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「返品した書籍の行く末は一体どうなっているのか。」
このことが以前から気になっていましたので、本屋でのアルバイト経験がある友人に尋ねてみたところ、「よく知らない。」との返事・・・。
一体、『売れ残り』はどのように処理されているのでしょうか?

A 回答 (6件)

No.5の方のおっしゃる印税について、補足しておきたいと思います。


印税というのは、多くの場合、売れる、売れないに関わらず、出版契約を結ぶ段階で決まります。
初版が例えば5千部ということであれば、5千部の分の印税が支払われるわけです。これは、例えば、実際に流通して、売れた分が2千部であっても著者には初期の契約通り5千部の印税が支払われます。と言うことで、売れなくて、断裁されてしまった分に関しても印税は支払われています。
さてブックオフの問題ですが、これは再版・重版(再販ではないですよ)される可能性がひくくなると言うことに問題があるのです。ブックオフで売られている本というのは、あくまでも中古なので、新品を作れなくなってしまうのです。これでは、再版・重版がかかり、新たにその分の印税が入ってくる可能性が無くなってしまうのです。最近、プレイステーションのソフトの中古販売が問題になりましたが、問題としては、基本的に一緒です。

ほんとうは、出版契約というのは色々な形態があるので、上記だけでは無いのですが、一応、もっとも一般的な形と言うことでここでは書いておきます。
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この回答へのお礼

何度も回答いただいて、ありがとうございます。このごろ何かと流行のブックオフにそんな問題が潜んでいたなんて、驚きです。捨てられたり、断裁されたりするよりは、ブックオフでもう一度値段をつけてもらって世の中に出回る方が、作者の方にもその作品にもずっと良いのだとばかり思っていました。表面だけではわからないこともあるんですね。
この質問にはたくさんの方に答えていただいて、何だか恐縮です。この問題はまだまだ多くの問題点を含んでいるようですし、いろんな角度からもう少し自分なりに勉強してみようかなぁと思っています。これまでご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/07/18 16:37

もうたくさんの良回答があるので、蛇足だとは思いますが。



いま、本の返品率は、非常に高いです。4割くらいはあるように読んだことがあります。この本の返品についても興味深く書かれている本に、佐野眞一「誰が本を殺すのか」があります。私には、大変興味深かったです。

余談になりますが。

最近では、ブックオフ等の本屋の進出がめざましいです。ここで、作家の印税が、問題になっています。これは考えてみると不思議な話だと思います。
本来新刊書で購入した段階で印税は支払われており、読み終えた古本に、印税は関係ないと思うからです。
ただ、万引きの問題があります。これは、印税を支払われていないからです。でも、これは、万引き自体の問題であると思います。
そこで、考えられるのは、売れ残ったのを廃棄処分の形で処理して、実際は、このような本屋に売ることが行われているのでしょうか。この場合には、印税は作家に入らないのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

蛇足、ありがとうございます。本の返品に関しては、友人に聞いたところによると、何でも「即返」というのが頻繁に行われているそうですね。次々に新刊出版物が配本されるので、陳列のサイクルがすごく短いと聞きました。
書店に行っても手に入れたい本が見つからなかったり、図書館に依頼してもなかなか届かなかったりするのは、きっとこの為なんでしょうね。出版流通のシステムに物申・・・したところで何か変わるわけではないのでしょうけれど、何だかこの状況を見る限りでは、書籍の販売状況にそぐわない出版・刊行が行われているような感じがします。不思議。

お礼日時:2002/07/18 16:18

売れ残る本、いやな響きです。

でも、そういう本のたどる道に関心を持っていただいたのは、とてもうれしいです。

本の流通は、おもにこうなってます。
出版社→取次(卸)→書店(小売)
という経路をたどるのが大半です。直販というのもありますが、たいがいは取次を経ています。
で、ここからがご質問の答えになります。
書店である期間おかれ、売れなかった(というよりも書店側が売れないと判断した場合)納品された本は、再度取次に戻され、さらにそこから出版社へと戻されます。運のいい本は、売れ行きのいい書店、地域にまたすぐに出荷されるのですが、運の悪い本は倉庫のなかにしまわれます。そこで、しばらく本は注文がかかるのをひたすら待つことになります。
そして、ある一定期間が過ぎると、今度は倉庫のなかに眠っている本は商品として見なされてしまうので、税金がかかってしまい、税金対策として悲しくも断裁されてしまいます。断裁された本は、どろどろに溶かされて、再生紙としてまた市場に出回ることになります。
おまけですが、取次から戻ってきた本、断裁されそうな本は出版社の社員に配られることが多いです(ただ配られるときは、奥付のところに見本印が押されているので、社員としては古本屋に売ることもできません)。
ということなで、売れ残る本というのはなかなか気の毒なものです。
先に少しだけ触れた直販で書店に並ぶことになった本に関しては、売れ残っても、原則としては、ずっと書店の棚にささっていられます。これは、書店、出版社により販売形態がまちまちなので、どこがそうだということは一概には言えません。
しかし、ほとんどが取次を通すので、売れなければ、基本的には断裁されてしまいます。断裁されている現場を見ていると、悲しいですよ。

本が書店で売れ残っているようでしたら、どうか哀れんでやってください。
では。
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この回答へのお礼

丁寧にご回答いただいて、ありがとうございます。断裁なんて、聞くのも見るのも初めての言葉で・・・何というか、ショックです。仮にもし、それがどんなに悪書であったとしても、出版までの経緯にはたくさんの人が携わっているのだと思うと、誰の手にも取ってもらえずに消えていってしまうなんて・・・やっぱり寂しいですね。
本の行く末に関しては本当に気になっていたので、詳しく教えていただいて助かりました。自分なりに出版流通関連の本などをあたって調べてはいたのですが、なぜか返品後のことは触れられていないんです。これって、自分が探し出せていないだけなんでしょうか?

お礼日時:2002/07/17 17:21

これまで回答なされている方々の説明で十分だと思いますが、補足として・・・。


一般的に書籍というものは、それぞれの本屋で代行販売をしているのであって、本屋のものではないのです。ですから、ある一定期間売れ残ったものはそれぞれの出版会社に返却されます。(大型電気店で書籍を扱っているフロアのものは買い取りで販売しているので、出版会社への返却はありません。)

返却されたものは、他の本屋からの注文があり次第そちらに搬送されますが、それでも売れ残る場合は、裁断されて処分されていたんですね、2・3年前までは!

現在、再販制度が変わりましたので、売れ残った書籍は値段を替えて販売できるようになりました。ただそれでも売れ残る場合は捨てられるんでしょうねぇ。

参考になさってみてくださいね。
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この回答へのお礼

補足いただいて、ありがとうございます。そういえば、デパートなどで「本のバザール」というのを見かけたことがあります。「古本屋さんでもないのにこれっていいのかなぁ。」と思っていたのですが、そういうことだったんですねぇ。なるほど。

お礼日時:2002/07/17 17:28

古本屋さんにも出回るそうです。


あと、スーパーなどの一角で、新しい本なのに安く売っている事がありますが、あれは、返品された本を持ってきていると聞いた事があります。
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この回答へのお礼

ご回答いただいて、ありがとうございます。何と!古本屋さんに出回っているんですか!時々見かけるピカピカのやつとかありますけど、果たしてあれがそうなんでしょうかねぇ??

お礼日時:2002/07/17 17:34

取次ぎ→出版社と戻されて(取次ぎに別の書店から注文が入っていればそちらへ回されるでしょうが)、一部は注文待ち、一部は裁断処分だと思

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この回答へのお礼

ご回答いただいて、ありがとうございます。知ってらっしゃる方は、本当に知ってらっしゃるんですねぇ・・・。もう一度、図書館行ってみます・・・。

お礼日時:2002/07/17 17:36

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