アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

オーケストラでフィンランディアをやるのですが、私はこの曲があまり好きになれません。

「全体的にこんな感じ」というのではなく、回答者様たちが演奏したり、聴いたりして、
この楽器のココがカッコイイ!とかここが演奏していて気持ちいいとかを教えていただきたいです

メロディーではなく、裏で何かやっているのでも結構です。どんな魅力のある曲なのか教えてください

A 回答 (3件)

こんにちは。


アマチュアのオーケストラ経験者です。
長文になりますが。

まず,この曲が持つ背景について少々。

「フィンランディア」という名前から想像がつく通り,これはフィンランドの曲です。
この曲が作られた頃(19世紀末)のフィンランドは,独立した国としては認められず,ロシアの支配下にありました(世界地図を見ると分かりますが,フィンランドはロシアのすぐ近くです)。
フィンランド人の作曲家シベリウスは,このような時代の中,あえて作品に「フィンランド」という名前を用いました。そんな事をすれば,当然ロシアには目をつけられるでしょう。(実際,のちにロシア政府からは演奏を禁止されました)
しかし,それを承知の上でなお,彼は,「この地は,私たち(フィンランド人)のものである」,と宣言したかったのかもしれません。
*なかなか想像がつかない事ではありますが,自分たちの住む場所が自分たちのものではない,というのは,とても苦しい事なのだろうと思います(だからこそ,今なお世界中で民族紛争が絶えないのでしょう)。

さて,曲に移りましょう。

冒頭の低い音(トロンボーン)による重苦しい雰囲気は,巨大さ・暗さ・邪悪さといったものを連想させます。巨人が何かを威圧し踏み潰すような音の動き(これを旋律(1)とします)が何を示しているかは,上の背景が分かれば想像はつくと思います。巨人が一度吼えた後,ティンパニによる地響きのような音が迫ってくると,さらに人数・音量が増します。フィンランドの大地の苦しみ・怒りかもしれませんし,さらに威圧的に襲い掛かってくる何かかもしれません。
次に音色ががらりと変わります。木管と弦楽器による祈りと嘆きが入り混じった音色と旋律です(旋律(2))。これはきっと,フィンランドの人々の想いでしょう。この旋律にはフィンランドの民族的な音楽の要素も入っているように思います。次第に盛り上がっていき,それが頂点に達しようとするとき!
テンポが突然速くなり,金管楽器による鋭い音が唐突に割り込んできます。「お前たちの自由など許さない!」と怒鳴っているようでもあります。やがて,低く不気味な音を背景に,切迫感を増した旋律(1)が登場します。
しかしこれはふと途絶え(この辺り,ちょっと曲の展開としては唐突すぎる気もしなくもないですが^^;),明るく前向きな雰囲気になります。注意深く聴くと,旋律(2)の動きが長調に転調して用いられている事が分かるでしょう。つまりここもフィンランド人たちを表していると考えられます。
これが静まると,とても有名な中間部の旋律です(旋律(3))。
ここでは,大げさに感傷的に嘆き悲しんだり,声高に勝利を望んだり,そういう事はありません。音域が1オクターヴもないこのなだらかな旋律は,愛する故郷の自然と人の美しさ・優しさを穏やかに描いているようでもあります。
シベリウスは,ただ純粋に,自分にとって本当に大切な事を音に書きとめただけなのかもしれませんが(このような曲の作り方が,シベリウスという作曲家の最大の特徴であると思っています),だからこそ,演奏する人や聴く人の心に響くような気がします。なお,この旋律はフィンランドの第二の国歌とも言われています。
音楽は再び活気づき,ロシアを暗示する旋律(1)はもはや登場せず,フィンランド人の旋律(2)が元気よく現れ,最後には旋律(3)が堂々と鳴り響き曲を閉じます。

・・・というのが大体の(という割りには長いですが^^;)曲の流れだと思います。


すごーく正直に言うと,作品としての完成度は決して高くはないかもしれません。
中間部の旋律の素晴らしさと,その旋律や曲全体の背後にある想いの表現が大切だと思います。

長文失礼いたしました。素敵な演奏になりますよう♪
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます。

回答と照らし合わせながら曲を聴いてみました
なるほど、歴史とかけ合わせて聴いてみると色々なことが分かりますね!

極端すぎる曲だと思っていたんですが、「自分にとって本当に大切な事を音に書きとめただけ」ですか。素敵ですね。

お礼日時:2007/07/27 17:32

学生オケをやっているものです。


過去にフィンランディアを演奏したことがあるので、参考までに書かせて頂きたいと思います。

私がこの曲で好きなところは、練習番号Bの前のチェロ、練習番号I以降の木管アンサンブルですね。音の移り変わりや透明感が、シベリウスらしいなーっていつも思います☆

基本、この曲は和音が重要な曲です!(低音楽器が魅力的です♪)
冒頭の金管はピタってはまれば壮大さも増し、音色の幅が広がります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

そうですね。のばしの多い曲で退屈だと思ってたのですが、決して簡単なわけじゃなくて、和音の音程とかがうまく合ったらきっと気持ちいいでしょうね。

お礼日時:2007/07/27 17:34

私は吹奏楽をしていたころに、ユーフォニアムでこの曲を演奏したことがあります。

このため、オーケストラですと弦楽器などになる木管楽器などの音色など、印象が違う部分があるかもしれませんが、参考に書いておきます。

この曲の好きな点としては、出だしの部分の力強さと、中間部分の落ち着いた部分(フルートのソロなど)でしょうか。
あとは、全体的に力強いところでティンパニーの音が響き渡る感じが印象に残っています。

落ち着いた感じがするような部分もあれば、力強く進んでいくような感じの部分もあり、メリハリがあって楽しい曲だと思いますよ。
小川のせせらぎ、雄大な山々などの雰囲気が印象として残っています。

自分のパートでは中低音域になりますので、メロディパートはないですが、全体的に楽しめながら演奏でき、テンポも速すぎず演奏しやすい曲でした。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

オーケストラの楽譜には残念ながら、フルートのソロは無いですが、
ティンパニー、格好いいですね!

「小川のせせらぎ、雄大な山々」
なんとなく聞いていただけで、そんな事考えもしませんでした。もう一度、色んなことを想像しながら聞いてみます

お礼日時:2007/07/27 17:26

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!