホの録音(録画)でもいいですしパソコンにマイクセットしてもいいですし......
イヤホン(ヘッドホン)で聴くなら違和感ないハズ・・・


ながながすみません
参考にして下さい
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この回答へのお礼

大変多くのことを教えていただき、大変興味深く読ませていただきました。 ありがとうございます。 とても参考になります。 特に、日本製のフルートは海外では大変高い評価を得ていることは、私もよく承知しております。 時折、海外の方から日本製の楽器(フルート)の素晴らしさについて高い評価を耳にすることがあるのですが、その様な折には私自身大変誇り高い心地よさを味わっています。  生産量が多い故でしょうか、殊にヤマハ、ムラマツ、と言ったメーカーの、海外での高い評価を聴く機会が多いようです。
この度は、誠に有難うございました。

お礼日時:2018/11/08 23:56

間違えると困るのは、元々ハンドメイドでは無い楽器をオーバーホールに出す事でハンドメイド仕様と同じにはなりません。

オーバーホールでは元々組付けてある部品を分解して、不良個所を交換・修理して改めて組み直すので、製造段階からハンドメイドである事とは意味が違います。一応付け加えておきますが、ハンドメイドの方が精度や仕上がりが良く、音色や響きも良いのですよ。

オーバーホールに出すと最高でほぼ元の状態に戻す事は出来ますが、元より良くなる事はまずありません。万一にも作業の担当者が腕の落ちる職人だと元より悪くなる可能性さえあります。
でも、まあそこは担当者の腕を信用するしか方法はありませんし、どのレベルで妥協するか?という部分でもあります。なるべく評判の良い、腕の立つベテランの職人のいる店(楽器店の外注先)に依頼をして後は信用・信頼するしかありません。
オーバーホールの内容にもよりますが、大掛かりなオーバーホールになると音色が変わってしまう事は有り得るので注意が必要ですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。 よくわかりました。 私の方が、だいぶ誤解があったようです。

お礼日時:2018/11/08 16:48

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