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チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番の第1楽章は、20分くらいあって長いのですが、
第2、第3楽章は6分くらいと短いですね。
これでは竜頭蛇尾の印象で、全体のバランスが悪いのではないでしょうか?
どうしてこんな編成になってしまったのでしょう。
チャイコフスキーの意図を教えてください。

よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

 これは特にチャイコフスキーだけの特徴ではありません。


 モーツァルトの後期ピアノ協奏曲、つまりはピアノ協奏曲というジャンルが確立してきた頃(正確に言えばフォルテピアノ?)の作品も多くが既に曲の演奏時間の約半分を第1楽章が占めています。
 第1楽章ではピアノのテクニックを存分に見せるために通常のソナタ形式よりはかなり拡大された形式となるのが通例となっているためです。
 これはその後も引き継がれベートーヴェンでも特に後期になるほど第1楽章の比重が大きくなっていきます。
 また、1楽章でたっぷり楽しんだ後で第2楽章でじっくりと聴かせる音楽に浸らせ、第3楽章を軽やかに終わっていく、というのは竜頭蛇尾ということではなく、むしろ一曲のバランスとしては適切かと思います。ここでまた重くなってしまっては明らかにお腹一杯になり過ぎてしまいます。近代近くなってくるとまた作風の流れが変わっていくのでそうしたものもないとは言えませんけれど‥‥。

 なお、これはピアノ協奏曲だけではなく、ヴァイオリン協奏曲などでもほぼ同じことが言えます。
 但し、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲はまだ若い時分の作品なのでそうした傾向はほとんど無く、典型的なのはこれもベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲になります。
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シンフォニーもそうですが、ソナタ形式の第1楽章は内容的にも一番濃く、演奏時間も長くなります。

コンチェルトですと、カデンツァもプラスされますしね。

個人的にはバランスが悪いとは思いませんが。
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ピアノ協奏曲に限らず、どうしても第1楽章というのはソナタ形式でもあり(かつ、雄大に作ろうとして)作曲家が頑張ってしまうのですね。

だからどうしても頭でっかちになってしまいます。最終楽章はロンド形式で速度も速く、小節数のわりに演奏時間が短くなってしまいます。
ですから、チャイコフスキーに限った、ピアノ協奏曲に限ったことではありません。
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