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モーリス・ラヴェルの特徴やどんな偉業をしたのかなどを教えて欲しいです

A 回答 (3件)

ラベルは変態天才です。



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難しいところです。


ドビュッシーであれば西洋音楽の近代化の先駆者ということで理論の面でも表現の面でも挙げられる点は多いと思います。
ですがラヴェルはドビュッシーと同時代を活躍したものの少し下の世代で、革新者としての側面は薄いです。それでも若い頃は早くから「水の戯れ」や「弦楽四重奏曲」といった革新的な作品を作っていたようですが、ある時期から世間にドビュッシーと比較されたことで不仲となってしまい、ドビュッシーが好んで多用した新しい表現手法を避ける傾向にありました。(ただしラヴェル自身はドビュッシーを史上最高の作曲家と認めていました。)それが結果的に、(あくまでドビュッシーと比較してですが)より古典に根ざした近代音楽家と見なされるようになってしまった気がします。

ただ、よく知られたことですが、ラヴェルに際立った面があります。それは「オーケストレーションの魔術師」と形容される、的確で近代的な色彩感溢れる管弦楽法にあります。
各種楽器を融合して聞いたことない音を作ったり、ハープや鍵盤楽器や木管楽器を全面に出した色彩豊かなオーケストレーションは、後の近代・現代の管弦楽曲に影響を与えていると思います。アメリカのガーシュウィンがラヴェルに管弦楽法の弟子入りを頼んで断られた話も知られたところです。
勿論的確で無駄の無い楽器の割り当ても評価されていて、あるクラシック番組で「クープランの墓」が取り上げられた際に、ある音楽家が「管弦楽法を学ぶ上で、音楽学校の生徒の教材によくされる」とおっしゃっていました。「クープランの墓」はオリジナルがピアノ曲でそこから管弦楽版が作られたこともありアレンジの構造が見え易いのと、ラヴェル作品の中でも割と地に足のついた管弦楽法であるため、なるほどなと思いました。
有名な「ボレロ」の、15分間もボレロのリズムと同じ旋律を繰り返すといった当時としては新しい試みも、ラヴェルのこの確かなオーケストレーションがあったからこそ成立したもので、ラヴェルの個性的で的確な「音」が曲中常に変化と新鮮味を与えていますね。
ラヴェルは当時スパイスにも凝っていたそうで、「融合させることで、新たなフレーバーを生む」点で、彼のオーケストレーションとの共通性が語られることもありますね。

もう一つ特徴を挙げるとしたら、フランス人のラヴェルですが、母親がフランスとスペインの国境の自治区バスク地方(最近流行ったチーズケーキのそこ)出身でした。それもあってか、「スペイン狂詩曲」や歌劇「スペインの時」といったスペインのエスプリ溢れる作品をいくつも残しています。ボレロも元々は(「ボレロ」を作る以前から)スペインと関わりの深い舞踊音楽のことのようです。
ラヴェルと交流のあったファリャはラヴェルについて「スペイン人よりスペイン的」といった言葉も残しています。
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まずは、ラヴェルの全作品を聴いてみることでしょうか。


全曲が無理なら、せめて「代表曲」だけでも。

有名なのは「ボレロ」ですが、特徴を知りたいのであれば、まずピアノ曲を作曲し、後に作曲者自身がオーケストラ用に編曲したものを、両方聴き比べてみることをお勧めします。

たとえば

「亡き王女のためのパヴァーヌ」
↓ ピアノ原曲(辻井伸行さんの演奏で)


↓ オーケストラ版
https://www.youtube.com/watch?v=X6A96yQO82I

組曲「クープランの墓」
↓ ピアノ原曲
https://www.youtube.com/watch?v=sbVcJedT1V0

↓ オーケストラ版
https://www.youtube.com/watch?v=7NA4j3VhGY4

組曲「マ・メール・ロア」(ロア母さん、マザー・グースのフランス版)

↓ ピアノ連弾(原曲)
https://www.youtube.com/watch?v=kfJqf40vyn8

↓ オーケストラ版
https://www.youtube.com/watch?v=o3rir1bWTyI


直接音楽を聴きもせずに「特徴」だの「業績」だのを「言葉」で語ってもむなしいだけです。
学校では、そんな「音楽の教育」をしているんですかね。
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