
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
むかしの物語には題名がわからないものが多く(なかには失われてしまったものもあるし、もともとないものもある)、しかしそれでは不便なので、通称がつけられています。
これが固定化すると現在のような題名になるわけです。王朝物語でいちばん多いのは主人公の名前をとったもので、伊勢物語の在五中将物語という古名や平仲物語、源氏物語、狭衣物語、浜松中納言物語などがあります。
これに対して、物語冒頭の一文をそのまま使って通称をつける場合があります。「夜半の寝覚」などがその典型例ですが、竹取物語もこの一種で、冒頭におじいさんのことが書いてあるので竹取物語という通称が出たのではないかと思われます。
冒頭の文章で題名を決めるのは漢文によくある方法で(論語の章の名前がこれ)、それが日本にも入ってきたものだと思います。ずっと下って漱石の『吾輩は猫である』もこの類で、漢文が得意で、題をつけるのが苦手だった漱石の苦心の名案のようです。
ご回答ありがとうございます!
確かに竹取物語は漢文学の影響を多く受けているので、最初の一文から題名をつけるというのは納得です!!
No.5
- 回答日時:
『万葉集』にかぐや姫が登場せず、竹取の翁が主人公の「竹取翁の物語」という歌物語が収録されています。
この話では、翁が天界の女性(天女)と歌のやりとりをしています。
この話が『竹取物語』成立の過程で影響を与えてたのかもしれません。
もともと『竹取物語』は俗称で「竹取の翁の物語」とも「かぐや姫物語」とも呼ばれていたそうです。
ただ、「竹取の翁の物語」の方が定着率が良かったようです。
ご回答ありがとうございます!
私も万葉集の影響考えました。
最初にあったのが竹取の翁という設定で、かぐや姫は後から加えたものだから、竹取物語なのかなあ、と。
似た意見をお持ちの方がいてうれしいです♪
No.4
- 回答日時:
竹取物語と呼ばれる理由はいろいろとありますが、決定的なものはないようです。
ただし、逆に「かぐや姫物語」と呼ばれるだけの理由はありません。
1.かぐや姫は主人公ではなく、ただの登場人物つまり脇役です。もっとも竹取の翁も脇役なんですけど。
2.作品の最初に竹取の翁の名前が出てくるので、竹取の翁の物語と呼ばれたという想像はつきます。
3.そもそも作者が命名した作品名では無いようです。作者は匿名でしたので、作品名を尋ねることも不可能なようでした。
現在では、作者として推定される人物は判っているようですが。
どうやら、当時の読者層の間で、自然と「竹取の翁の物語」と言われていたのが固定化したのではないかと思います。
ちなみに「かぐや姫」呼ばれたというのは当時の風習として不自然というのが定説です。
庶民はともかく求婚するような貴族階級や知識人ならば「竹取の翁の姫」と呼ぶのが自然ではないかと言われています。
まぁ、創作の話ですから、作者が意図的に誇張して書いたか、または誰かを皮肉って書いたという事は考えられるのですけど。
No.3
- 回答日時:
子供向けの本だと「かぐや姫」で売っています。
口で伝承された物語だと主人公の名前が物語りになっていくようですが、文学として残っていると、そのままのタイトルになるのではないでしょうか。かぐや姫については文学として残っているものと口伝として残っているものがあるようです。昔話だと名前がほしいところですが、小説だと考えればタイトルはなんでもいいかな、と思います。
参考URL:http://www.town.koryo.nara.jp/kaguya/kaguyaetc.h …
ご回答ありがとうございます!
このページはレポート作成中にも見ましたね。
伝承と古典を区別して考えなければいけないのはわかっているのですが、それを考え出すと前後がよくわからなくなってしまうんですよねー。
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