
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
もう皆さんだいぶレスされてますが…
昔、アマチュアですが指揮者をやってました。
ティンパニの数を決める要素は二つです。
1.あるフレーズ中で使う音数。
2.必要な音域。
1は技術的な問題です。
「ファ、ド、ファ、ド」なら二つで十分だし、
「ミシミドファ ミシミドファ」の連打なら
5つないとおっつきません。
いくらペダルでチューニングできるとはいえ、
限界はありますからね。
それにティンパニは余韻を楽しむ場面が多いので、
次の音を叩くためにペダルを踏むと前の音が
「どぅい~~ん」と変な感じになってしまいます
(もちろんその効果を狙った記譜もありますが)。
もう一つは、楽器の機能上の問題です。
ある曲で、2オクターブ近い音域が必要な場合、
1つのティンパニでそれをまかなうことはできません。
仮にできたとしても、上の音がうすっぺらくなるか、
下の音がびよんびよんになって音階が判らなくなるか、
どっちかになってしまいます。
なので、それぞれの音にあったサイズのティンパニを
用意することになります。
それぞれ大きさが違うのに気付きませんでしたか?
あれは、その曲のその音域に適したティンパニを
作曲家、指揮者、演奏者の誰かが選んでいるわけです。
ちょっと長くなってしまいましたが…
そんな感じですかね。参考になりましたら。
ド素人にもわかりやすい説明、ありがとうございました。
ティンパニがこんなに複雑な楽器だったなんて、思いもしませんでした。
私がよく聞く曲はティンパニ2台で十分なものが殆どなので、今度ティンパニの数の多い曲も聞いてみたいと思います。
素人の好奇心に丁寧に説明して下さって、本当にありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
既出の回答でもうおそらくおわかりと思いますので,蛇足になるかもしれませんが,私からも参考までに少し追加しておきます。
ベートーベンの7番をお聞きになったとのことですが,ベートーベンはだいたい2台ですね。
それはたまたま(というか当時の習慣としてというか)楽曲中でつかうティンパニの音が2つしかなかったからでしょう。
楽章が変わると音も変わる場合があります(たとえば,ベートーベンの第9は,第2楽章だと上のファと下のファ,第4楽章だとレと下のラ,だったかな。手元にスコアがないのでちょっと怪しい)ので,曲全体としては3つ以上の音が出てくることもあります。
しかし,一つの楽章の中では2つに限られていたり,もし3つ以上出てくる場合でも,初めのほうでミとラ,すこし休んでから今度はレとラのように,チューニングする時間があるのが普通です。
おそらく,当時はティンパニの位置づけが,「音程のある大太鼓」ぐらいにしか考えられていなかったのではないかと思います。
したがって,とりあえず和声的にみて,叩くタイミングにあった音が出ればいいので,各楽章の調の1度と5度の音を用意しておけば足りる,というような感じだったのではないでしょうか。
それが,ティンパニにももっと積極的にメロディーを鳴らさせたりするようになってくると,どうしても2台では足らなくなるわけです。
ベルリオーズの例が上がっていましたが,彼の「幻想交響曲」の第3楽章では,4台のティンパニを4人のティンパニストが叩きます。
今度コンサートへ行ったら、(曲にもよりますが)そういう視点でティンパニウォッチングをしてみます。
ティンパニストが4人もいる場合があるんですね~。
第9もミニチュアスコアを持っているので、確認してみます。
どうもありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
それはTV中継の映像か何かですか?
曲によっては「2つの音」しか無い場合もあるでしょうが、
通常、演奏会・音楽会は 『1曲だけの演奏』ってことは無いと思います。
前後の曲で使用したのではないですしょうか?
TV放送では、アンコール等は放送しない場合もあります。
この回答への補足
11月16日、東京オペラシティでのコンサートに行った時です。
私の席は2階L1列6番だったので、ティンパニがよく見えました。
この日のプログラムはストラヴィンスキー(2曲)とベートーベンの第7で、
第7の時はティンパニは2台だけでした。
コンサート後、舞台裏へ行ってティンパニストと一緒に写真を撮ってもらいましたが、
お喋りをする時間がなかったので、直接本人に聞けなかったんです。
No.3
- 回答日時:
昔は今みたいにペダルがなくていちいち音を合わせていましたが、今は便利になり、チューニングしておけばペダルで音がかえられます。
また、ティンパニでグリッサンドもできるんですよ。2つしかないのはモーツアルトやハイドンなど比較的単純な音しか使用しない曲だからでしょう。
ペダルがあれば曲の間にチューニングもできますし。
先にありますようにベルリオーズやホルストなどは奏者も二人などという曲もあります。
何か、ティンパニって素人が思っている以上に複雑に進化してるんですね。
2つしかない、というのはまだ初期の頃の曲のようですね。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
昔、吹奏楽をやっていました。
(自分の所にあった)ティンパニには、足元にペダルがあり、
それを踏むと、ある程度、音を調整することが出来ました。
そんなに台数はなかったので(3台でしたが)、
演奏する前にその曲に合わせて音を合わせてから
使っていました。
(本当は、何曲も演奏する前に、
それぞれの音にきちんとチューニングをするのが
いいのでしょうけど・・・)
ずぶの素人なので、ティンパニにペダルがあることも知りませんでした。
よく演奏中に、奏者が締め付けたりしてチューニングしているのは見かけますが。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
> 音は2つだけなのに、何故オーケストラのティンパニストは3つも、時には
> 5つもティンパニを並べているんですか?
「音が二つだけ」と思っているのが、間違っているのでしょう。
必要な音階の数だけ用意するようですよ。
曲が変われば、別の音階も必要になるでしょうし。
ベルリオーズ作曲の「レクイエム」という曲は、16台のティンパニを使うようです。
参考URL:http://www.scn-net.ne.jp/~kyonpei/Music/ins_01.htm
ずぶの素人なので、ティンパニは2種類の音しかないものとず~っと信じていました。
そんなに音数があるんですか。16台は奏者も大変ですね。
ありがとうございました。
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