「一気に最後まで読んだ」本、教えて下さい!

この演出のことを何というのでしょうか?
ご存知であれば、いつ、誰がはじめたのかも教えてください。

A 回答 (2件)

対位法です。


「深刻にあえてコミカル」って例ばかりじゃありませんが、「野良犬」などの黒澤明作品で、サスペンス場面なのにノンビリした音楽が使われるなどの例が有名です。

「対位法 黒澤」と検索すると詳しく書いてあるページがあると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
検索して調べてみました。

この技法は黒澤明が最初にはじめたわけではなく、すでにあった技法を使う際に、
便宜的に音楽の“対位法”という言葉で呼んだようですね。

音楽の対位法は英語でcounterpointですが、
こちらの単語も一般的には映画用語ではないですね。

映画における対位法が英語でなんと呼ぶかがわかれば、最初にこの技法を誰が使ったのかわかるのですが、、。

お礼日時:2009/08/14 01:01

返信どうもです。


いつ誰がやったのかを特定するのはちょっと難しいかと思います。
映画用語としては、国毎に映画の用語って違うので(モンタージュとかパンフォーカスとか、映画史的に名付けられたものは同じですけど、邦画界のイントレとかセッシュ台、二重などはまったく違います)、これも特定された言い方ってはっきりしていないと思います。

音楽を使った対位法はトーキー初期から存在していると思われます。
音楽の使い方が印象的だったルネ・クレールの作品、例えば「自由を我らに」という1931年の映画のなかに流れるいくつかの曲も、対位法と言えば言えなくないんじゃないかと思います。
刑務所での単調な強制労働(チャップリンがこの場面をぱくってます)が嫌でふたりの男が脱走し、自由を求めるという内容の映画ですが、脱走直後、自転車に乗った男にぶつかってしまい、それをいいことにその自転車で逃げるシーンがあります。
このシーンでは逃げる男の心理、観客から見た、『せっかく逃げたのに捕まるのでは??』という心情、こういったものから、サスペンス感のある音楽が妥当のような気もしますが、ここで流れるのはコメディ系のにぎやかな曲です。

まあ、映画全体が暗くならないようにとコメディぽくしているので、そういった曲にしたとも考えられますが、実は少し場面が先に進むと、この自転車が実はレースに参加していたものだとわかり、この囚人も知らないうちにレースに参加していることになってしまいます。そしてレース観戦の観客の喝采と共にゴールへ飛び込んでいく、という具合に展開してゆきます。
で、音楽もいつしか抜きつ抜かれつの、ややサスペンス感もあるような曲になっていきます。
音楽の意味が、レースのサスペンス、脱走者のサスペンス、でもコメディ映画ならではのにぎやかな劇判、といくつにも取れるわけで、黒澤作品の使い方ほど如実にではありませんが、対位法と考えられなくもないと思います。

上記のような作品名や場面の例が挙げられませんが、旧ソの作家たち(プドフキンやエイゼンシュタインら)は1928年に「トーキー宣言」という論文の中で「画と音のコントラプンクト」として対位法のことを明記してます。

無声映画にも、のちに音が付いて対位法を取り入れているものがあってもおかしくありませんし。メロドラマの古典になったグリフィスの「散りゆく花」やドライヤーの「裁かるゝジャンヌ 」なんかに、ひょっとしたらあったかもしれません。
興味があれば、ぜひ見てみてください。
「裁かるゝジャンヌ 」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=8 …
「散りゆく花」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=1 …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
べんきょうになりました。

お礼日時:2009/08/14 19:10

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