自分のセンスや笑いの好みに影響を受けた作品を教えて

よくクリニャンクールやヴァンヴ等の蚤の市で買い付けを行ってくるという、アクセサリー、インテリア、雑貨等の業者を目にします。現地での価格は輸送等の経費を考えても日本で儲けが出るような金額なのでしょうか?実際に行かれた事がある方がいらしたら、例えばどういったものがいくらだったのか具体的な金額も含めてお教えください。

A 回答 (1件)

クリニャンクールの"Marche aux Puces"、つまり文字通り「蚤の市」には何度か行きました。



パリに居た頃、叔母に頼まれて古い時代のカギと石油ランプを、そして私自身にはスプーンだとか香水のビンだとか、いい出物があればと探し回ったものですが、お値段はもうマチマチ、このぐらいなら幾らと具体的にはとても書くことは出来ません。

たとえばカギ、見るからに手の込んだ、たぶん中世の貴族の邸宅で侍従が腰に・・といった古い時代のものですと、手のひらに乗るような小さなものでも、しかるべき専門店では200ユーロぐらいは当たり前、でも、ちょっと近代寄りかなと思うカギになると、露店のガラクタの中から見つけたものは突然8ユーロ、それを値切って7、他のものも買うということでさらに6で決着などと、相場なんてとても言えません。

しかも、同じクリニャンクールでもエリア(地区)やお店の構えなどによっても値段はもうバラバラ、それなりに専門店化して一軒の店を構えているところでは、それはまあ高いお値段がつくのは仕方がないのでしょうし、値引きも本格的にと言うなら英語ではとても無理、でも、一方露店なら文字通りの、磨けば光る・・・かもしれない掘り出し物も期待できるかも。

ことにエリア(地区)はお値段に大きく影響しているようです。クリニャンクールの駅のあたりはもうほとんど観光客目当てですから、モノを見る目も持たず、フランス語も達者でないから値切り交渉も出来ない、そんな人向きということで、お値段もものすごくお高め、早く言えばお土産屋さんといった感じ。

では、穴場はといえば、ペリフェリク(パリを周回する高速道路)のガードをくぐった先、ものすごく広い土地に幾つかのエリア(地区)に分かれてお店がたくさん並んでいます。
なんといっても、一説には2,500軒のお店があるそうですから、見て回るだけでも大変ですが、これだけあれば中には目に留まるものもあるでしょう。

>現地での価格は輸送等の経費を考えても日本で儲けが出るような金額なのでしょうか?

正直言って、商売の経験が無い私には分かりません。こうしたアンティークが日本でどのぐらいの価値があるのかが分からないからです。それに、商品としてお考えの物が比較的軽い織物系なのか、それとも金物などのようなものかで運搬費も違うでしょうから。ただひとつ言えるとすれば、方向性の選択肢はふたつ。

価値の高い本物の時代物というよりも、どちらかというと大したものではないけれど、ちょっとフランスの香りがするアンティークな小物を数でこなして薄利多売で行くか、それとも本当に価値の高い古美術的なもので高いマージンを期待するか、そうした路線によって見て回るお店も、お品も、お値段もかなり違ってくると思うからです。

ただ、フランスでは100年以上の時を経た美術品は国外に持ち出せない法律があるとのことで、一度ネコのマークの日系の運送会社に断られたことがありました。それでは困るので、買ったお店に取って返して訳を話したら、アララ、お店のマダム、売上伝票や領収書など一式を重ねて、その上からボールペンでヌォーヴ(新品)と、そしてウインクひとつ、それならと運送会社もオーケー、あ~あ、いい加減!・・・・。

ちなみに、クリニャンクールにお出でなるなら、メトロは4号線の"Porte de Clignancourt"、つまりポルト・ドュ・クリニャンクール駅が便利、ここは都心を通る4号線の終点ですから分かりよいと思います。

蚤の市の開催日は毎週土曜日~月曜日で、時間は9時頃~18時頃までです。クリニャンクールは幾つかのエリア(地区)に分かれています。現地でパンフをもらえますが、おおよそ次のような感じです。

VERNAISON(ヴェルネゾン)地区
ペリフェリクのガードをくぐってすぐ右手のエリアで、狭い路次に小さなお店が何百もひしめき合っています。クリニャンクールの蚤の市の一番古いエリアで、骨董品、宝石、おもちゃ、食器など何でもありの楽しいエリアです。

BIRON(ビロン)地区
細長いエリアで高級品が多くあつかれている地区です。

MAILASSIS(マラシ)とDAUPHINE(ドフィーヌ)
駅に近く、ペリフェリクのガードをくぐってすぐの2階建ての建物です。家具や美術品など高級なものがあります。ドフィーヌにはカメラや小物があって楽しいです。

MALIK(マリク)地区
やや左手(西手)にあるエリアで、レコードや古着、アクセサリーや小物などがあります。

SERPETTE(セルペット)地区とPAUL BERT(ポール ベール)地区
クリニャンクールのほぼ中央にある大きな建物です。家具から小物までいろいろなお店が入っていますが、どちらかというと高級品志向でお値段も高価、しかもほとんど値引きに応じてくれません。

あとは私も実際には行ったことがないのですが、さらに奥に進むと・・・

L'ENTREPOT(ラントルポ)地区
L'USINE(ルジーヌ)地区
CAMBO(カンボ)地区
ROSIERS(ロジェ)地区
JULES VALLES(ジュール ヴァレ)地区
といったエリアがあるようです。

ことに、JULES VALLES(ジュール ヴァレ)地区では絵葉書や古書やレース、ビーズなどの小物のお店が多く、小道具やガラクタなど豊富にあり見ていて面白い・・・ということですから、楽しいはずです。

クリニャンクールにお出かけの際には計算機やメモと鉛筆はぜひお持ちください。また、この界隈はパリでも有名なスリの名所ですから十分ご注意ください。
それと、クリニャンクールと発音したら現地ではまず通じません。日本語で書くとしたら、クリをとても早く言い、ニョンにアクセントをつけて「クリニョンコア」といった感じになります。

ご質問に対して的確なお答えではなくて申し訳ありません、わずかでも参考にしていただけたら幸いです。
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この回答へのお礼

とても丁寧に細かく、まるで情景が浮かぶように教えていただき誠にありがとうございました。

お礼日時:2009/11/25 17:58

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