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鬼滅の刃、柱合会議での禰豆子の処遇について、
柱の皆さんは処断(斬首)or隊士待遇を主張してましたが、
「藤襲山に幽閉する」という選択肢もあったのでは?
あそこなら、外に逃げ出せないし、禰豆子から手出しさえしなければ、候補生だってわざわざ殺しに行かないだろうし...(生き残るのが条件だから殺す必要なし)
何故、誰一人提案しなかったんでしょうか?

A 回答 (2件)

ありません。


あれは禰豆子の処分をどうするかという話し合いではないからです。
鬼殺隊に対する重大な裏切り行為を働いた(と思われていた)炭治郎をどのように処断すべきか、という話だからです。

禰豆子、つまり単に鬼一匹がうろうろしていたという話であれば「まだあまり人を喰っていないようだから、最終選別に使える」という判断もあったでしょう。

しかしあの場の議題は炭治郎をどうするか、です。

あの時、炭治郎そして読者と、鬼殺隊には恐ろしいほどの認識のずれが生じています。

読者目線で考えてみましょう。
読者は第1話から禰豆子が鬼になっても人を喰わず、兄とともに戦うようになっていく姿、そして鬼になっても変わらず深い絆で禰豆子を守り、人間に戻すべく奮闘する主人公・炭治郎を見ています。
そして早い時点で同じように人を喰わなくなっている珠世と、人肉が不要な愈史郎を見ています。

この構成により作者は上手く読者に「人を喰わない良い鬼もいるんだ!」という刷り込みを行ったのです。

ところが、鬼殺隊はそんな「人を喰わない鬼」などという、太陽が西から昇る光景に等しいイレギュラーは全く知りません。
全ての鬼は人を殺し、人肉を貪り食う存在です。人を楽し気に傷つけ、人を踏みにじることに愉悦を示し、人の幸せを壊してせせら笑う。いうことなすこと反吐が出る存在です。
しかし人よりはるかに強い身体を持ち異能を使うものも多いため、死ぬほど鍛えて特殊な武器を持たなければ倒せない超常の存在でもあります。
鬼殺隊はそんな鬼に対し、人の幸せを壊させないために千年、命がけで戦ってきたのです。

そんな鬼殺隊にとって「鬼になった身内を連れている」ということは、
「鬼になった身内をかばうため、隠れて無辜の人びとを殺して食わせている」ということを意味します。
さらに鬼殺隊にいる理由が「鬼殺隊を隠れ蓑にしている。鬼殺隊にいれば鬼の情報も入ってくるし、死体も手に入りやすく、他の鬼を討伐するふりをして妹に喰わせやすくなるからだろう」と思われてもおかしくありません。

だからこそ、煉獄さんは「鬼もろとも斬首」(これ以上被害者を出さないため)と主張したのだし、宇髄さんも同調しているのだし、
悲鳴嶼さんは「鬼に取り憑かれている(妹が鬼になったばかりに道を踏み外して可哀そう)」と言うのだし、
しのぶさんはお館様がわざわざ連れてこいというからには何か訳ありなのだろうと理解していてすら先に事情を聞きたがったのだし、
不死川や伊黒は真実は一つなのだから訳ありなど知るか、鬼は斬首すべし、と主張しているのです。

炭治郎(そして読者)は、「人を喰わない鬼」というイレギュラー中のイレギュラーに畳みかけて遭遇しているので認識が彼らとずれているんですね。
炭治郎のほうは「鬼を連れて鬼殺隊にいることは許されないのか」とモノローグしているのでわかってはいますが、読者はすっかり炭治郎と禰豆子に肩入れしているので、柱たちの印象が悪いように誘導されています。

これは作者の構成力の賜物でしょう。
この物語の構成により、作者は読者と鬼殺隊の認識には恐ろしいズレが生じさせたのです。
もちろん言っていることはどちらも正しいです。禰豆子は誰も殺して食っていないのですから。

仮に、千年の間にごくごく稀であっても人を喰わない鬼が存在したということを鬼殺隊が知っていたなら、不死川や伊黒ですらもう少し違う対応をしたでしょう。
しかし彼らは知りませんでした。
ただの一例の例外もなく、鬼は人を殺し喰うもの。
だから柱たちは炭治郎に対し、怒っていたのです。彼らは禰豆子がすでに多数の人を殺し、喰っているとみなしていたからです。
そういう鬼を庇う行為が、彼らの命がけの戦いを根底から馬鹿にし、否定する行為だったからです。

だからああいう対応なのです。
鬼は人を殺し喰う罪を犯しますが、あの場で話し合われていたのは「人間」である炭治郎の罪をどうするかです。
仮にその罰が「裏切った隊士を死刑にする」ということになれば、その罪の原因となった鬼も確実に処分しなければなりません。
だから、最終選別の山に送るというような選択肢が出なかったのです。

(より残酷な刑罰を与えるということであれば、死刑執行前に「妹は最終選別の場に送る」と言ったかもしれませんが…。しかし彼らは根っこは善良なので、そこまでいやらしい残酷な罰は避けただろうと思います。)
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この回答へのお礼

なるほど、そういう考えもありますね。
それにしても、それほど鬼を敵視していたのに、あの短時間の邂逅で、よく命を賭けるぐらいに信頼できるようになりましたね、義勇さん...

お礼日時:2021/11/08 05:50

最終選別で全員やられる

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この回答へのお礼

禰豆子、十二鬼月じゃないしww

お礼日時:2021/11/07 10:30

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