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今までアニメにおけるキャラクターなどの主線の太さは一定だと思っていました。しかし、とある本を読んで漫画と同じように線の抑揚があることを知りました。その本には、原画(動画)を鉛筆で描き、それをスキャナで取り込んで加工して使う、と書いてありました。ここで疑問に思ったのですが、なぜ線を鉛筆で描くのでしょうか?ラフ絵があり、それをトレースする場合です。

抑揚をつけるなら漫画で使われるGペンなどのほうがやりやすいですし、色もしっかりした黒色でスキャン後の処理も楽だと思います。実際に私も鉛筆で抑揚のある線を描いてみましたが、やりにくかったです(Gペンの習熟度は低いです、つまり鉛筆の方が扱い慣れてます)し、線を細くしようと力を抜くと色が薄くなってしまいます。

鉛筆だと消してやりなおしできるからでしょうか?
あまり何回もやり直し(消しゴムがけ)してしまうと紙が汚れて使いものにならなくなると思うのですが。

A 回答 (6件)

アニメーション制作が今のようにデジタル化される前は、トレスマシンという機会を使って、紙に描かれた絵をセルに転写していました。

その際、鉛筆に含まれるカーボンを熱転写させるので、カーボンの含有量が多いほど綺麗にセルに転写されたのです。現場では主にBか2Bの鉛筆がよく使われます。それは薄い鉛筆だと線がかすれてしまい、濃い鉛筆では紙が汚れてしまうからです。シャーペンの芯にはカーボンが含まれていないので、セルに転写することは出来ません。同様の理由で、インク類で描かれた線も転写することが出来ません。
このような事情から、かつては鉛筆で描く以外に方法が無かったのです。

現在は黒い線なら何でもスキャンできるので、Gペンの線でアニメーションさせることも可能です。ショートフィルムなどでは、独特の効果を狙ってGペンを使ってみるのも面白いかもしれません。しかし商業アニメーションではスケジュール的な都合や、集団作業におけるGペンの取り扱いの難しさ(線の統一感、スキル、経費)などから、現実的な選択ではありません。

とはいえ、上記のような技術的な理由以前に、絵描きにとって一番身近で使いやすい道具が「鉛筆」であるというのが単純な理由だと思います。
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昔アニメ着色のバイトをしていました。


スキャンされた線画を塗っていくものです。
確かに動画は鉛筆線でしたが、普通私たちが描くような鉛筆の線ではありませんでした。
消し跡もほとんどないようなきれいな線でしたよ。

たまに薄い線もありますが、スキャナで撮った線画データーは主線の黒とハイライトなどの赤、影の青(たまに2影の緑だっけ?)だけなので、薄すぎる線は写っていなかったような気がします。
(スキャンの人の腕によったり…)

鉛筆で描く理由ですが、やっぱり時間短縮でしょうね。
1話分でもかなりの量の枚数があります。
一人で動画を描いているわけではないと思うのですが、一枚一枚インクで描いて乾かしていると、オンエアに間に合わないような気がします。
それに乾いたインクでも結構汚れますよ。
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補足ですが参考に・・・。



1枚絵中心で描いて、しかも鉛筆の方が慣れているなら、ちょっとお高いですが
水性顔料系ゲルインクボールペンが使いやすいかも。
自分は、UniBallSIGNOも使ってます。 
太さも数種ありますから、使い方次第です。(それはペンでも同じ事)
物凄い抑揚をつけるなら別ですが(Gペン特性)適度の抑揚なら◎です。
この場合は、コピー用紙でも漫画用紙でも上質紙でできてるならOKですよ。

ところでアニメの場合超がつく抑揚線は線と線を塗り潰し指定です。

画材も線画の抽出方法も人それぞれだと思うので
色々試行錯誤して自分に合ったのを見つけてください。

では!
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>なぜ線を鉛筆で描くのでしょうか?ラフ絵があり、それをトレースする場合です。


>鉛筆だと消してやりなおしできるからでしょうか?
それも理由のうちのひとつだと思いますが、

>あまり何回もやり直し(消しゴムがけ)してしまうと紙が汚れて使いものにならなくなると思うのですが。
これらは、スキャン時の設定や処理で線だけを残すというような事が簡単に出来るようになっているから
ということもあると思います。

また、そういうものを書く場合、単なるコピー用紙にHBの鉛筆で書くような
馬鹿なまねはしません。表面の滑らかな専用の用紙に美術で使うような4Bのような
やわらかい鉛筆を使うので、大きな筆圧をかけることなく書くことが出来るので
消す際にも、汚れが少なくて済むはずです。
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専門知識なしで考えても、Gペン画はインクあるいは墨汁を


ペン先につける手間がかかることと乾くのに時間がかかるという
大きな欠点があります。乾かすための器具があるとしても
そこへの着脱の手間がかかります。
したがって、
鉛筆線の濃淡を単一の黒に補正する設定が成されていると
考えるのが自然です。
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アニメ現場ではスキャンの専用ソフトや専門職がいます。


すべて鉛筆トレス線専用に開発設定されてます。

大昔は漫画と全く同じ手順を踏んでいて原画(キーの絵)動画(間の絵)が
終わったら彩色トレーサーさんがペンで描いていました。
その当時は、動画も原画同様、結構ラフな絵でしたよ。
しかし制作時間・制作費の関係で動画を描くと同時に清書をし、後は機械に任せるようになったのです。
(昔はトレスマシンで今はスキャナーになりましたが原理は同じです)
同時に鉛筆でペンで仕上げたように線を引く技術が作られました。
俗に言う、タップ割りとクリーンナップです。
ただの鉛筆線ではないのですね。
(作画崩壊の動画はこの辺がまずできてませんw)

消しゴムは殆どはみ出し修正する程度しか使いません。
大きく間違った場合は、新しい紙にします。何回も消す位なら新しい紙にしますよ。
消す時間が勿体無いので・・・一発勝負です。
アニメーターにとって鉛筆は下書き筆記用具と同時に、
仕上げ用のペンとインク、消しゴムは修正液と言うわけです。
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