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60年代にアメリカで起きた対抗文化のなかで、禅の思想という言葉がよくでてきますが、なぜ対抗文化に関係した若者たちは禅に惹かれていったのでしょうか??また、禅とはどういうことなのでしょうか??
対抗文化が衰退していった理由もわかる人がいたら是非、教えて下さい。お願いします。

A 回答 (2件)

 少し感覚的な話になるかも知れませんが、99年まで7年間アメリカで生活した時の印象から言いますと、アメリカでの「禅」は衰退したというより、かなりの部分日常に根付いていました。

例えば、amazon.comなどでzenという言葉が入った本のタイトルは、ビジネス書からガーデニング、インテリア、スポーツものに至るまで腐るほど出てきます(イチローのインタビュー集も禅という言葉がタイトルに入っていましたよね。彼はあまりに手短な答えが多いですから)。それらの本の中には、もちろん、本来の禅とは少し離れているものも含まれますが、禅は全体として「シンプルかつ奥深さがあるもの」の代名詞のようになって広く世間に行き渡っています。
 自分が少し詳しい分野の話しをすると、アメリカの最新の脳神経学、心理学の重要なトピックのひとつは宗教心とクリエイティビティーの関係なのですが、座禅をしたときの脳の状態の研究が、その流れのきっかけとしてありますし、今も盛んです。
 また、スポーツ選手(ゴルフ選手などは特に)はかなりの人が禅に関心を持って、メンタルな部分の向上に活かそうとしています。
 それから、ロックミュージックでも未だにzenという言葉は頻繁に登場し続けています。
 ところで、なぜ禅に惹かれるのかという部分ですが、ひとつは仏教自体が反暴力的な宗教として捉えられていることが、ひとつの大きな誘因でしょう。そういうところに惹かれて仏教徒となった有名人は数知れません。
 そして、なぜ仏教の中でも禅が受け入れられているのかですが、ひとつは前の方も書かれているようにロジックを放棄する快感というか、やはり別世界に触れる快感が大きいでしょう。ただ、個人的な意見では、アメリカ思想の基礎を成すプラグマティズムは、実はかなり禅思想と似通ったところがあります。手短に説明するのは難しいですが、一度、プラグマティズムの本(放送大学の教科書が一番解りやすいです)を鈴木大拙の本などと読み比べてみてください。
 私は、西田哲学には詳しくないのですが、西田哲学はもしかしたら、その辺の話に近いかも知れません(誰か詳しい人、教えてください)。
 ちょっと、まとまりのない話になりましたが、何かご参考になれば幸いです。
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禅とは何かが分からないと、アメリカの文化との関わりが分かりにくいのですが、禅という仏教は、「悟り」という言葉で示されるように、非言語的な生活から何かを得ようという点で、アメリカの何でも議論して決めるというような文化から見ると惹かれるものがあったのだろうと想像します。


たとえば、サリンジャーに焦点を絞ったサイトを見つけました。まあ、日本人でも、サリンジャーを読んで、禅のことを知った人もいるくらいですから、こういうところからはじめてみられてもいいでしょう。

参考URL:http://www.sophistic.org/scrap.html
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