プロが教えるわが家の防犯対策術!

よくシールドやケーブルをミキサーやPAコンソール等から抜き挿しするとき過大入力になり、機材を痛めるから気をつけろと言います。
実際私もかつてバンドをやっていたころに注意されたことがあります。
今ならわかりますがその当時は抜くとどうして機材が壊れる原因になるのかさえわからず、具体的にどうやってから抜き挿しすればよいかということを忘れてしまいました。
正直なところ、忘れたというよりは当時のエンジニアさんが怖い人でなかなか何度も確認・質問できず、自信ないまま、知識が曖昧なままやっていたため自信がないというのが本音です。
そこでその件についてお訊ねしたいのですが…

1.機材からケーブルを抜き差しするとき、機材の故障を避けるために必ずやるべきことを教えてください。
また、ミキサー、PAコンソール、オーディオインターフェース、アンプなどで機材ごとに気をつけること、やるべきことに違いがありましたら教えてください。

2.来月PAをやる機会があるため(といっても学園祭レベルですが)、現在本で勉強中ですが、よくわからない記述があったためそれについてお願いします。
ベースはマイクとラインの両方をもらう場合が多い…と本にあるのですが、これがイマイチよくわかりません。
ギターなどアンプを介すパートの音の扱いは生音+マイク以外にはないのではないでしょうか?
ギター・ベースアンプにラインアウトは見たことがありませんし、楽器本体にも2つ以上シールド差込口が付いているものを見たことはありません。
PA知識は皆無ですので、これに関しては私がとんでもない勘違いをしているのだと思います。
ベースはマイクとラインの両方をもらう場合が多い…という記述についてどう解釈すればよいのかご回答お願いします。

3.用語についてなのですが、パラるとはどういう意味でしょうか?
使用する状況はヴォーカルをオモテとモニター用に分けるときです。

4.最後に私が客側としてライブを見ているとき、一番最悪だと思うのが爆音ギターがうるさいだけでヴォーカルがまったく聴こえないバンドです。
学園祭等若者のライブにはつき物の現象ですが、初PAとはいえそういう素人くさい事態は絶対に避けたいと思っています。
心がけるべき等アドバイスをお願いします。

以上4点に関してアドバイスいただけたら幸いです。
ご回答よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

素人PA屋です。


結構質問の範囲が広いので、とりあえずざーっと書き出しますが、不足も「えっそれどういう意味?」と、なおさら疑問が湧く部分もあると思いますので、また適宜補足質問下さい。

1.について
・ラインで直接PAに音を送っている楽器(多くはキーボードとベース)は、PA卓から許可が出るまでは絶対にD.I.からシールドを抜かない。
(PA卓がチャンネルボリュームを絞らないうちにD.I.からシールドを抜くと、破裂音的ノイズが炸裂)
・アンプをマイク録りの楽器は、アンプのマスターボリュームを絞ってからシールドを抜く(アンプがノイズで負担が掛かる)
(アンプの電源を落とすかどうかは、ステージによって違う。絶対アンプの電源を落とすな!という場合もあるので、事前に確認の事)
・PAコンソールは、全チャンネル(モニターミキサーも含む)を急いで全部下げて、ステージに撤収OKの合図を出す必要がある。
(ちなみに、PAコンソール=ミキサー)
・もし、ミキサーが演奏者が使うステージ上のミキサーの事なら、撤収OKの合図が出るまでにすべてのボリュームを落として待機。OKが出てから配線を抜く。

えと、そんで、オーディオインターフェースは…え?何に使うの?
これは、使う目的やどんな機材に繋いでいるかによって、対応が変わってきます。よかったら補足下さい。

2.について
・ベースは、PAステージではベースとアンプの間にD.I.ボックスを噛ませて、ラインでPA卓に音を送るのが今では標準。その方が、低域の音が痩せず、音の輪郭がはっきりするとされているから。(ベースアンプからマイクで録ると、音の輪郭がぼける)
・ただ、最近ではアンプで作った音も重要視するベーシストも多いので、要求があればベースアンプ前にもマイクを立て、ラインとマイクの両方をPAでミックスすることが増えている。
・どっちかというと、ベースはD.I.でライン録りのみの方が常識で、2本録りは必ずしも常識とは言えない(ちょっと著者の認識が偏った本だと思う…なんか、私も同じ本持ってるかもしれない)。
・ギターは、ほとんどの場合ギタリストがアンプで音を作るから、それを録ってやる必要があるので、アンプにマイクが常識。
・ただ、最近はアンプシミュレータの高性能化で、アンプシミュレータからもラインでPA卓に音を送るという、ベースの2本録りのようなやり方をする事も、徐々に増えてきた(まだ常識までは行ってない)。
・ベースをライン送りするとしても、アンプのラインアウトは普通は使わない。使うのはD.I.ボックス(D.I.ボックスの事を書いてないPAの解説本はあり得ないので、手持ちの本を良く読もう。もし書いてなかったら、そんな本は参考にしてはダメ)

3.について
>使用する状況はヴォーカルをオモテとモニター用に分けるときです。
だったら、ケーブルの中継点(多くはマルチケーブルのパラボックス…これも本に書いてあるはずだけどね)で分岐して、1つは客席向けスピーカを操るメイン(ハウス)のPA卓に、もう一つはステージモニター専用のミキサー卓(モニター卓)に信号を送ります…という話だと思われる。
学園祭レベルではない、プロのそこそこ大規模のステージでの話ですな。
そういうステージでは、客席PAとステージモニターのPAを別々の人間が別々の機材で行います。その時には、各チャンネルの信号を全部配線の途中で分岐して、客席PA(メイン卓)にもモニターPA卓にも、同じ生音が届くようにして、まったく別々に調整するんです。
そういう時の回線の分岐を作る作業を「パラる(信号をパラレル<2本並列に分岐する>)」と言います。

他にも「パラる」を使う事があるが、表とモニターに分ける話なら、上の通りでまず間違いないです。

4.について
そんなもんは、ギターにアンプのボリュームを下げさせる事です。
確かに、学園祭ではよくあるね。リハの時にPAから「アンプのボリュームはそれ以上上げるなよ」と指示しても、本番になったら自分が目立ちたいから際限なくアンプのボリュームを上げるんだ。
ステージ上のアンプのボリュームは、ステージから離れたPA卓からは手が出ない。私なら、他にステージスタッフが居れば「あのボケギターのアンプの音量絞ってこい」と言いますが、人手が足りないとどうしようもない。
そういう時、もうPA卓では、ギターのボリュームは絞りきって、PAスピーカからは一切出してないんです(学生PAだったら、状況がさっぱりわからなくてPAからも音出しっぱなしという例はいくらでも見た事あるが、プロかセミプロのPAなら絶対に対応している)。それでも会場に音を響かせて、自ら自分のバンドの演奏をぶち壊しにしている困ったチャンギタリストは、年配層にも結構多いよ。悲しいけど。

>初PAとはいえそういう素人くさい事態は絶対に避けたいと思っています。
と思うなら、その「素人臭い」のは、PAではなくてギタリストの方だということを、この際きっちり憶えておいて欲しいですな。
あれやられたら、どんな凄腕PAマンでも、一人じゃどうしようもないのだよ。

対策としてはいろいろあるが、私がやったことあるのは
・ギターアンプのマスターボリュームに上限位置の印を入れる
でもだめなら
・ギターアンプのマスターボリュームをテープでガチガチに固定
でもだめなら
・リハ後、ギターアンプのマスターボリュームのツマミを外した
までやったことある。

また、ステージサービス要員を配置して、上げすぎのギターアンプ等の音量を片っ端から下げさせたり。
ところが、サービス要員がステージから降りたらまた上げるのいたちごっこになったり
あげく、後輩の要員が「なにするんじゃ」とギタリストから殴られた事もある。そんときゃ、主催者に徹底的に抗議したけどね。

とにかく、事前の打合会やミーティング等で、演奏者側に「ボリュームを上げすぎるな」「上げすぎたら主催者側(PA側と言わず、主催者側の権限でやるとした方がよい)で勝手に下げる」「言う事聞かない奴はステージ中止すらある」と、徹底的に脅して浸透させるのが大事。
すべて、演奏者側の我が儘が原因なんです。

ただ、そういう手を使う時は、ステージモニターだけはある程度しっかりした物をセットしてやんないとダメですよ。
「アンプの音を規制した分は、ちゃんとモニターに返してやるから、みんなモニターを聞け」と交換条件がないと、暴走ギタリスト側も引っ込みが付かないからね。

ということで、わからない点はまた補足して下さい。
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この回答へのお礼

ご回答いただきありがとうございます。
1についてはこれといってライブシーンに関わらずというつもりでオーディオインターフェースと書きました。
言葉足らずですいません。

本は某有名シリーズの本ですので、もしかしたらお持ちかもしれません。
ただこれから始める人向けという本ではなく、何度か経験のある人がホール等別な場所でやるときに読む本、あるいはプロの裏側見せちゃいますという感じで、あまり基本的なことは書いていないように思います。
正直失敗でした。

私もバンド時代なんかは爆音ギターに結構いらだってました。
みんなノリでやってる適当なバンドでしたので、全体を見れない人ばかりでした。
ギターがデカイ→ベースボリュームアップ→ヴォーカルボリュームアップ→…という典型的クソバンドでした。
それ以来偏見もあるでしょうが、音がデカイ=素人と思うようになっています。
まあ、愚痴ってしまってすいません。

アドバイスいただいたことはすべて理解できました。
しかし、未知の分野に飛び込んでまだ混乱してるような感じです。
音楽を始めたばかり(私は鍵盤件マニピュレータでした)で膨大な知識を吸収しなければならなかったころを思い出しました。
またPA関係で質問させていただくかもしれません、そのときもよろしければ面倒を見ていただければ幸いです。

お礼日時:2008/09/11 00:48

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