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1.古舘法律事務所で金田一と古舘が会話するシーンで金田一が「我々の前で繰り広げられている一連の殺人事件は佐平翁がやらせているような気がしてならない」と言うセリフと
2.松子が言う 父の怨念とは何の事をいっているのでしょうか?
このふたつの意味が分りません。教えてください。

A 回答 (1件)

「佐兵衛翁の怨念」はこの物語の根幹を成す最重要要素ではあるのですが、このドロドロ感を言葉にするのはなんとも難しいのですよね…。

以下、自己解釈で申し訳ないのですが。
(激しくネタバレにつき注意)

佐兵衛翁は自分が死んだ後、三人の娘が遺産を巡って醜く争い、自分が可愛がっていた珠世をないがしろにするであろう事を予感していました。また、三人の娘が青沼母子に行なった非道もあり、三人の娘に対して内に秘めた憎悪を抱いていました。「珠世とその婿に全ての遺産を譲る」という遺言は、珠世可愛さの為だけでなく、遺産がびた一文も三人の娘にいかないようにするためのものだったのです。

遺産を巡り、三人の孫達が血で血を洗う惨劇を繰り広げる状況は、はたから見れば佐兵衛翁がわざと殺し合いを呼ぶような遺言を残したが故にしか見えません。それが「佐兵衛翁がやらせているような~」という言葉になってきます。
(実際のところは、佐兵衛翁は珠世と佐清が相愛であることを知っていたので、本来ならこんな惨劇にはならなかった筈です)

松子は佐清可愛さから己の手を汚し、自滅への道を突き進んでいく訳ですが、松子にはそれが、自分が行なった非道に対する佐兵衛翁の復讐であるように感じられたのでしょう。また、佐兵衛翁はそれ程までに自分に対して憎しみを抱いていたのか、と戦慄を覚えた事と思われます。これが「父の怨念」という事ではないのですか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
疑問が解けてすっきりしました。
好きな映画なのでもう一度見たいと思います。

お礼日時:2007/04/19 04:06

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