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関根吉晴の対談から引用します。

<アマゾンのピダハンという部族は未来と過去がないのです。>
<だから、後悔はしません。未来もないのですから心配もしません。>
<言語的にも過去も未来もないのです。>
<「だれだれにそこであった」というリカ―ジョンといわれる表現がなかったのです。>

質問というかお願いは、
1.リカ―ジョンという言葉を説明してください。
2.引用した最後の文章を説明してください。

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A 回答 (4件)

>リカ―ジョンという言葉を説明してください。



まずは「recursion(リカ―ジョン)」という英単語を素直に理解すればよいでしょう。この単語は3つのパーツに分解できます。

はじめの「re」は、昨今ではメールの返信文のタイトルに自動的に「Re:」と挿入されるので、日本人にもなじみ深くなりました。リプライの「リ」、リターン、リフレイン、リピート、などの「リ」です。

「re」は、ある一定の方向に進む動きが一旦元の方向に返る、戻る、というような意味を持っています。ビジュアル的には「Uターン」の様子をイメージすると理解しやすいでしょう。

それに続いている「-cur」の部分がこの単語のコアの意味ですが、原義はラテン語 currere、印欧祖語 kers-などと考えられており、①駆る(追い立てる)②疾走する、走る、という状態をあらわしています。

その二つを合体させた「recur」は、元の方に引き返す、スタート地点に素早く走って戻る、みたいな様子をあらわします。訳語的には「(前の状態を)繰り返す、(前の状態が)再発する」というかんじになることが多いみたいです。

おしまいの「-sion」は単語を名詞化する接尾辞なので、単語の意味を理解する時はさほど気にしなくてかまいません。

以上の説明で「リカ―ジョン」がどういう意味の単語なのかは大体イメージできると思います。日本語に変換する際は、実際には前後の文意によって結構多種多様な訳語になりますが、辞書的には、元に戻るとか、前の状態に返るとか、再度言及するとか、大体そんな意味です。

>引用した最後の文章を説明してください。
>「だれだれにそこであった」というリカ―ジョンといわれる表現がなかったのです。

上のセリフは少々厄介ですね。

リカ―ジョンというキーワードはとくに専門性の高い分野ごとに、ニュアンスや使用法が変わる言葉です。とくにあなたが気にしている関根氏のセリフの元ネタになっている、ピダハン語と関係する場合「リカ―ジョン論争」とでもいうべきメンドクサイ議論があるようです。もしそのメンドクサイ議論に興味があれば「ピダハン論争をめぐって」で検索するとPDF資料にまとめられたものが読めます。相当ヒマなら読むといいでしょう。

関根吉晴という発言者がいつどのようにしてピダハン語について多少の知見を得たのかはわかりませんが、彼はピダハン論争もリカ―ジョンの細かい定義が言語学者によってブレまくることも知らないまま、無邪気に話している様子がうかがわれますから、言語学者や哲学者ではないのでしょう。

また関根氏は、「過去形」がないことイコール「リカ―ジョン構造が無い」という理解(誤解)をしているようです。逆に言えば、彼は「過去形だったらリカ―ジョン」と思っているのかもしれません。だとしたら、彼はそもそもrecursionの単語の意味を分かっていないのだと思います。

「過去について過去形で話すこと」がリカ―ジョンなのではなくて、「先に出された情報に再び直接言及する(引用する)こと」や「過去の状態に立ち戻ること」「過去に起きたことをもう一度おなじように繰り返すこと」がリカ―ジョンです。

たとえば「recursionという単語はラテン語のcurrereの語義や語幹をrecursionしている単語である」という文は、recursionという言葉の意味を説明する文の中でその言葉自身を使っています。こういう文は、リカ―ジョン構造を持っていると言えます。また、別の回答者さんが書いているように、入れ子式の文章も、リカ―ジョン構造を持つと言えます。

しかし「過去形」とは本質的に、主体はあくまでも現在にとどまりながら(現在と過去をハッキリ区別できる状態で)過去に言及する時に使う時制なので、リカ―ジョン構造を持っていません。想起と再生の違い、過去を認識することと、過去を再現することの違い、みたいな感じでしょうかね。

関根氏はそのへんのことあんまり分かっていないまま、喋っているんでしょうね。あなたは丁寧に言葉を読み解くタイプなので、半ば直観的に、単語の誤用に気づいて、ん…??って思ったのかもしれませんね。だとしたら、言語センスが良い方ですね。

普通は「対談集」ってライブ録音の書き起こしをもとにまとめるので、結構言い間違いや失言も含まれますし、対談の大意にあんまり関係ない箇所ならそんなに気にしなくてもいいかな、とは思います。ただ、ピダハン族が心配をしないとか、過去形を持たない部族は時間の流れを体感できない、みたいに考えるのは間違いの元なので、関根さんのセリフは、あんまり鵜呑みにせず、なるほど、あなたはそうおもうんですね…。程度の心的距離を取りながら読む方がいいかな、とは思いました。
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この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。
私が気になった点は、”未来と過去”と”リカージョン”との関係でした。
<しかし「過去形」とは本質的に、主体はあくまでも現在にとどまりながら(現在と過去をハッキリ区別できる状態で)過去に言及する時に使う時制なので、リカ―ジョン構造を持っていません。想起と再生の違い、過去を認識することと、過去を再現することの違い、みたいな感じでしょうかね。>なのですね。
両者は、明確なる関連を持っている、とは言えないのですね。
遅ればせながら、紹介して頂きました「リカ―ジョン論争」と「ピダハン論争をめぐって」とを無謀ながらも探ってみます。
詳細に説明して頂きました。

お礼日時:2022/06/02 18:37

次のように試行します。




1. 文例[ a ]: 眞子がそこで圭に会ったとメディアが伝えた記事を文仁氏は プライヴァシ侵害のおそれがあると見て 検閲するべきだと言ったとか言わなかったとか。

2.[ a-1]: [ a ]とわたしは聞いている。

3. このように一つの文のあとに次から次へさらに文(或る思想)を付け加えて一定の思想の全体を表わす形式を リカージョンと言うのだと思います。



4. 一つの記憶(または情報)を想起し つづいてその情報№1を基にして別の情報№2を主観(≒思想)の表現としてつけ添える。また これをあらたな情報で繰り返す。

5. これは 時間的に先の情報(記憶)に――幾度でも――回帰するので 回帰形式と名づけられます。

6. あるいは 情報である記憶は 主観でありその限りで《わたし》である。情報を次から次へ付け足してゆくとき 《わたし》に――話し手であるわたしが――回帰している。そのことを 文表現の――あるいは一般に言語の――再帰性と呼べる。




7. 考えてみれば 情報№1から№2 №3・・・とつづいてゆくとき そこに時間が流れている。言語にかんしてその表現には――語をつらねてゆくときの――順序がある。

8. つまり 記憶№1は――その中身は別として――№2より以前に言い出されている。

9. つまり №1は №2から見て過去である。単純に言って №2は №1から見て未来である。



10. ピダハン語では――聞くところによれば―― リカージョンの形式がないと言う。

11. 同じく 過去と未来の表現形式またはその種の文法が ないと言う。


12. おそらくこの言語事情については 原始心性の問題ではないかと思われます。

13. ピダハン族は 人と世界とが・人と人どうしが 言わば未分化であって一体であるといった心性の状態にあるのではないかと。

14. 言いかえると どの言語にも・どの民族にも そういった段階があったのではないか? その原始心性が 歴史知性へと進化した。

15. 時間性ゆえに 歴史知性とよぶ。わたしがわたしに再帰し 自己意識を確立したところで 心性はひろく知性となった。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございます。
1.<一つの文のあとに次から次へさらに文(或る思想)を付け加えて一定の思想の全体を表わす形式を リカージョン>なのですね。
2.<時間が流れている。言語にかんしてその表現には――語をつらねてゆくときの――順序がある。>のですね。
ここで、未来と過去という時の流れ・順番が関係してくるのですね。

お礼日時:2022/05/26 09:55

言語学的には、recursionは「文Xを、別の文Yが言及する対象として、文Yに埋め込む」ということで、例えば「まさか<だれだれにそこであう>とは思っていなかった」「あなたは、<だれだれにそこであう>(という経験)をしたのか?」のような構造を持っている。

(なお、数学では計算理論における反復の基本概念であって、文をその文自身に埋め込むことを指す。)
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<「文Xを、別の文Yが言及する対象として、文Yに埋め込む」ことですね。
ピダハン族では、埋め込む・引用するような話はできない(たんにしない)のですね。

お礼日時:2022/05/25 16:39

リカージョンと云う言葉は、意識能力と云う事でしょう。



最後の文章は、過去を思い出す能力(意識力)がない、と云う事でしょう。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
1.意識能力
2.過去を思い出す能力(意識力)がない、ですね。

お礼日時:2022/05/25 12:33

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