No.2ベストアンサー
- 回答日時:
#1です。
訳の分からない答えに、補足の質問をいただいて有難うございます。
20世紀に入って、「文体」の重要性が認識されたものの、20世紀の批評はフロイトの影響下、精神分析的なものに終始した感があります。
本格的な文体論があれば、私も読んでみたいものです。
国立国会図書館を検索したら、次のようなものがヒットしました。
加藤周一 他編『日本近代思想体系,16 文体』岩波書店1989年
また「内向の世代」といわれた人たちが作った季刊誌がありました。
古井由吉、後藤明生、坂上弘、高井有一共同編集『季刊 文体』平凡社1977~1980年
私は売ってしまいました。結構高く売れたけど、今となっては手に入らず残念です。読んだ当時、若かった私は正直言って、理解できませんでした。
No.1
- 回答日時:
「文体」の鵺(ぬえ)的性格、つまり直感的には分かっているのに、それを正面から論じようとすると、急に捉えどころがなくなって、分からなくなってしまう…
非常に難しいと思います。
日本の文学批評どころか、世界で、文体論が成功した例を知りません。
ただ、それにマトモに取り組んだ作家たち、ジョイス、ボルヘス、ナボコフ……これ等の作家を、徹底的に研究すれば、何かおぼろげな文体論が出来上がるかもしれません。一人の一生で出来るかなあ?
kequさんに、逆に質問です。加藤周一の文章とは、何という文章でしょうか?読んでみたいです。
この回答への補足
お答え、有難うございます。誰も答えてくれないかと思ってました(汗
なるほど、世界でも成功した例がないのですか・・
しかし多分試みてるとは思うので、代表的なものがありましたら、教えてください。
>加藤周一の文章とは、何という文章でしょうか?
えーと、平凡社の「世界大百科事典」の「批評」という項です。
改めて読み直してみたところ、言ってることが微妙に違っていました・・
>.....日本での特殊な事情は、また美学的批評を著しく困難にしている。
>文芸の美学的批評のたいせつな基準の一つは文体であるが、
>文体論の存在しない現代日本語について、
>客観的に文体を論じることはほとんど不可能に近い。.....
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