
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
IEEE802.11の仕様書も読んでみましたが(
http://standards.ieee.org/getieee802/802.11.htmlでダウンロードできます)、「なぜこの値なのか」「なぜゼロではないのか」という根拠の記述はありませんでした。確かに指摘のとおり、SIFSが短ければ短いほど伝送が速く終わる可能性が高くなりますので、その意味ではSIFS=0が最速となる可能性を持っています。しかし、それですと標準的なハードウェア実装の場合に問題が発生する可能性があります。おそらくその「問題が発生する可能性」を避けるためSIFSの値が定められているのではないかと思います。
その可能性は2つ考えられます。
1つ目は「送信部と受信部の両方が同時に動作することはく、必要に応じて切り替えて使用する」という実装の場合に生じるものです。この実装は、送受信に同じ周波数を使用する半二重通信の場合によく見られるものです。
このような実装の場合、回路構成によっては「切り替え」に時間を要します。その内訳は、たとえば「送信部の停止から送信出力が十分低くなるまでの時間」であったり「受信部立ち上げから受信周波数が安定するまでの時間」であったりします。
SIFS=0にするとこの「切り替え」に許される時間がゼロとなるので、即時切替が可能な回路構成とするか、あるいは送受信部とも常時動作する全二重構成とする必要がありますが、どちらも「切り替え」に十分な時間を許容する場合と比較すれば回路構成が複雑になります。
2つ目は、「パケットの受信データが終了してから、返すべきデータ(例えばACK)を判断して送信開始するまで」の処理をSIFSの値以内に完了しなければならないので、SIFSが短くなればなるほど高速な内部処理が要求されるという点です。
ここで言う「パケットの受信データが終了」とは受信電波が終了することであって、受信データが取り出し終えることではないことに注意してください。受信した電波を復調してデータを取り出す処理にはある程度の時間がかかります。そして、ある程度の時間をかけてデータを取り出した上で、さらにそのデータ(パケット)の内容について処理が必要になります。
この2点から、「規格制定当初の時点で想定している製品化の時期」の技術レベルにおいて妥当なコストで製品化が可能となるような大きさのSIFSが選択されているのではないかと思います。
とても詳細な説明をありがとうございました。
今後の勉強に役立てさせていただきます。
文頭にダウンロードの話がありましたが
英語だらけで自分の力ではどこの何を
ダウンロードすべきなのか分かりませんでした。
できればお教え頂けないでしょうか?
No.2
- 回答日時:
の文章の始めのほうにある
IEEE 802.11, 1999 Edition (ISO/IEC 8802-11: 1999)
が、もっとも基本となるIEE802.11の仕様書になります。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- Wi-Fi・無線LAN ホームゲートウェイと無線ルーター間の接続用に「LANケーブルの買い換え」を検討しています。 8 2022/04/09 11:33
- Android(アンドロイド) Androidスマホのデータ移行が終わらない 1 2023/08/04 17:25
- ノートパソコン これ売る場合いくらで売れますか DELL NI65-9NHB ノートパソコン Inspiron 15 1 2023/02/22 09:36
- その他(ゲーム) 不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参! for Windowsは DELL NI6 1 2022/09/12 22:52
- ルーター・ネットワーク機器 家庭内LANで10GbE 3 2022/11/14 02:03
- Wi-Fi・無線LAN 有線LAN と無線LAN 6 2023/01/05 15:04
- Wi-Fi・無線LAN WiFi接続について 5 2022/08/04 14:52
- Wi-Fi・無線LAN 工事現場のネットワーク設定 5 2023/05/30 14:35
- その他(パソコン・周辺機器) ボイスチェンジャー アプリ、サイトからダウンロードせずにPCで使うのにボイスチェンジャー 変声器を通 1 2022/08/27 15:41
- 電車・路線・地下鉄 高崎線の特別快速は何のために存在しているのですか? 4 2023/08/08 00:46
関連するカテゴリからQ&Aを探す
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
RS232cを用いた送信プログラム
-
シリアル通信時のデータ受信方法
-
byte型を固定長で宣言したい
-
Winsock
-
DHCPOFFERの受信について
-
ネットワークでの受信バイト数
-
C++Builder6.0でのシリアル通信
-
赤外線センサーについて
-
VC++ 2010 メッセージが文字化...
-
TCP/IP のパケットの分断と結合...
-
パソコンに詳しい方教えて下さ...
-
xterm コピーペーストできない
-
ICH5R→ICH5R (RAID0) マザー...
-
バックアップ
-
ffastun.*って何ですか?
-
trac/wikiの記法について
-
バッチ処理でファイル整理
-
excel vba で 実行時エラー13...
-
xcopyの/dオプションについて
-
サーバーのファイルを復元
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
TCP/IP のパケットの分断と結合...
-
Outlookの「受信日時」「件名」...
-
UDP受信時の通信異常検知について
-
Outlookの「受信日時」「送信者...
-
VB2010で、シリアル通信の方法...
-
RS232cを用いた送信プログラム
-
CRC-CCITTに関しての仕様とサン...
-
DHCPOFFERの受信について
-
recv関数の戻り値について
-
winsockを使ったTCP及びUDP通信...
-
VC++メッセージの送受信につい...
-
シリアル通信時のデータ受信方法
-
PC98で232c送信winndowで受信で...
-
TCPのプログラミングで質問…と...
-
C#にてCTI。RS232Cの受信と送信...
-
VB2005でTCP/IPソケット通信で...
-
「TCPは全二重可能」の意味
-
ASP.NET C#でPOST受信
-
WinSock プロトコルスタックバ...
-
無線LAN、SIFSについて
おすすめ情報