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福島原発の放射能汚染処理水の海洋放出が始まり賛否両論ですね。
そこで質問なのですが、なぜ福島原発の放射能汚染処理水を放出しなければならないのでしょうか。
報道などで2つ理由が示されていますが、1つは保管容量の98%まで来ているので限界だ。
そしてもう一つは、処理水の保管が廃炉の妨げとなっているというものでした。
でも、保管容量が一杯ならさらにタンクを作ればよいだけの話です。
用地が一杯だとの報道もありますが、国の責任において用地は日本中いくらでも確保できるはずです。
廃炉の妨げは具体的に何を指しているのかよく解りません。
どなたか、「保管を続けるとコストがかかる」以外の放出理由を教えてください。

A 回答 (17件中1~10件)

まず、基本的な部分を説明します。



福島原発は実は今でも水で冷却しています。本来正常な原子炉なら、冷却水の一部しか放射能を帯びず、その水を回収循環させて冷やして再度冷却に使えるので、いわゆる「汚染処理水」があまり発生しないのですが、福島原発は原子炉自体が壊れ、核燃料棒が溶けて原子炉の一番下にマグマのような状態で溜まっていて、これを冷やすのに大量の水を使い、それを回収することはできても循環再利用は難しいのです。

なので、毎日冷却水をくみ上げて冷却に使用し、さらに雨水などの流入もあるので、今1日150トンの汚染水が発生するとされています。

1日150トンとは、同じ県内にある猪苗代湖の水位を1cm上げるだけの量よりも多いので、1年溜め続けると、猪苗代湖の水位が3.65m上がるぐらいの量に相当するのです。

これほどの量の水をためるのも大変だし、日本全国にタンクをつくるとしても放射能を帯びた水をそこまで運ぶだけでも問題になります。
また、廃炉には30年程度かかるといわれているので、30年間毎日150トンぐらいの水が発生します。

で、実際にはこの冷却水からトリチウムなどの放射性物質を除去し、放射能を帯びていない水はすでに普通に処理されていますが、除去した残り、つまり濃度が高まった処理水がすでに保管容量の98%まで来ているのです。

それを踏まえたうえで、
>国の責任において用地は日本中いくらでも確保できるはず
というのは「確保」はできるとしても、濃度の高い放射性物質を運搬するのも現実的ではありませんし、30年という長さを考えると、莫大な保管場所と保管容器が必要になるわけです。
これらは費用もかかるので税金を使うとしても莫大だし、東電が負担するなら電気料金に跳ね返ってきます。

となると、結局「水をどこかに捨てる」しかないわけで、それが海洋放水という解決策になっているわけです。

で、これらの放射性物質を海水と混ぜて薄めてから海洋投棄する、ということになったのです。

>廃炉の妨げは具体的に何を指しているのかよく解りません。

「廃炉」にするためには、正常な原子炉と違って、破壊された原子炉の一番底にたまっている溶けた燃料棒を取り除く必要があります。これをデブリと呼ぶのですが、核燃料棒ですから非常に強い放射能を発していて、人間が作業できるぐらいの近さに行くと数秒で致死量に達してしまうぐらいの放射能があるのです。

なので、廃炉作業には常に水を使い、水の中で作業することになるのですが、となると1日150トンではなく、もっと多くの処理水が発生することになり、作業用の用地や安全確保のための用地も必要で、処理水を保管するための保管容器が多いと作業そのものの妨げになるです。

(燃料棒は通常保管でも水を満たしたプールに漬けてあり、水は放射能(正確には放射線)を食い止める(減衰さえる)機能があるので、燃料棒が入ったプールの近くに立っていても問題はないのです)
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
>で、実際にはこの冷却水からトリチウムなどの放射性物質を除去し、放射能を帯びていない水はすでに普通に処理されていますが、除去した残り、つまり濃度が高まった処理水がすでに保管容量の98%まで来ているのです。

ちょっと認識が違っているように思います。

お礼日時:2023/08/25 14:24

No.12です。



> しかし世界に対して地球に対して、未曾有の放射能拡散爆発事故を起こした責任が東京電力と日本にはあります。

未曾有ですか?
過去にはチェルノブイリ原発の事故がありました。
放射能拡散という意味では、アメリカもソビエトも中国も、大気圏内の核実験をしていた過去があります。
さらに、ロシアは1993年10月に放射性廃棄物を公海に投棄しています。
それらの国々は、どのようにして責任を取りましたか?

> その責任をとるという意味でも避けることが出来れば放射性物質の放出は避けるべきと考えています。
> そこでどうしても放出しなければいけない理由が「コストがかかるから」というのでは放射能事故の責任を果たしていないと言われても仕方がないのではないでしょうか。

その責任を取って、国際基準で安全と認められる程度まで、トリチウム以外の放射性物質を取り除いています。
更に、基準値以下のトリチウム水は安全な水です。
トリチウム水の海洋放出が前代未聞だというのであれば分かりますが、基準値以下のトリチウム水は世界中で海洋放出されています。
責任は果たしています。

> 「危険性が無いのは科学的に実証されている」といって一方的に放出するのは責任をとっているとはいえませんよね。

いいえ。
科学的に証明され、それを否定する根拠を示せないのであれば、それは現代の科学では安全なものなのです。
安全なものを安全に処分するのは責任を取っていると言えます。
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この回答へのお礼

安全ですか。
信頼されていない人があいまいな基準を持って安全といってもそれを安全とは呼びません。
IAEAにしても原子力推進の立場ですよね。
安全は信頼されて初めて安全なのです。
放出しない以上の安全はありません。

お礼日時:2023/08/25 20:57

> 正常な原発からでる冷却水に含まれる核種と炉心の溶融物質を冷やした冷却水に含まれる放射性物質は違うと



同一である(または違う)という検査はとても難しいので同じか違うか分からないと思う
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2023/08/25 20:50

>正常な原発からでる冷却水に含まれる核種と炉心の溶融物質を冷やした冷却水に含まれる放射性物質は違うと聞きましたが。



核燃料にウランやプルトニュームを使っている限り、基本的には一緒ですよ!
冷却水の中に含まれる放射性物質を取り除くのにALPSを通しているのです。
しかし、トリチウムだけはALPSを通しても取り除けません。
それは、どこの国の原発でも同じです。

こう言う質問を立てるなら、原発に対する最低限の知識ぐらい持ちましょう。
あなたの住む町に、処理水用のタンクが乱立する事を願っています。
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この回答へのお礼

東京電力福島第一原子力発電所で発生する汚染水には、トリチウムの他、セシウム137、ストロンチウム90、ヨウ素などの放射性物質が含まれます。これらの放射性物質は、通常の原子力発電所では燃料棒の中にとどまっており、その排水からはほとんど検出されません

お礼日時:2023/08/25 20:49

№11です。

丁寧なお返事をどうも。

>貴方の感想ですよね。

 そうですか。では日本の処理水放出に国として反対しているところを提示してくださいませ。中露北朝鮮くらいしか見当たりませんが。トンガとかいわないでくださいよ。

 ちなみに国と東電の責任は確かに重大ですが、「放射性物質の放出は避けるべきと考えています」というのはどうでしょう。トリチウムは確かに放射性物質ではありますが、自然界に多量に存在するものでもあります。これを出して何が悪いのか、ましてや他国も日本以上に日常的に放出している中で頭を下げなくてはならない理由が理解できません。また大規模な放射能汚染事故を起こした原発の炉心を直接冷却した汚染水をALPSで処理した「処理水」であろうがんなんであろうが、中身が問題なければ放出にも問題はありません。他国の処理水と日本の処理水、定量的に検証できる科学的な違いを挙げてください。

 ちなみにここは特定の思想に凝り固まった方が自説を開陳するところではありません。同じ思想の方が集まった場所に行かれてはどうですか?
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この回答へのお礼

> ちなみにここは特定の思想に凝り固まった方が自説を開陳するところではありません。同じ思想の方が集まった場所に行かれてはどうですか?

私は質問をしている立場であり、回答に質問がある場合に答えているだけです。
処理水を海洋放出して特をするのは、事故を起こし廃炉作業の責任を持っているものだけであり、その他の漁業や観光業、住民の生活、海外への影響も含めた社会全体、ましてや他国に対しては何の利益もありません。
基本的に世界中から良くは思われていない行動です。

お礼日時:2023/08/25 20:21

>が、大規模な放射能汚染事故を起こした原発の炉心を直接冷却した汚染水をALPSで処理した「処理水」を海洋に放出している国はありません。



それは屁理屈ですね!
正常に稼働している原発だって炉心を冷やす為に冷却水を流しています。
そして、それを河川や海に放出しています。
違いは事故があったか無かったかだけです。

中国の全原発から放出している処理水は、福島原発の全処理水量を3~4年程度で放出しています。
韓国は10~15年程度で放出しています。

少しは正しい知識を身に付けましょう。
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この回答へのお礼

正常な原発からでる冷却水に含まれる核種と炉心の溶融物質を冷やした冷却水に含まれる放射性物質は違うと聞きましたが。

お礼日時:2023/08/25 14:55

> 廃炉の妨げは具体的に何を指しているのかよく解りません。



原発の近くに1000基のタンクが置かれています。
合計で137万トンの水が入るそうです。
高さが10mとのことなので、容量から逆算すると、タンクは直径約13m、高さ10mとなります。
このタンクをきれいに並べたとしても、400m四方がタンクだらけとなります。
そんなタンクが福島原発の敷地内に所狭しと置かれているのです。

今後廃炉にするためには、原子炉を解体する必要があります。
解体した原子炉は放射性廃棄物ですので、産業廃棄物として捨てることはできません。
廃棄先が決まるまで原発の敷地内で保管しておく必要があります。
しかし、今はタンクがたくさんあり、その場所が確保できないので、廃炉の妨げになると言っているのです。

では、処理水を海洋放出せずに、日本中に移動することを考えます。
まずは、処理水を受け入れてくれる自治体を探す必要があります。
海洋放出しないということは、一生そこにありつづけるということです。
そう簡単には見つからないでしょう。
また、自分の家の近くを通るかもしれないのですから、処理水を輸送する際にも反対運動が起こることは想像に難しくありません。
ということで、非常に時間がかかるでしょう。

それらをお金のバラマキなどで無理やり押し通して解決したとしましょう。
タンクローリーの最大積載量が30トンですから、タンク一つを移動するだけでタンクローリー43台が必要となります。
そのほかに毎日タンクローリー3~4台分はどこかに運ばなければ、毎日100トンの汚染水が出てきますから原発の近くのタンクは減りません。

輸送にかかる費用は、(私にはわかりませんが)東電や国が負担することになります。
それはつまり、いずれ電気代や税金になるということであり、日本国民が負担することになるということです。
いつまでも放出しないでいると、日本の国力が低下するということです。
敵国である中国やロシアの思惑はそのあたりにあると考えられます。

以上より、処理水の海洋放出は国力低下を防ぐためと言い換えることもできます。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
以下は蛇足ですが、処理水がなぜ危険ではないのか、共有したいと思います。

まず、処理水にはトリチウムが含まれており、普通の水と分離するのは非常に困難です。
そして、トリチウムが崩壊するとβ線が出ます。
これが放射線です。
トリチウムが出すβ線はエネルギーが低いため、空気中で5mm、水中だと5umしか進むことができません。
そのため、トリチウムでの被爆は内部被ばく(体内に取り込んだトリチウムで被爆する)となります。

次に、トリチウムはどのくらいの濃度で人体に影響がでるの?という話です。
下のURLにはマウスによる実験結果が記載されています。
https://jrrs.org/assets/file/tritium_20191212.pdf
これによると、140,000,000ベクレル/リットル(1.4億ベクレル/リットル)のトリチウム水を毎日飲み続けると影響が出そうということが分かります。

これに対し、東電はトリチウム水を100倍に薄めて1,500ベクレル/リットルにして放出することを計画しているようです。
https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/wa
つまり、元のトリチウム水の濃度は150,000ベクレル/リットル(15万ベクレル/リットル)ということです。
薄める前ですら、あと1000倍位濃縮しなければ人体に影響はありません。

次に、魚等がトリチウムを生体濃縮するのではないか?でしょう。

放射性ヨウ素は甲状腺に貯まるので、濃度が低くても危険です。
しかし、トリチウムを海洋放出するのは、取り除くことが困難だからです。
ですから、一度薄めたトリチウムが、自然にそれ以上の濃度になることはありません。
むしろ、トリチウムを生体濃縮することができる生物が見つかったら大発見です。

ということで、東電が海洋投棄したトリチウム水で被爆するというのは現実的ではありません。
トリチウム水の被爆が原因で死ぬよりも、トリチウム水で溺れて死ぬ方が簡単です。
トリチウム水の被爆が原因で死ぬよりも、水中毒(水の飲み過ぎ)で死ぬ方が簡単です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
私自身は処理水の危険性をそれほど感じてはいません。

しかし世界に対して地球に対して、未曾有の放射能拡散爆発事故を起こした責任が東京電力と日本にはあります。
その責任をとるという意味でも避けることが出来れば放射性物質の放出は避けるべきと考えています。そこでどうしても放出しなければいけない理由が「コストがかかるから」というのでは放射能事故の責任を果たしていないと言われても仕方がないのではないでしょうか。
頭を下げて「〇〇ですから海洋放出させてください」という態度なら少しは分かります。
「危険性が無いのは科学的に実証されている」といって一方的に放出するのは責任をとっているとはいえませんよね。

お礼日時:2023/08/25 14:47

余談で追加。


 「汚染水を長期間飲めば信用出来る」って言ってる方がいますが、そもそも日本の水道水には0.5Bq/Lくらいトリチウムは含まれていて、日本人はずーーーーーーーーっと長期間飲んでます。その結果ヒトの体には20 Bqくらいのトリチウムがすでにあります。
 こういう人の仲間にはなりたくないもんですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2023/08/25 14:39

汚染水を長期間飲めば信用出来るが、本当の事は言えないのでしょう。

公害は30年後に表れることもある。その頃には今の政治家は死んでいて責任が取れなくなるから、やれるんです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
そういう考えもありますね。

お礼日時:2023/08/25 14:39

>海洋放出は責任放棄だと私には思えます。



それならば、全世界の原発保有国は無責任ですね。
原発保有国は、例外なく汚染された水を海洋放出しています。
それも、多くは福島の汚染水よりも高濃度で。

日本も、他の発電所から福島よりも高濃度の汚染された水を
以前から放出しています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
他の国でも原発の冷却水を放出している国はあります。

が、大規模な放射能汚染事故を起こした原発の炉心を直接冷却した汚染水をALPSで処理した「処理水」を海洋に放出している国はありません。

大規模な原子力発電所損壊事故を起こし大量の放射能をばらまき、今なお解決できずに炉心を冷却し放射能汚染を続けている責任の放棄ではないかと言っています。

お礼日時:2023/08/25 14:38

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