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何故昨今のアニメの女性キャラは実際の女性の顔をちょっとアニメ調にしたのばかりなんですか?
主に輪郭やのっぺりしていて表情筋が全然動かなくて
まるで仮面みたいです

1990〜2010年は可愛いキャラデザ結構あったのに

A 回答 (1件)

>昨今のアニメの女性キャラは実際の女性の顔をちょっとアニメ調にしたのばかりなんですか?



この認識は誤りです。
あるいは、あなたの仰る意味での「実際の女性の顔をちょっとアニメ調にした」の意味を私が理解できていないのかもしれません。

アニメの絵は現実をかなりデフォルメされて描かれています。
そしておおよそ年代ごとに流行り廃りがあります。
作品ごとに異なる絵であったとしても、デフォルメの仕方には年代ごとに共通する傾向があるわけです。
そして90年代と0年代でも絵柄には変遷があり、同じではありません。

たとえば90年代は0年代よりも、キャラクターの等身が高く、輪郭の線が黒くはっきりしています。
髪の毛の束をぎざぎざに描きかつ、つんつん立っている髪型が多いです。髪の毛にギザギザのハイライトが強めにいれています。
目は、瞳が縦長の台形でハイライトが瞳の3分の1に入っている絵柄がほとんどですね。まつげはぴんと立て、本数が少ないのも特徴です。
顔に入る皮膚色の陰影も、目の下から頬、顎先にかけて直線的にいれるのが主流です。顎も尖っています。
鼻はつんととがらせ、口がそれ以降の年代よりかなり上です。頬にぎざぎざの線を入れるのも流行しましたが、この年代がほぼ最後です。
代表的な絵は「スレイヤーズ」でしょうか。

0年代は、等身が縮まり現実的かつ幼めのデフォルメが主流になります。
「ハルヒ」シリーズが代表的です。
輪郭から髪、陰影のつけかたまで全てにおいて、以前よりも柔らかさを強調した描き方に進化しています。漫画では髪を短冊のリボン様に描く絵が大流行しますが、アニメにはそこまで取り入れられませんでした。しかし、90年代と比べると決定的に違う要素でもあります。
目は瞳が大きく、白目が小さく、90年代に比べるとより立体として動かす時に破綻のないサイズ感になります。
瞳に入るハイライトは、上側が小さく、完全な円に近づきます。その代わり、瞳の下に入る反射光ハイライトに凝りだすのがこの年代です。
顎はとがらせず、陰影もやわらかく入れるほか、色彩のコントラスト自体が低くなっていきます。下まつげを省略させ、瞳の存在感は出しつつ、目自体の強調や非現実的なサイズ感は減っていきます。
髪の毛に入るハイライトも引っ張ったお餅をはりつけたような曲線で描かれることがほとんどになります。

…というように、デフォルメには時代ごとに流行があります。

昨今のアニメの絵柄は、この00年代からの絵柄の進化、流行の後を引き継ぐものです。

絵柄自体、鼻が以前より簡略化されている、口を横に描く、頭と体の比率は0~10年代と変わらないが、等身は高くするため胴体を圧縮し足を長く描く、頭は鉢部分が大きく、目鼻立ちが下に下がる、などが変わっています。
これは現実の人間と比較すると相当強めにデフォルメされています。
人間に猫の要素(比率や曲線など)を足していったと言われるゆえんです。
特に現実の女性とアニメとの大きな違いは頭のはちの大きさと、髪の量ですね。

特に10年代と違うのは、デジタル技術の進化に伴い色数が格段に増えたことですね。
出来上がった映像に「撮影」と呼ばれる、レイヤーで光の効果を入れられるようになったことが大きいように思います。
これは過去投稿を拝見していると認識されているのでよくご存知かと思います。
人間は光の情報量が多い画像を好む傾向があるため、こうしたデジタル技術は今後も廃れることはないでしょう。

撮影以外にも、素の絵自体に20年代では特に瞳の色数を増やしたり、輪郭線を多色遣いする、特に瞳周りに多数の補色を散らしたりするのが流行っています。特に「プロメア」(2019年)以降は顕著ですね。
これは現実の人間にはない色彩です。



デフォルメの傾向、絵柄、色彩、このすべてで昨今のアニメの絵柄の実際は「現実の女性をちょっとアニメ調にした」からはかけ離れています。
質問者さんにとって絵柄の流行の変遷が好みではない、というのであれば理解はできますが、ご質問は今のままでは前提が否定されます。
聞きたいことが違うことなのであれば、他人に伝わるように書き方を整理整頓したほうが話が通じるでしょう。
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