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チェンバロで演奏されているスカルラッティのCDを買いました。
聴いてみると、全部記載されている調より半音低いのです。
例えばc-durはH-dyrに、A-durはA♭-durに聴こえます。
チェンバロのしくみがよくわからないのですが、なぜこうなるのでしょうか?
どなたか教えて下さい。よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

チェンバロに限らず、古楽器(例えば、ガット弦・エンドピンのないチェロなど)で演奏している団体を中心に、バロックの演奏は、当時の一般的なピッチで演奏していることがあります。

たしか、 A=415Hzくらいだったかな。
この場合、結果的に約半音分、低く演奏されるように聞こえることになります。
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こんにちは。


これはチェンバロという楽器の問題ではなくて、演奏ピッチの歴史に関する問題です。

昔(18世紀の頃とか)は今のようにA=440、或いはA=442 というような世界共通認識はなくて、その町の教会のピッチとか言う風にばらばらでした。そして一般的には大変低いピッチを使っていました。

逆に何故現代で高くなったかと言いますと、その方がホールで遠達性とともにきらびやかな張りのある音になるからです。

例えば1950年代など、やっとレコード録音が出来るようになった頃の音楽を聴いても判りますが、どんなジャンルの音楽でもピッチは低めで大変落ち着きのある音です。個人的には弦楽四重奏などでは録音の悪さを超えてとても好ましいと思っていますし、演奏するときも442ピッチで演奏しようや、などと言う仲間がいると、低いのが良いよなどとつぶやくようにしています。

話は逸れましたが、あなたが買われたCDはそのような歴史的な演奏か、又は弾いているのは現代の演奏家でもスカルラッティは18世紀の音楽だから当時の雰囲気の伝わる演奏をしたいというこだわりを持った人だと思います。

また、チェンバロのしくみですが、ギターやバイオリンのチューニングの仕方ととてもよく似ていて単純です。ピアノ線をたくさん張ってあるのはピアノと同じですが、スパナのようなチューニングレバーが一本付属しているのですが、鍵盤のすぐ裏側にあって鍵盤の数ほどある縦に突き出た調節ピンをレバーで巻いたり緩めたりしてピッチを変えます。しょっちゅう緩みますから演奏する人は調律師のように自分でチューニングしますが、これは結構大変な作業です。チューニングの音の決め方も色んなものがあって、その日に演奏する調性に合わせて純正調にする事も出来ますよ。確か本には4~5種類のチューニングの仕方が書いてありました。そもそも澄んだ音色をもつチェンバロと一般的な平均率法の少し濁りのあるチューニングはちょっとイメージが合いませんね。

張力は強くないのでピアノのように鋳鉄でフレームを作らず、木の枠にピアノ線を張りそれをギターやバイオリンと同じように箱に納めて箱の共振を利用して音を増幅します。けれども音質はか細いですね。鳥の羽の芯を加工した「爪」で弦を引っ掻いて音を出しますが、それはちょうどギターと同じ発音のしくみです。

これもちょっと余分なことを申し上げましたが、本題に帰るとチューニングを低くするのは楽器の構造からではない事がお解かり頂けたでしょうか。
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この回答へのお礼

詳しいご回答ありがとうございます!

たいへん興味深く読ませていただきました。
昔はチューニングは低いのが普通だったのですか。それも、低めのAというようなものではなくて、完全に半音下がるるような、それほど低かったのですね。
半音や全音下がって、完全に別な音に聞こえていてもそれが「A」というのは・・・なんだか混乱してしまいます。

そうとは知らずにちょっと興味深いCDを手に入れたようです。いろいろ昔に思いを馳せながら聞いてみます。
本当にありがとうございました!

お礼日時:2005/06/10 14:33

チェンバロの調律は現代の12平均律ではなく、中全音律や不等分律を用います。


ピッチも現在の国際標準ピッチより半音から全音ほど低いです♪

チェンバロの起源は古く、15世紀以前にまで遡ります。
ルネサンスからバロックにおよぶ長い歴史を持つ有鍵撥弦楽器なので、楽譜見ながら聴くと気持ち悪いけれども仕方がないですね~^_^; 管楽器の譜読みが紛らわしいのと一緒ですネ。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます!

なるほど、「半音」低いと決まっているわけではないのですね。
全音も低かったら、ますます気持ち悪いですね。
ありがとうございました!

お礼日時:2005/06/10 13:25

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