
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
内容的には、すでに出ている良答と同じなんですが、イコライザとの対比で言えば、ある周波数帯の増幅という面(音のエッジ感を司る高域ということになりますが)で…
イコライザ=その周波数帯があろうがあるまいが、常に増幅をかける
エンハンサ=その周波数帯が出てきたときだけ、帯域音を「付け足す」
という言い方も、イメージ論としてはありかと思います。
もろに、「無い(少ない)成分音を、勝手に?作って付け足す」のがエンハンサってイメージですね。ここが「レベルが低い周波数帯を持ち上げる(でも、無いものは無い)」というイコライザ動作との違いと言ってよいかと。
ある意味、存在しない音を勝手に作るわけですから(^^ゞ、エレキ楽器の効果として使う分にはまだしも、生音指向の録音作品作りでは、考えようによっては「キワものの極地」なエフェクトとは言えます。
録音教条主義的に言えば(^^ゞ、「エンハンサ使わないと浮いてこないようなボーカル録音なら、先にマイクか機材か歌い手自体を代えてしまえ!」みたいな(爆)
No.1の方のご紹介どおり、商業作品でも、一時、ボーカルにはエンハンサ(=エキサイタ)掛けるのが当たり前ってな時期もありましたが、No.2の方のご指摘どおりで、早い話が「音像的にはオケ前にクッキリしゃっきり飛び出すけど、音自体は嘘っぽくなる」という面も大きくて、時代によって評価の分かれるエフェクトだと思います。
(この点は、スネアに掛けるゲートリバーブと似てるかも。ちなみに私は今でもスネアにゲートリバーブ掛けないと気が済みませんが(^^ゞ)
そういう「キワもの」ですから、「こういう時にこう使えば良い」というノウハウはズバリ「諸刃の剣」なので、楽器エフェクタとしての使い方以外では、「こういうもんだからとにかくさわってみそ」的な上っ面な紹介に留まるのは、個人的にはまぁ「先達たちの『音に対する良心』の現れ」ってもんではないかなと思ってます(爆)
ではおまえはどうよ・・・と言われると、No.1の方の言われるところの『昭和末期』がちょうど多感な学生時代であったヲッサンな私は「隠し味的に使う」のは大好きです(スネアのゲートリバーブ全盛期もだいたい一緒だし(^^ゞ)。ちょっと中毒の気はあるかも(^^ゞ
ただ、No.1の方ご紹介の資料サイトでも、その他の資料でも必ず出てくる話ですが「パッと聴きの効果はすごいので、初心者は絶対にハマって掛けすぎになる」のがお約束?のエフェクトでもあります。私に言わせると「化学調味料」や「激辛調味料」的・・・使う本人は、ハマると「これ無しでは料理じゃない!」となるが、世間一般ではどうよ? みたいな(^^ゞ・・・という面はありますね。
なので、個人的には、「素材の味が十分出てるなら不要なエフェクト」であり、「使うとしても最低限の隠し味で…大量投入しないとダメなら、そりゃ元が失敗作でしょう…」という感覚が、ちょうど良い範囲かと思います。
原理については、No.1の方の紹介資料が詳しいですが、ブロック図的なものがある方がわかりやすいなら、こういうのもあるです。
http://www.ceres.dti.ne.jp/~warnerg/SHOBI/TOSS/0 …
ご回答いただきありがとうございます。
流行の衰退とともに廃れてしまったエフェクトのようですね。
リバースエコーやゲートリバーブのように、私が耳にする機会は少なそうで残念です。
どっちかといえば今はボーカル奥まらせるのが多いように思いますし、ちとそういう点からも不要とまではいわずとも、使用機会が少ないみたいですね。
ご回答いただきありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
うーん…アウトボードとなるとどうですかねぇ…
MX200は、私自身持ってるんですが、これはマルチエフェクタと言うよりは、素直に「多機能リバーブ」と割り切った方が良い製品だと思いますね。
まぁ、そこは曲がりなりにも天下のレキシコンと言うことで(^^ゞ
ただ、付属ソフトでDAW上でVSTプラグイン扱いで使えるとか、アマチュアユースでは非常に便利な付加価値がありますし、私レベルではもう十分な品質のリバーブですけど、あくまで「レキシコンの素人向け製品」なのも事実で、PCMシリーズのことを思えばやっぱり安物な音なのは否めません(^^ゞ
また、リバーブ以外のエフェクトは、音質はそれなりですが、パラメータが少ないので専用機のようなきめ細かい設定は難しいです。
M350は、あんまり触ったことはないんですが、こっちはMX200の事を思えばマルチエフェクタと言える内容だと思います。各エフェクトのパラメータも、MX200よりは細かく設定できますし。
ただ、これは私見入ってるんですが、マルチエフェクタとしての方向性は、どっちかというとPA/レコーディング系よりは楽器用系の造りだと思います。両方使える環境で、PAのボーカルリバーブに使うとするなら、私はMX200の方が良いですね。
まぁ、レキシコンやT,C,の高額モデルに手が出ないとなると、私なら中古でよいからYAMAHAのSPXシリーズに手を掛けたい所ですが(^^ゞ
あと、エキサイタに戻れば、私がちょくちょく使ってるフリーVST版は、例えばこんなの。
http://osr.mrt-umk.com/master/review/192.html
現場レベルでは、一応、いつものこのシリーズのもっと古い型式の奴など
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.a …
他にもちょこちょこ古い機種やVSTプラグイン持ってたりしますが、VSTの方は気が向いたら試してみるのもありかなと(^^ゞ
追加の質問にアドバイスいただきありがとうございます。
ご紹介いただいたフリーのエンハンサー、さっそくDLさせていただきました!
まだ試してないんですが、次のミックスから使っていきたいと思います。
私の場合ギターなんかが出したくても前に出てこないことが多いので、そんなんときにでも使ってみたいと思います。
今までのミックスは音を作りこむというよりはうまくまとめられる術を覚えるって感じでしたので、これを機に音作りの夜明けとしたいですね。
ご回答いただきありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
No.3です。
いや、相変わらず私の書き方が良くなかったかと反省しますが…
>流行の衰退とともに廃れてしまったエフェクトのようですね。
いやいやそんな、「廃れてしまった」なんてことは、全く無いです。
今でも、いろいろな形で新作やデジタル化モデルはバンバン出てますし、大抵のプロスタジオにも1つや2つは転がっている、その意味ではポピュラー性はしっかりあるエフェクタですよ。
名のあるラックマウントアウトボードのマルチエフェクタにも、まずちゃんと入ってますしね。
ただ、「エキサイタ使ってまっせー」と効かせ過ぎなくらいが当たり前…って時期が、ちょうど昭和末期…80年代初めから半ばくらいまでかなぁ…に有って、その頃は猫も杓子もエキサイタでしたが、そんな頃に比べれば露骨な掛け方する機会は激減した…ってことです。
今でも、市販音源で「あ、これは使ってるな…」と思うことは、ちょくちょくありますよ。
ただただ、素人録音の場合は、ショボイ機材でこもった録音になりがちなのが、こいつを使うととにかく効果が非常に露骨に出るので、80年代風に「ハマってしまいやすい」というのは、今も昔も変わらずです。
もちろん、再三紹介しているように、使いすぎると諸刃の剣なんですが、機材と耳がショボイとそのことに気が付きにくい…って点は、経験のある有識者ならよくわかることなので、他のエフェクタに比べて、初心者にあんまり「こう使えばいい」「ああ使えば効果有り」などとは言いにくいエフェクトなんですよ。
ネットや書籍上で、あんまり使い方のノウハウが出ないのは、私はそういうことだと思います。私も初心者にうかつに「こう使ってみれば」などとは、非常に言いづらい(^^ゞ(そのせいでハマったら、抜け出るのが大変なのを自分自身がよく知ってるから(^^ゞ)
私が、「先達たちの『音に対する良心』の現れ」と言うのはそういうことです。このエフェクトだけは、ヘタな教え方したら初心者を思いっきり遠回りさせてしまう恐れがあるので、それが怖いんですよ(^^ゞ
実際のところ、私なんかはコーラスパートの深度調整には、今でも好んで使ってますし、ボーカルがヘマしてショボ声になったフレーズに隠し味的に使うことも多いです。
素人PAでも、マイクの使い方が下手なアマチュアボーカルなんかにゃ、いったんマイクの高域を落とし気味にしてハウリングを防いでから、客席向きにエキサイタで張りを出して誤魔化してやる…なんてことはしょっちゅうですしね。
ただ、「録音素材が十分に存在感と張りのある音で録れていれば」、無くても困りはしないエフェクトという面はあります。そこは素材の録れ方次第。
また、さきに「コーラスの深度調整に使ってるよ」と言ったとおり、ボーカルを深い深度に置くとしても、奥は奥なりの音場深度の調整には、(使い方さえ熟知していればですが)ヘタなリバーブやイコライザ調整よりも、よっぽど自然な調整ができることもあります。
そこが「隠し味」。ほんのわずかに効かせるだけで、グッと音が引き締まるというのもエキサイタの醍醐味です。そういう使い方は、現在の市販音源でも非常に多く見られます。
だらだら書きましたが(^^ゞ 要は
・確かに、「いかにも使ってます」という時代は終わったエフェクトではある。
・しかし、隠し味エフェクトとしては、今でも第一線。
・ただ、非常に使い回しが難しいエフェクトなので、「こう使えばこうなる」という方程式が無い
・また、素人/初心者が大変誤解しやすいエフェクトなので、ベテランとしても説明に苦慮するエフェクトである
・故に、「こうすればこうなる」という単純図式の情報が出回らない、そういう意味では難儀なエフェクタ
ってことだと思ってます。
なお、
>耳障りな成分が増えるのでしたら今時使うのはちょっと工夫が必要ですね・・・
これは語弊というもので(^^ゞ
エキサイタの効果としては、「成分の質としては『耳障りな音域にあたる周波数帯域』を付加する」というのは、まぁまぁ事実と言えますが、その付加具合を調整するのがエンジニアの腕の見せ所ということです。
歪み系エフェクタみたいに「通せば歪む」「通すと耳障り音が倍増」などという単純な使い方にはならないから(そんな使い方はぶち壊し)、「使い方の説明がめちゃくちゃ難しい」エフェクタということなんですよ。
それと、「ちょっと歪んだようなボーカル」というのは、最近ではエキサイタよりはチューブサチュレータなんかを使うケースの方が多いでしょうね。エキサイタ自体は、80年代は別として、適正に使えばそんなに歪み感は出ません(出るちょっと手前で押さえるのが腕の見せ所)。
おっと、これはとんだ誤解をしていたようで失礼しました。
補足ありがとうございます!
今回のエンハンサーしかり、プラグインで持っていないものや情報が少ないものはなかなか勉強の機会がないので助かりました。
しかし理屈では理解できるのですが、正直音的なイメージがあまり沸きません・・・。
なんとなく「あの人のあの曲のボーカルはエンハンサーによる効果だったのかな?」ぐらいにはわかるんですが・・・
やっぱり使ってみんことには・・・というところなんでしょうかね。
シンセサウンドを耳に優しい状態でいかに刺激的にするかというのを考えたことがありました。
ただハイを上げただけでは刺激的になっても下手すると耳障りになりかねないし、かといって落とせば聴覚上の優しさは増しても刺激は減る。
なんとかハイを落とさずにかつ耳に優しく刺激的にできないものかと試行錯誤したことがあったんです。(結局ダメでしたけど・・・)
そのときはもしかしたら真空管かなぁと思っていましたが、このフェクトとの併用なのかもしれないなと感じました。
上記挫折経験より、最近ようやくプラグインだけじゃきついかなという感覚が出てきまして、ぼちぼちアウトボードにも手を出そうかと考えているところです。
まあ、貧乏なので激安マルチが限界なんですが(;・∀・)
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.a …
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.a …
このあたりを考えています。
見て判るとおり空間系ベースでおまけで他が乗っているようなやつです。
ちと空間系でプラグインでは得られない深みがあるとよく聞き及んでいますので、実感してみたいなと・・・。
クオリティは「プラグインよりよければそれでよし!」ぐらいのつもりで考えています。
このあたりでも「最初のアウトボードは○○系にすべし」「○○社はやめとけ・・・」など何かアドバイスいただけましたらよろしくお願いします。
No.2
- 回答日時:
エンハンサーの元祖はAPHEX社のオーラル・エキサイター(すごい名前ですが主にボーカル用として開発されたことがわかる名称です)という名前の製品でボーカルの「サシスセソ」の子音を強調するような効果として知られています。
原理は簡単に言うと「サシスセソの子音のような高い周波数成分のノイズが原音に含まれる時にそういう成分をさらに付加する」という回路です。それによってボーカルがより元気がよく聞こえる効果を狙っていますが逆に言えば耳障りな成分を増やしているのでシットリ感は阻害さるという考え方もできます。ご回答いただきありがとうございます。
耳障りな成分が増えるのでしたら今時使うのはちょっと工夫が必要ですね・・・
歴史もご紹介していただいてありがとうございます。
ご回答いただきありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
同じジャンルの「エキサイター」で調べたほうが情報があるかもしれません。
もともとドラムのスネアのドンシャリな音を作るのに使われたエフェクトだったと思いますが、ボーカルに使われることが多くなり、昭和末期頃の歌謡曲ではこれがかかっていない曲を探すのが難しいくらいハヤりましたね。今でも時々耳にしますが、ちょっと歪んだようなボーカルがあれば、大抵そうです。
原理については↓をどうぞ。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1168703.html
http://www.hikari-ongaku.com/study/effc_etc.html
ご回答いただきありがとうございます。
ちょっと歪んだようなボーカルということで、もしかしてあれかなぁというのはイメージできました。
原理についても理解できました。
ご回答いただきありがとうございます。
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