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エミリ・ブロンテの『嵐が丘』という作品の評論を読んでいたところ、語り手のネリーはヨーマン階級に属すると書いてあったのですが、ヨーマン階級というものがどのような階級のことを指すのか分かりません。どなたか教えてください!

A 回答 (3件)

既に他の方が回答された「裕福な自営農」というのは全くその通りですが、「平民としては最上位に属する」という点に特に注目すると、その評論の言うところが、更にわかりやすくならないでしょうか?(ヨーマンの上のジェントリーは、貴族と平民の中間のような存在。

都市の市民=単なる住民ではなく、法的な意味での市民。身分的に誰かに隷属していない=は、ヨーマンと同等と考えられる。)
中世においては、自由農民である事は、例えば「陪審員になる資格がある」など、経済面だけでなく社会的な地位においても、農奴とは大きな差がありました。歴史的には、そういう「誇りをもった自由民」という含意がある言葉と考えた方が、その評論が『ヨーマン階級出身のネリーが家政婦になっている』事に何故注目するのかも、わかりやすくなるのではないか、と推測します。

参考URLでは、「嵐が丘」が書かれた頃の辞書が検索できますが、これでyeomanを引くと、「平民の中で最も尊敬される階層」といった説明がでてきます。
勿論、これはその評論を書いた人が「ヨーマン」をどういう意味で使っているかによりますが…。

参考URL:http://www.christiantech.com
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http://www.asahi-net.or.jp/~GA2A-MYZK/incentive/ … ・・・ここの説明によれば、

   『ジェントルマン階級はイギリスの全人口の約5%で、その下に存在するのが約20%の市民権を持つギルドの親方や
   ヨーマン、富裕農民、ブルジョアであり、彼らは都市議会の選挙権や被選挙権を通して都市の運営や人口の
    約75%ほどの下層民の支配を行った。』


しかしシェイクスピア学者の青山誠子さんによれば劇場の説明として更に細かく分類しています。。。

『娯楽が乏しかったこともあり、劇場は開かれた場として、
第一階級の貴族・ジェントルマン、
第二階級の市民、
第三階級のヨーマン、
第四階級の労働者・農民・商人・職人、そしてその他の人々など、
あらゆる階層の人々が集い、その週平均入場者数は多いときは1600年頃のロンドンの人口の20パーセントにも及んだそうです。』

~と第三番目の階級に入れていますが、その実態は「自由な独立自営農民」=【ヨーマン層】であり
「小農民層」=小作は第四階級として区別されるものです。
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「14~15世紀のイギリスに、封建社会の解体過程の中で出現した富裕な独立自営農民層」だそうです。

辞書で調べました。ちなみにスペルはyeomanです。ご参考まで。
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