10代と話して驚いたこと

マイナーのダイアトニックコードをどのように覚えていいかわかりません。

ある2つの音楽理論のサイトに載せられているハーモニックダイアトニックコードを見てみると、

CHmスケールの場合、   ※H=ハーモニック
「ImM7、IIm7(b5)、III♭M7(#5)、IVm7、V7、VI♭M7、VIIdim7」

AHmスケールの場合、
「ImM7、IIm7(b5)、IIIM7(#5)、IVm7、V7、VIM7、VII#dim7」

サイトによって「IIIにb」「IVにb」「VIIに#」が付いてたり、ついてなかったりしてますがこの場合どういう風に覚えればいいのでしょうか。

私の見解では、CHmの3度はEb。AHmの3度はC。なので単純に主音に#、bが付いてる/いないから違うだけなのかなあと思っています。

A 回答 (4件)

再び失礼します。

返信読みました。

返信内容についてですが、誤解があるようです。今一度落ち着いて読み返していただければと思いますが、「短○度」の音程をルートとするダイアトニックコードにおいて、それに「♭」をつけて表現するのは"度数表現"の場合です。具体的にキーを指定し、その相対表現に対して絶対音程での表現に改めた場合、それは既に度数表現ではありませんので、そこにそれ以上の修正をくわえる必要はありません。

基本的に、"度数表現において"ダイアトニックコードを表す時は、ローマ数字は長音程を基準に振られています。つまり、とあるキーにおいてトニックに対してIImという度数で表現したコードがあるとすれば、これはトニックから長2度上の音程をルートとするコード、IIImであればトニックから長3度上の音程をルートとするコードを表します。
ただし、マイナーキーのダイアトニックコードを考える時、マイナーキーには短音程が含まれることになり、その短音程をルートとするコードも出現します。この時、マイナーキーの3度の音程をルートとするコードについて、「III」と表現してしまうと、これは長音程の3度、つまりトニックから2全音上の音をルートとするコードと見分けがつきません。実際はマイナーキーでトニックに対する3度の音は短3度であるので、これをルートとするダイアトニックコードは長3度より半音低いことを明示するために「bIII」と表現しなければいけません。つまり、"度数表現でのコードの表現"においては、短○度と表現される音程については、これにフラットを付記する必要があります。先の回答中の問題の部分はそれを説明したものです。

Amキーでダイアトニックコードを考える時、bIIIM7(+5)のコードはCM7(+5)に相当します。これは既に度数表現から絶対的な音名での表現に修正されているもので、これに対して上記の修正を加える必要はまったくありません。
混乱があるようでしたら、一度音名をすべて書き出してみて、それと度数との対応関係を整理して捉えなおすのが良いでしょう。すべて書き出してみれば、手間はかかりますが理解はしやすくなるでしょう。
Aを基準としてみた場合、それに対する度数表現と他の12音階のそれぞれの音程との対応、ならびにハーモニックマイナースケール上でのダイアトニックコードを対応させて整理してみると、

A:完全1度 : AmM7 [ImM7]
Bb:短2度
B:長2度 : Bm7(-5) [IIm7(-5)]
C:短3度 : CM7(+5) [bIIIM7(+5)]
C#:長3度
D:完全4度 : Dm7 [IVm7]
Eb:減5度 ≒D#:増4度
E:完全5度 : E7 [V7]
F:短6度 : FM7 [bVIM7]
F#:長6度
G:短7度
G#:長7度 : G#dim7 [VIIdim7]

このような関係になります。また、キーをCに移せば、上の表は

C:完全1度 : CmM7 [ImM7]
Db:短2度
D:長2度 : Dm7(-5) [IIm7(-5)]
Eb:短3度 : EbM7(+5) [bIIIM7(+5)]
E:長3度
F:完全4度 : Fm7 [IVm7]
Gb:減5度 ≒F#:増4度
G:完全5度 : G7 [V7]
Ab:短6度 : AbM7 [bVIM7]
A:長6度
Bb:短7度
B:長7度 : Bdim7 [VIIdim7]

こうなります。これらを参考にして、AないしCをキーとしたメジャーキーでのダイアトニックコード群や、ナチュラルマイナースケール上のダイアトニックスケール群、メロディックマイナー上行のダイアトニックスケール群などを整理してみたり、あるいはキーを変えて同じような対応関係を整理した表を作成してみたりすると、だいぶわかりやすく捉えられると思いますよ。

度数表現のやり方と、絶対音程での表現とを混同しないように注意して、両者を明確に切り分けて把握するよう努めると良いでしょう。
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この回答へのお礼

毎回お世話になっております。返信コメント誠にありがとうございます。
「bIII」には直接、主音にもbを付けなきゃいけないのかと疑問に思っていましたが、それがやっと晴れることができました。音名と度数を並べるように書き、bの付いているローマ数字を当てはめるとその度数は短音になりました。とてもスッキリしました。回答に載せられたダイアトニックコードの一覧表は、わからなくなったときにとても整理しやすいです。
少しずつですが僅かながらに手ごたえを感じはじめ、今までのモヤモヤ感みたいのも無くなりつつあります。ありがとうございました。

お礼日時:2007/09/22 21:44

音階などを度数表現する場合、度数での表現はある特定の音程に対する相対的な音程差を絶対的な数値(度)で示すもので、その基準とする音程によってその表現が変化するということはありえません。

もしそうした意図で度数の表現を変化させているとしたら、その表記は誤っています。
そもそも度数表記というのは、相対的な音程の関係を数字で表現することにより、キーが異なる例を参照したり比較したりする場合でも、共通した表現でそれらを対比できるということに利点があります。キーが変わるごとに度数の表現の仕方が変わってしまっては、度数で音程関係を相対化して表現する意味がありません。ですので、キーによって度数の表現に変化があると捉えるのは誤りです。また、キーによって度数表現の決まりを変えているとしたら、その表現の仕方が間違いといえるでしょう。

マイナースケールを基準とするダイアトニックコードには、マイナースケールがナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナー(上行)の3種類があるように、3つのバリエーションがあります。
これらのスケールに共通する特徴として、トニックに対して3度の音程は短3度になることが挙げられます。そのため、ダイアトニックコードを考える場合、3度の音程をルートとするコードについても、トニックに対して"短3度"であることより、ルートの表現は「bIII」という表現になるのが妥当といえます。
また、6度の音程をルートとするコードについても、ナチュラルマイナーとハーモニックマイナーにおいては6度の音程がトニックに対して"短6度"であるため、こちらも同様に「bVI」をルートとするコードとして表現されるのが妥当でしょう。メロディックマイナー上行については、6度は長6度に変化しているため、メジャーキーのダイアトニックコードの時と同様「VI」をルートとするコードになります。
7度については、ナチュラルマイナーでは短7度の音程になるため、それをルートとするコードの表現は「bVII」と言うようになります。ハーモニックマイナーとメロディックマイナー上行では、7度は長7度に変化しているため、それをルートとするコードの表現は「VII」と言うようになります。
このあたりは、度数表現の内容を再確認してみるのが良いでしょう。基本的に、ダイアトニックコードの度数表現においては、「短○度」と表現される音程をルートとするコードは「♭」をつけて表記されるのが一般的です。

また、度数表現については、どのキーであっても相対関係が共通していれば、その表現の内容は同じになります。ハーモニックマイナーを基準とするダイアトニックコードを度数で表現すれば、それはどのキーであっても
「ImM7・IIm7(-5)・bIIIM7(+5)・IVm7・V7・bVIM7・VIIdim7」
となります。これがキーによって変化するということはありません。

参考まで。
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この回答へのお礼

短3度=マイナースケールになる。そしてそこにbが付く。

>「短○度」と表現される音程をルートとするコードは「♭」をつけて表記されるのが一般的です。

Amナチュラルキーの場合だと、主音AからのCは短3度なのでこれにbを付けると「bCM7(+5)」となる。しかしbCというのは長2度のBと同じ音程になるのでbCM7(+5)の主音はCからBへと変わってしまうのではないでしょうか。

お礼日時:2007/09/21 01:05

 NO.1です。


 先の書き込み内容にてミスがありましたので訂正いたします。

 ハーモニックマイナースケールでの全音/半音の順として書いた、”全音-半音-全音-全音-全音-(1全音半)-半音”は、”全音-半音-全音-全音-半音-(1全音半)-半音”です。

 申し訳ありませんでした。
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 スケールにローマ数字で番号をつけて表す”ディグリー”によるコード表記では、各ローマ数字は、メジャースケールを基本とするのが一般的なものとなります。



 すなわち、I II III IV V VI VIIというものは、メジャースケールでの全音/半音の順で並んでいることになり、Iから全音-全音-半音-全音-全音-全音-半音となっているということです。
 この音程の順を保ったまま、他のスケールにも適用すると考えるわけですので、ハーモニックマイナースケールでは、全音-半音-全音-全音-全音-(1全音半)-半音となっているため、IIIとVIに♭をつけて適合させていることになります。

 したがって、御質問文の中で、CHmスケールとして示されているもののほうが通常のものです。
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この回答へのお礼

ローマ数字を全音/半音に並び替える事ができるのはいいですね。
半音のところはおのずとbになる。全音ならbが付かないということですか。ありがとうございました。

お礼日時:2007/09/21 00:43

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