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カットソーという言葉がずいぶん前から使われていますが、私はこの定義がよくわかりません。Tシャツとどう違うの?っていつも思っています。基本的な質問で申し訳有りませんが、誰か教えて下さい。

A 回答 (5件)

しっかり理解していただけるように、少々長い前置きを書きます。


いわゆる「生地」というものにはいくつか種類があるのですが、大きく分けると
1.『不織布』:繊維を適宜からませることによって作る生地で、イメージ的には紙に近いもの。被服用素材としては接着心などが主ですが、表にでるようなものに使うことは少ないです。
2.『布帛=織物』たくさんの経糸(たていと)を、交互(あるいはそれに準じた規則的な交差)に緯糸(よこいと)を渡すことでできているもの。「鶴の恩返し」で、鶴が機織りをしていた、あの機械でできる生地がそうです。ブラウスやジャケットなどはこの生地がほとんどで、服を作るときにはこの生地の上に型紙を置いて裁断し、パーツをとります。
3.『ニット=編物』:一本の糸をループ状にし、そのループをくぐらせるように次の段のループを作って「編んで」いくことでできる布地。毛糸の玉を転がしながら棒針やかぎ針で編み物をしている姿をご覧になったことがおありかと思いますが、あれがそうです。

ここで、本題のカットソーに一番関係のある「3.」についてもう少しお話しします。ひとつのループから二つ以上のループを出すことでその段の目数を増やすことで布幅を広くしていく「増し目」、いくつかのループをまとめて、そこからひとつのループを出してその段の目数を少なくすることで布の幅を狭くしていく「減らし目」、といった行為によって、布の形を型紙と同じ形にしていくことを「成形」といいます。袖付け線や襟ぐりに「人」「入」の字の様な模様があるのは、成形をした部分です。既製品の場合、その手間の問題から「増し目」「減らし目」のどちらかだけを行う「半成形」という方法もありますし、まっすぐ編み地を編みたてておいてから型紙を載せて裁断(cut)し、はぎ合わせる(linking)「カットアンドリンキン(グ)」という方法もあります。私の約20年の経験で、最も細かい成形をした既製品は18ゲージ(1インチ=約2.54cmの中に編み目が18ある、かなり細かい編み目の編み地のことです)の減らし目製品です。ただし、これは国産ではできません。
さて、カットソーですが、カットソー製品、といわれるものに物差しを当て、虫眼鏡で見てみると、1インチに18目なんてものではありません。もっとたくさんあります。つまり、とうてい成形はできない細かさなのです。カットソーに使われる生地も、生地組織はニットと同じ、ループの繰り返しです。ただし、通常みなさんが目にするニット地は「緯編(よこあみ)」といって、横方向に編んでいって生地の端まで来たら戻っていく、という往復作業なのですが、カットソーに使われる生地のほとんどが、「丸編(まるあみ)」といって、螺旋状に編んでいくものです。しかも、高速化を図るために、糸は複数本供給され、布目は必然的にやや斜めになります。そしてできてきた編み地は筒状になっています。言ってみれば、巨大なリリアンみたいなものです。そして、この編み地を切り開き、平面状にします。この上に型紙をおいて裁断(cut)し、縫製(sew)して、製品にします。cutしてsewするから、カットアンドソー、カットソーといいます。カットソーの場合も含めて、裁断することで、どうしても型紙と型紙の間の部分が裁ち屑になります。成形は、元々型紙通りの形を作るので、資源的な無駄はでませんが、手間がかかります。一長一短あるわけです。


他の方の回答を否定してしまう内容になりますが、Tシャツはカットソーのひとつのアイテムです。
最近は、赤ラベル、青ラベルなどで3枚組販売をしているアメリカの某有名Tシャツメーカーが、丸編み機から取り出した編み地そのものを、切り開かずに肩の部分だけを縫い、袖を付け、襟ぐりと裾だけ始末をすることで、脇縫いの工程を省いたものをジャマイカで縫製させていますね。

ついでに、繊維業界では、「縦」「横」という字は使わず、「経」「緯」という字を使うことも覚えて置いてください。
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この回答へのお礼

こんなに詳しい説明をしていただいて、本当にありがとうございました。よくわかりましたよ。他の3人の回答者の皆さんも私のためにありがとうございました。

お礼日時:2002/06/29 14:38

スタイリング&カラーコンサルタントの都外川八恵です。


一般的には「カットソー」という呼び名が広まって定着していますが、本来は「cut and sewn=カット・アンド・ソーン」=「カット=切る」「ソーン=縫う」です。具体的には、丸編み機やたて編み機で流し編みした反物状のジャージー生地を用いて「裁断&縫製」した製品で、織物の場合には使われず、ニットだけの用語になります。
スタイリングとカラーのコンサルティングのことならCOCOLOR(ココカラー) http://www.cocolor.biz
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オンラインショップなどで、胴の部分を前後、別の生地で縫い合わせたT-シャツの説明文などによく使われていますね。



ニットとカットソーの違いは、
ニットとは型紙にそって編んだもので、
カットソーとは編んだ生地を型紙にそって裁断したものです。

編物は原則として衣服全体を型紙に従い[編む作業]で作り上げますが、[カット&ソー]の場合は文字通り平面に「編み上げた」布状の

ものをカッティングしてから、ソーイング(縫い合わせ)して服の形に仕上げるところから[カットソー]と言います。

縫い合わせることにより「セーター」のように編み上げるだけのものより、裁断する分デザインに変化を持たせる余地はあります。
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カットソーとは、ニット地(メリヤス・ジャージ・リブなど)で作った製品のことをいいますので、Tシャツとは素材が違います。



詳しくは、参考URLをご覧ください。

http://www.tanpopomall.com/woman/fashion/sozai/s …

http://www.kao.co.jp/LIFEI/recipe/htmldate/f21.htm

参考URL:http://www.tanpopomall.com/woman/fashion/sozai/s …
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以下の参考URLで簡単に述べられています。


それによると、本来の由来とは大きく変わってきているようですね。
(ページ一番下に載ってます)

<繊研新聞「用語解説」>

参考URL:http://www.senken.co.jp/yougo/y212.htm
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