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何年か前に着物専門のリサイクルショップで購入した反物について、疑問があったので、是非詳しい方お願いいたします。

 生地は光沢があって、色は黄色…、というより、刈安色?と、鳶色の格子柄、といっても圧倒的に黄色が多く、鳶色の糸、一目分で格子を織り出している…という感じです。
 格子というか、市松文様の区切りの線を鳶色にしている?といいますか…。市松の部分は、織り分けで、経糸と緯糸のどちらを表に出すか、という感じで表現されています。
遠目に見ますと、渋い刈安色の市松文様みたいな感じに見えますでしょうか。
 
 雰囲気はとてもよく、一目で気に入って購入したのですが、なぞが多い生地です。

 反物の状態で買いましたが、確か値段は1~2万円程度でした。
一反は短く、身長163センチの私が仕立てるには、裄も身丈も少し足らないようでした。

 私が最も疑問に思うのは、商標のことです。
反物のはしには確か、大島紬黄八丈 という風に織り込みの文字がありました。数年前の事で、詳細は思い出せないのですが…。

 が、ついている証紙には本場大島紬とあります。
大島紬と黄八丈は産地が別ですよね…?
黄八丈風の大島紬ということでしょうか?

 証紙は、緑色の葉に囲まれた中に、機織機で機を織る女の人の絵が描いてあります。織り機は地機だと思われます。

 本場大島紬別織 特選別誂機 山徳別織
 尺幅染色 権査証 保證 品質精撰

と、書いてありました。

 もうひとつ、八角形の花?のような形の、金色の商標もあります。
こちらは、

 大島紬 特選 別織 山徳商店 
とあります。

 今手元に残っているのはこの二枚で、もしかしたら他にもあったのかもしれません。

 京都の着物の問屋に勤めている友人も、黄八丈では見たことの無い柄だといっていました。彼女の店は、京都でも紬や織物を多く扱い、もちろん黄八丈や大島紬、沖縄方面の織物も数多く扱っているところです。
 
 確かに、色は黄八丈ですが、柄付けがまったく違います。

 そして、何より、糸に節があるのです!!
黄八丈は紬地もあるのでしょうか?

 光沢も色もよく、とても安物には見えない、どうやって手に入れたの?ときかれました。事実、街を歩いていても、よい着物ね、と声を掛けられることが多い着物です。

 買ったルートが正規の呉服屋さんで無い以上、調べようがありません。
私自身とても気にいている着物なので、たとえ偽物といわれてもそれはそれでいいのですが、是非正体を知りたいのです。

 なかなか説明が悪くて申し訳ないのですが、どなたか是非お願いいたします。

A 回答 (2件)

大島でも真綿を使った節のあるものが少量生産されていますから、紬のような節はあり得ると思います。

黄八丈風の色柄の大島も、あります。

ただ、奄美大島産の大島なら地球印の証紙と織り口の「本場奄美大島」の表示、鹿児島産の大島なら旗印の証紙が、黄八丈なら黄八丈織物協同組合の証紙が付いていると思います。
それから、いざり機の証紙デザインは、むしろ結城紬の証紙に近いですね。
大島が手紬ぎの糸を使って地機で織られた、いわゆる「紬」だったのはごく初期の頃(明治時代前半)で、その後は手繰りの生糸で締め機を使って絣模様を織り出す方式に発展しています。ですから大島の大半は紬ではないのです。

いろいろな商標と証紙と、節のある紬糸の特徴があるので、私はそれは、大島でも黄八丈でもない別の物ような気がします。
はっきりしたことは大島を専門に扱っている呉服屋さんに聞いてみればわかると思います。銀座の「あまから」は、そういうことでは筋金入りです。
http://www.amakara.jp/

でも、昔は色々な産地で大島や黄八丈の良いところを取り入れた「○○大島」などのオリジナル商品がたくさん発売されていますし、優れたものも少なくないのです。
「本場奄美の大島です」と偽って高額で売りつけられたとか、そういう悪質なケースでない限り、あまり真偽をお気になさる必要はないと思います。
事実、相談者さんのお着物はとても素敵な色柄で、風合いの良い紬のようです。どうぞこれからも、楽しんでお召しくださいね。

この回答への補足

証紙については私も少し調べてみましたが、結城紬の証紙とはまた違うのです。まったく同じ証紙は見つけることが出来ませんでした。もちろん、大島紬のものともまったく違います。
 確かに、大島でも黄八丈でもなさそうです。紹介していただいたサイト、早速質問レスを書いてまいりました。ひとつの手がかりになりそうです!!

 自分でもとても気に入っていて大好きな紬です。本当に丁寧な解説をありがとうございました。
 
 

補足日時:2009/04/16 19:06
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この回答へのお礼

すみません、補足の欄にお礼文を書いてしまいました…。お恥ずかしい。

お礼日時:2009/04/16 19:19

♂です。

亡母がいつも着物を着ていたので少しだけわかります。

意外かも知れませんが黄八丈は紬で出来ているのも有ります。
黄八丈は平織り、綾織、紬織りの三種類があります。

なので今回の場合は大島紬で作られた黄八丈になります。
わざわざ奄美大島で織られたのですね。

黄八丈を織る職人さんが激減しているので、質問者様がお召しになっている着物のような大島+黄八丈と言う不思議な組み合わせになったのかも知れません。

参考になりませんね。
たいした回答でなくてすみません。
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この回答へのお礼

参考になりました!!
紬の黄八丈があるとは初めて知りました!!
ひとつ謎が解けました。

お母様のお着物、素敵なものが多かったのだろうなと、文章から伝わってきました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/04/16 19:24

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