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少女漫画のコマ割り、演出について教えてください。初心者で、コマ割りについて悩んでしまい、やっぱこれはおかしいと思ったり、盛り上がりが欠けてる感じがして何度も書き直してしまいます。

A 回答 (4件)

背景のコマを一コマ目。


一コマ目の背景にちょっと重なった主人公の全身を描いて、印象的な言葉を話す。
が、王道の1ページ目でしょうか。

ご質問を拝見いたしますと、ストーリーのリズムがとれない。
という事かな、と思いました。
間違っていたら、ごめんなさい。

真面目に悩んでいる方こそ、漫画を完成させて欲しいと思いますので、以下、私なりの説明を一生懸命いたします。



タイトル 浦島太郎

1. 浦島太郎はいじめられている亀を救って、海中を亀に乗って進み、

2. 竜宮城でもてなされ、宴もたけなわですが、また海中を亀に乗って進み、

3. 陸に上がって玉手箱を開けてしまい、老人と化す。

この流れを古くから、数字の順に
序、破、急
と呼びます。人気アニメのタイトルですね。
(序、破、急、各々に長さのテンポがありますので、気になったら調べてみてください。)

この、序、破、急、の一つ一つがいわゆるプロットです。
各プロットが並び、一つになるとストーリーが完成する事をお分かりいただけるかと思います。


そして、漫画を描く時ですが、

頭の中で上記の浦島太郎というタイトルのフォルダを作って、1. 2. 3. ( 序、破、急 ) をしまってください。このフォルダが見開き2ページ分のプロットになります。

つぎに浦島太郎フォルダをコピーして「浦島太郎2」のフォルダをつくります。これが次の見開き2ページ分のプロットです。

またまた、浦島太郎フォルダをコピーして「浦島太郎3」のフォルダをつくってください。これがまたその次の見開き2ページ分になります。

このフォルダを順番に並べると....

プロットの入ったフォルダの3回ループが出来ました。
最初に決めたページ数によって、フォルダのコピー数を決めれば、何ページにもなるわけです。

今回はフォルダが3つです。

「浦島太郎」を序

「浦島太郎2」を破

「浦島太郎3」を急

とします。
これらが各々、ストーリーの節目になります。

序、破、急、各フォルダの中に
プロットがまた、1. 2. 3. (序、破、急)の順で並んでいます。
入れ子構造です。

お分かりでしょうか。
このプロットを繰り返すためのリズムがコマ割りです。


これで、全体の形が出来ました。

フォルダを序、破、急、の順に並べたら、事前に作ったストーリーを元にして、各フォルダ内にプロットを配置していってください。

例えば、
「彼が入院した病院にお見舞いに行った主人公が彼の記憶喪失を知ってショックを受ける」
というプロットがストーリーのスタートの場合、これをフォルダ「序」にそのまま入れます。
次のフォルダ「破」にはストーリーの続きである
「記憶喪失の原因は自分が昨日、別れを切り出した事によるショックだったのではないのか⁉︎と気が付く」
プロットが、入ります。
この配置が完了すれば、そのプロット各々が序、破、急、のリズムでコマを割りながら、動き始めるはずです。(多少なりとも、漫画を描いている方であれば、この表現でお分かりいただけるかと思います。抽象的でごめんなさい。)

この時にフォルダ「序」もしくは「破」で発生する疑問や謎を
伏線と呼び、フォルダ「急」で真実が明かされる事を伏線回収といいます。
上記例の続きですと、
「記憶喪失の原因は失恋によるものではあったが、主人公ではなく、別の女性にこっぴどく振られたせいであった。
心配して損したわ(怒)‼︎」
が、フォルダ「急」のプロットであり、それまでの伏線回収となります。

この伏線が多い程、複雑なストーリー展開になります。
お話の作り方は色々とありますが、伏線は回収して終わらせた方が、分かりやすくなります。
○ヴァンゲリオンだって一応、回収したんだし!
失礼いたしました。

この考え方であれば、大胆な珍しいコマ割りになっていなくても、確実にストーリーが繋がり、また、見開きページで各プロットのリズムが出来ていますので、全体を流れるストーリーに興味を引くアイディアさえあれば、読者を飽きさせる事はありません。

作者が、
「得意な構図」

「ストーリーの展開に重要であるコマ」
を大きくすれば、十分なインパクトが創り出せます。

プロットの内容の大小によっては、見開きページで終わらせる事にこだわらずに、迷わずページの増減をして良いと思いますが、プロットがループするリズムを守って、最後まで読んでもらう事を大切にしてください。
次々に事件が起これば、読者は必ず最後まで読んでくれます。

後は絵柄の面白さ次第です。
頑張って、いっぱい描いて、オリジナリティを習得してみてください。


ここまで出来たら、最初と最後のページを考えます。
両者とも大事なページだと思います。
最初のページは表紙か扉絵かもしれませんね。
青年漫画の場合によく言われる例えで、もし下品にお感じになられたら、大変申し訳ございませんが、
「裸の女性が街中を突っ走っている」
くらい人を惹きつけられるインパクトがあれば、読者が続きを見たくなります。

見せたいな。と思うスタートとオチのページが最初からイメージとして、完成されていれば、作業は全て、前後して構いません。
むしろ、最初と最後がしっかりと決められている方が理想的です。

色々と書きましたが、こと漫画制作に関しては、作者が読者さえ大切に思っていれば、どんな描き方でも自由だと思います。


長くてすみません。
以下、ごく簡単にですが、演出の話も、ちょっとだけ。

少女漫画の場合、心の内面を主張するべきコマも多いかと思います。

人物の心が、
辛い時はページの右向き、
嬉しい時はページの左向き、
に描くだけで、情感が出ます。

これは読者が右から左に読んでいくからです。
目線が右なら読者の心は過去にとどまり、
目線が左なら読者の心は未来を考えます。

舞台演劇の演出で俳優が右(かみて)から登場して、左(しもて)に抜け出す事と同様です。
また、一例として、主人公が幸せを神に祈る時にはお客様から見て左側に話しかけ、弱者を救済する為に苦労をしている時には右側に話しかけます。
(私の知っている日本の一般的な演劇の場合です。)


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序、破、急、は
起承転結より漫画に向いた考え方だと個人的には思っております。

何をもって少女漫画というかはジャンル分けが難しい時代になりましたね。

どうぞ一作品、なんとかして、最後まで描き切ってみてください。
そして是非、雑誌等のコンクールに応募をしていただきたく思います。
より多くの正しい批評が出来る方に読んで頂く事が、なによりも早く上達に繋がるからです。

あなたにしか創れない漫画で、読者を楽しませてあげてください。
応援しております。
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この回答へのお礼

序破急!○ヴァンゲリオン!すごくわかりやすい回答をありがとうございます!!意識して頑張って作品を完成させたいと思います!

お礼日時:2021/08/11 09:33

コマ割、作画など含めて、プロの作家さんの作業を見ると参考になりますよ


漫勉から女性漫画家さんの回を2つ

https://www.youtube.com/watch?v=5_ZenxS1D1Q&list …

これからも放映されるから、放送予定をチェックして見ておくと良いかもしれませんよ
https://www.nhk.jp/p/manben/ts/7W327R2Y4N/list/
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好きな漫画家のコマ割りを教科書に


今までとは違う視点で深く分析しながら再読するのは
コストパフォーマンスのよい学習法だとおもいますよ。
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知らん。


ぶっちゃけ、少女漫画のコマ割りの文法、って今や少年漫画にも適用されてるんで、特に差がねぇんじゃねぇの?

1980年代半ばくらいまで、少年漫画ってキッカリコマ割ってたんだよ。必ず「何ページ」か表示出来るように枠取って、キャラクタは枠をはみ出さない。整然と右から左へ、上から下へ読んでくように設計してて、アオリとか広告とか全ページキチンと入るようになってたの。キャラはコマをぶち抜かないし(笑)、見開きでページ使うってのもよっぽどじゃないと無かったんだよ。
この辺の当時の少年漫画の「禁じ手」を全部やってたのが少女漫画でね。キャラはコマぶち抜くわ、1ページ内の読み順がどう進めばいいのか分からんわ、今何ページ読んでるか確認しようにも余白がねぇわ、まぁ、当時の少年漫画に慣れた人たちにはとにかく読みづらいのが少女漫画だったのね。大体進む順序がよく分からんのに花だけはいきなりよく咲くんだよ(笑)。
ところが。男性漫画家でも上手く少年漫画デビューが出来なくて、少女漫画からデビューした人たちがチラホラいたのね。それと、少女漫画の構成が面白い、ってんでジャンル的には少年漫画なんだけど少女漫画の「システム」を取り込みだした人がチラホラ出てきたわけ(この代表的な作家に聖悠紀って人がいる)。で、そういう人たちが少年漫画で「少女漫画手法」を使いだし、またそういう「少女漫画手法を使った」少年漫画を読む人が「そういう手法を当たり前」として漫画家目指しだしたわけ。

つまりだな。
今や少女漫画的コマ割りとか演出ってのは少女漫画特有だ、って程じゃなくって。もう少年漫画も同じ土壌に基本的に立ってるんだな。
従って。

> 少女漫画のコマ割り、演出について教えてください。初心者で、コマ割りについて悩んでしまい、やっぱこれはおかしいと思ったり、盛り上がりが欠けてる感じがして何度も書き直してしまいます。

それは「少女漫画のコマ割り」なんじゃなくって、単に漫画としてのコマ割りが上手く行ってないだけ、なんじゃねぇの?少女漫画じゃなければ上手く行きます、ってワケでもねぇんだろ?
さっきも書いたけど、少女漫画特有の文法、なんざもはや存在しなくなっちゃったの。
だから単に「漫画としてどーなのか」って事だけだよな。
以下と参考にしてみれば?

鳥嶋和彦が「鳥山明の作り方」伝授、「キャラはジャングルクルーズのボート」:
https://natalie.mu/comic/news/249143

写真: 横山光輝「三国志」
この漫画は1971年〜1987年まで連載された漫画だが、当時メジャーだった「少年漫画」の文法で描かれている。
基本コマ割りは今の少年漫画よりも細かく「かっきりと」割られてるのが分かるだろうか。元々、少年漫画はこういう割り方だったのだが、今の漫画の目で見ると少々奇異に映ると思う。
今の少年漫画は、本文にも書いてるが、むしろ少女漫画に影響を受けた、ないしは少女漫画文法に侵食された少年漫画になってて、構造的には互いに大して差が無くなって久しい。
「少女漫画のコマ割りについて」の回答画像1
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