
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
おつうにはアリバイがありますよ。
「暁の別れ」というのは、武蔵とおつうの別れですよね。
暁は明け方のことです。
その晩、武蔵は柳生城内の新陰堂で、石舟斎の高弟たちと酒を酌み交わし、
戦いになりますよね。
おつうもその時、城内にいて、たまたま武蔵のことを思い出し、笛を吹きます。
その笛がきっかけとなって、二人はその夜出会い、おつうの手引きで石舟斎と対面し、そして武蔵は一人小柳生城を後にします。旅支度を整えて武蔵を待つおつうを置いて。
一人城を出て、武蔵が「ここならきっと寂しくないよ」と心の中でおつうに語りかける場面では、ちちちと鳥が鳴いているので、もう夜明け前なのでしょう。つまりその晩、夜明け前までおつうは柳生城内にいたということ。
同じ頃兵庫之介は「おっ、もう朝か」とつぶやき寝ている女を残して部屋を出ます。馬に乗って走って城へ帰るところを見ると、この場所は城からそれなりに離れたところのはずです。そして馬に乗って急いで柳生城に向かう途上、逆に城を出て村に向かう武蔵とばったり出会います。
つまり、兵庫の介が村で女を抱いていた晩、おつうと武蔵は柳生城内にいたということです。
後日、石舟斎が沢庵と兵庫之介に武蔵の乱入ついて語るとき、「その晩こやつは村で女を抱いておった」と言い当てて、兵庫之介を驚かせるシーンからもそのことは確認できるでしょう。
この回答へのお礼
お礼日時:2005/08/28 15:47
うわ、すっげえよくわかりました。改めて読み返してみたんですけど、確かにねえ。ちちちと鳥が鳴いてますね。あと「こやつは村で女を抱いておった」のセリフも。なんか胸のつかえがおりました。
ありがとうございました。
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